秋田内陸縦貫鉄道  AN8800形
 
  黄色一色に塗られるとJR九州のキハ125形っぽく見えますが(^^;; 他にも色々な塗装が存在するAN8800形。形式名が示している通り1988年に登場しました。
秋田内陸縦貫鉄道で活躍しており、急行「もりよし」のような華のある運用…以外のローカル輸送をしっかり担っています。
同じ東北ローカルの「津軽鉄道」「山形鉄道」にも似た外観の車両が走っていますが、この秋田内陸縦貫鉄道のAN8800形は韓国ドラマ「IRIS」にも出たことがあり、それらよりも一足先に世界デビューしたような格好です。まぁ車内のアクションシーンは思いっきり韓国の通勤電車でしたが(^^;;; きっとこの車内で銃撃シーンを撮影したら…避ける側はアザだらけ、座席はボコボコになりそうです(^^;;
(取材・撮影 秋田内陸循環鉄道・角館〜阿仁合)

 

 

 

 
車内全景からご覧いただきます。左の画像が鷹巣方に向かって、右の画像が角館方に向かって撮影したものです。
少ない照明で明るい車内を作っている雰囲気が感じ取れます。いかにも軽快気動車らしい車内の作りですが、灰色系統のモケットを用いてさらにおとなしい車内を作り上げています。確かに無難な選択ではありますし、同じグレーのモケットを用いた急行「もりよし」の車内と同じ雰囲気を作っているようにも感じます。
セミクロスシートで前後2ドアの車内です。転換クロスシートを設けないことで急行「もりよし」との設備面での差別化を図っています。


乗務員室との仕切りです。原則としてワンマン運転になることもあり、乗務員室は半室のみということになります。ただ、仕切りはあっても窓はなく、見方によっては簡易な作りとも言えそうです。
運賃箱の右隣はデッキを兼ねたスペースになっています。前面展望はそちらから眺めるのが良さそうでし、ドアの手前にロングシートがありますのでそこから座って…というのも楽しそうです。角館方の向かって右側にはトイレがありますので、前面展望するなら鷹巣行きの方がよさそうです。
 
コンパクトなトイレがあるのが角館方の乗務員室との仕切りです。スマートなトイレは通路の行き来には支障が無い格好になっていますが、ドアそのものは逆に高速バスほどではないもののスリムなので、トイレの出入りは正直窮屈です。ドアの上には通風口がありますが、それがトイレの換気扇なのか、冷房の吹き出し口かどうかも気になるお年頃です。
ゴミ箱はトイレ前にあり、客室からは目立たないポジションに佇む格好になっています。


天井です。ロングシート部分には吊革がありますが、画像はクロスシート部分から撮影したものになります。
蛍光灯は必要最低限で中央1列で済ませています。その両側には冷房の吹き出し口が展開されています。フラットな天井というわけにはいかなかったようですが、極力目立たないような配置がポイントです。
その吹き出し口も含めて、化粧板には薄ら「●」が並んだ模様が使われています。画像を良く見ると「うろこ」のような光沢が蛍光灯の光に反射しているのがおわかりいただけるかと思います。別稿で取り上げたような濃淡こそないものの、一連のデザインにその時代の流行を感じることができます。


床はアイボリー一色。泥などの汚れが目立ってしまう色ですが、明るい車内を作る上では欠かせない色です。

 
ドア周りです。左の画像は乗務員室の反対側、右の画像は乗務員室の背後にある扉で、どちらも半自動の片開きドアです。
化粧板が貼られてはいるものの、鴨居部のシールやステップがあることでドアの存在そのものはだいぶハッキリしています。カラフルな新塗装車は外から見るともっと目立っています。
乗務員室の反対側のドアには半自動ドアのちょっと下に横長の握り棒があります。車椅子スペースに使うにはだいぶ上の方に設けられた握り棒ですが、これに加えて縦長の握り棒を設置すると乗り降りに使いやすくなるのですが…いかがですか?


ドアスイッチは一昔前のベストセラー品を用いています。車内側は割と高い位置に設置しています。
ワンマン運転時も含めて「ドア」表示が点灯するとボタンによる開け閉めができるようになります。

 
ここからは怒涛の座席マタギ。8時またぎではありません。
まずはロングシートです。角館方、トイレの反対側にあるロングシートから取り上げます。
袖仕切りの形状が物々しいものの、パイプ構成なので厳寒期は寒さで座りたくない席になってしまいそうです。背もたれが切り立った短距離向けの奥行きで、座面がバケットタイプで無い点がクロスシートに対して優位に立てる点でしょうか。

 
鷹ノ巣方ロングシートも基本的には同じロングシートになります。左の画像がトイレ側、右の急角度で撮影した画像が反対側のロングシートになります。袖仕切りはドアすぐのポジションはすごく背の高い物を使用していますが、右の画像の袖仕切りが一応「標準的」な大きさになるのでしょう。ただ、どちらも簡素なパイプ形状に留まっています。
左の画像の5人掛けは奥にエンジンの排気管があり、網棚に置いておけない荷物を置いてもあまり邪魔にならないスペースとして有効活用できそうです。


ロングシートのお勧めはこちら、トイレとクロスシートの間に挟まれた2人掛けです。
なぜお勧めか…というのはあえて申し上げません(^^;; いつか2人で座ってみたいものです。
国鉄時代のキハ40形からこのような「トイレとクロスシートの間に設けられたロングシート」が度々設けられており、どうもその系譜はレールバスにも受け継がれたようです(^^;;;


ロングシートとクロスシートの仕切り、背もたれからクロスシートに迫ってみます。
ドア〜ドア間5列ずつの固定クロスシートで、全て4人1組になります。グループで紅葉を眺めながら…という使い方にはもってこいです。
ロングシートの肘掛などは全く配慮が無い背もたれですが、モケットには頭がもたれかかった跡がうっすら残っています。うまく活用されています。

 
斜めな角度で撮影しました。左が端の席、右が4人1組でまとまった席になります。
ロングシートとは異なるバケットタイプのクロスシートです。背もたれがそれなりの高さまで伸びているにも関わらず背もたれの角度やバケットの中途半端さが気になるところです。スペースの限界が目に見えていますが、もう少し腰から膝裏にかけてのバケット形状をメリハリのあるものにしても良かったのではないかと思います。
スペースの限界にもう一つ挑みますが、窓側は冬の時期特に寒くなります。肘掛が設置できる余裕があるとGoodです。


ちょっと持ちにくそうな、小さな取っ手です。あまり取っ手を用いるシチュエーションが無いのでしょうか?
その取っ手を座席につける際の金具が意外と目立っています。


最後に窓枠を。窓際にはテーブルも備えています。
晩秋でも十分寒かったので、この窓で冬を迎えるのはなかなか厳しいです…。

いや、そう思うのは関東育ちの私だけで、実は地元の方には大したこと無いのかもしれません。
だとしたら、素直に羨ましいです。

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