北近畿タンゴ鉄道  KTR700形
 
  1989年、JRから北近畿タンゴ鉄道に生まれ変わった宮津線。富士重工が三セク向けに売り込んできた「LE-DC」シリーズにはなりますが、車体長はJRの電車と同じ20m級になっており、外観では三セクでよくみる「可愛いサイズのディーゼルカー」とは一線を画す雰囲気を持っています。ディーゼルエンジンの唸りもどことなく頼もしげで、画像のTANGO悠遊号も途中駅から乗りましたがなかなか立派な走りっぷりでした!
でも、第三セクターっぽい雰囲気はたっぷりと。地元の学生にデザインを募り、その優秀作をペイントしたKTR700形もありました。
現在はトイレのある700形と700形からトイレを覗いた・・・もとい除いた800形がそれぞれあり、いずれも宮津線を中心に運用されていますが、宮福線にも時折顔を出すようです。
(撮影・取材 北近畿タンゴ鉄道宮福線・福知山 他)

 

 

 


車内全景からスタートです。軽快気動車らしく車内も軽くて、通勤通学に比重をおいたイメージを想像していましたが、入ってビックリ!なんとも凛とした佇まいになっているではありませんか!いやぁ2ドアでオール転換クロスシートだなんて想像できませんでしたよ奥さん(^^;; 北近畿タンゴ鉄道の一日乗車券って特急も特別料金不要で乗れてしまうのですが(2008年4月現在)これだけクオリティの高い車内を普通列車に投入しているのであればそれも頷けます。


宮福線の宮津側の乗務員室との仕切りです。ここはさすがにワンマン運転を最大限に考慮した作りになっており、乗務員室も半室限定、側扉の位置も非対称になっています。よくよく見ますと乗務員室との仕切りのあたりから先頭部分に向かって天井が斜めに下がっており、ちょうど屋根が丸みを帯びる部分にあわせているようです。


一方こちらは宮福線の福知山側の乗務員室との仕切りです。仕切りそのものは先ほどと同じものの、側ドアと客席の間にトイレが挟まる関係で助手席側の座席に座って前面展望・・・というのが出来にくくなっています。トイレはシースルーにできないので、前面展望を転換クロスシートに座って!というのであれば宮福線なら宮津方面、宮津線なら舞鶴方面の方が良さそうです。


トイレの入口はこのように非常に狭くなっており、これで高さが無ければ完全に高速バスのトイレのような狭さに見えそうです。中のトイレはドア幅よりも若干広いと思います。そしてそのドアの隣には鏡が設けてあります。さては洗面台が無い分鏡だけでも・・・という配慮なのでしょうか。朝晩と身だしなみが気になる学生には重宝しそうです。

 
天井です。所々吹き出し口があり、蛍光灯は中央の一列のみ。さすがにトンネルの中では暗さを感じました。
特筆すべきはLE-carの特徴でもありますが、天井に丸いアイボリーの装飾が施されていることです。久々に見て感動したからこうして2枚も載せてしまっているのですが(^^;; このデザインセンス、見方によっては車内をよりレトロに、すなわち古く魅せてしまうという作用が働きそうですが、今なお健在というのはかなり嬉しい限りです。

この車両にはもう一つ、レトロな逸品がありますが・・・それはまた後ほどです。


床です。茶色一色。必要最低限で天井ほど凝る必要は無かったようです。


側ドアです。非対称になっている関係でちょっといつもとは違う雰囲気の画像になっていますが、手前の花がまたいつもと良い意味で異なる雰囲気を作っています。
片開きの扉でステップつき、外観と同じ無塗装の銀色という装いは他の部分の色合いと遠からずマッチしているように見えます。鴨居部は天井と同じ装飾の化粧板を用いており、その上の電球色の丸いライトと共にバスにも通ずる良い味が出ています。


窓は1段下降式になっており、比較的新しめのピンク色のカーテンがかかっていました。


その下、転換クロスシートを見ていきます。その小さなテーブルに見覚えのある方は多いと思いますが、この座席、実は0系新幹線の再利用品になります。モケットを変え、バータイプの固定フットレストを設置した形になります。レトロな逸品のもう一つがこちらになります。意外と九州や北海道で元新幹線の座席を見かけることは多いですが、まさか京都で見かけるとは・・・ちょっと驚きでした。


端の席にはフットレストが片側ありません。故によりオリジナルの雰囲気が漂う・・・はずですが、モケットの汚れ具合や貼り替え具合が哀愁を誘います。緑のモケットは年季が入っている物が多く、それもまた時代の流れを感じずにはいられない状態になってしまっていますが、700形の中にはモケットを丸々交換した車両もおり、今後の継続使用も期待できそうです。
座り心地も沈み込みが程よく、座席の疲労感もモケットほど無いようで、長時間の移動も難なくこなせそうです。


シルバーシートはステッカーのみの対応です。この手の車内ではなかなか座りにくいものがありますが、一応端の席が指定されていることが多いようです。乗車の際にはご確認を。

カバーにはシルバーシートよりも若干目立つような勢いで広告が記されています。

 
仕切りにはなぜか補助椅子が設けられています。1両につき2席のみの設置で、座面がポコンと現れるだけ。とっさに観光バスのガイド席を想像してしまいましたが、そのような使い方では無いような気がします。
ワンマン運転の時はここに席があるせいで座っている方が乗降客の妨げになり得るシチュエーションも想像がつきます。でもきっと、一人でも多くの乗客に座って欲しい!という願いあっての補助椅子だと素直に思います。


再び座席に戻りますが、このテーブルも懐かしいです。
よくグルグル回していた自分を思い出しては苦笑いする今日この頃ですが、丸いボンネットの新幹線に乗ったことがある方はきっとその気持ちを共有できると思います。・・・というか、仲間はずれは嫌なのでしてやってください(切実)



それにしても、このディーゼルカーで感じ、流れる時間は、とても心地良いものでした。

 
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