横浜高速鉄道  Y000系
 
  横浜市緑区にある長津田駅。そこから「こどもの国」への輸送手段を長らく担ってきたのが「こどもの国線」です。せっかく線路が通っているにもかかわらず、通勤路線として使用できないもどかしさが沿線住民の間でつのり、ついに2000年、通勤路線へと変貌を遂げます。この時に路線は横浜高速鉄道となり、新たにY000系という車両が投入されることになります。
ベースはその当時東急で製造されていた3000系と言われています。確かに正面はそっくりですが、側面は3ドア化されており、帯の色などを見てもどこか東急とはつながりの無さそうな地方私鉄にも見えてきそうです。
原則としてこどもの国線のみの運用になりますが、ごく希に臨時列車として東急田園都市線で営業運転を行った形跡もあります。
(取材・撮影 横浜高速鉄道こどもの国線・長津田〜こどもの国)

 

 

 


車内全景です。見事に広告の類がありませんが、それだけでも新鮮な映りに見えてしまいそうです。
3ドアロングシートの車内は近年の東急の車両とは一線を画した、暖かみのある雰囲気でまとめられています。「こどもの国線」を走るからと言って「こどもっぽい」面白い仕掛けやキャラクターの絵などはありません。通勤路線に変貌した後に増えた客層のハートはそれらに無反応であることが想像できるので、堅実かつ黙々と日々の通勤輸送に勤める姿勢を十分打ち出していることが伺えます。


乗務員室背後の仕切りです。このあたりの構成は東急3000系に合わせています。こどもの国線独自の設備はないので、いっそ共通化した方が使いやすいという思惑でしょう。
ここで使っているクリーム色はドア周りや窓周りあたりでも度々登場します。


車端部は2両とも片側を優先席にし、もう片側を車椅子スペースにしています。車輌製造コストの観点からも、「こどもの国」本来の利用者の観点からも合理的かつ需要に合った車端部ではないでしょうか。
妻面は乗務員室との仕切りでも使われていたクリーム色でまとめられています。東急の3000系や5000系列も側面と妻面で色を分けていますが、Y000系もそれらに倣った構成になっています。


車椅子スペースです。ヒーターや握り棒などを設けていますが、妻面は窓下に出っ張りを設け、そこに握り棒を設置しています。一昔前の東急8000系更新車だったらその出っ張りにモケットを貼っていた部分ですが、乗車時間や立客の少なさを想定して握るポイントを多く設けた方が好都合と判断したのでしょう。

吊革の位置がやや下がっています。頭をぶつけそうなポジションです(^^;;


天井です。JR東日本209系や東急3000系などで見られた「ところどころラインデリア」といった様相で、周りをFRPでガッチリガード。脇を剥き出しの蛍光灯が固めています。車両全体にラインデリアの直線が通っているわけではないので少し安っぽい一面もありますが、他社での採用も多い天井なのでこの形式だけ見劣りすることはありません。


床です。灰色と茶色の中間といった色です。渋いチョイスですが、この系列のためにチョイスした色になっています。

 
ちょっとホワイトバランスが違いますが(^^;; ドア周りです。左の画像がLED表示器を設けたドアで、右の画像がLED表示器の代わりにドア開閉表示器を設けたドアです。これらが千鳥配置になっているわけですが、この短距離路線においてよくぞLED表示器を設けた!と賞賛を送りたいところであります(^^;;
ドアそのものはクリーム色に塗られており、東急と同じ熊のキャラクターが描かれたステッカーが貼られています。

 
LED表示器とドア開閉表示器です。LED表示器は2段表示になっており、行き先から次駅案内、ドア開閉方向などをお知らせしてくれます。ドア開閉表示器はスピーカーと「こちらの扉が開きます」などといった簡単な表示を黒い四角の中で表示してくれます。基本的に各駅とも開くドアの向きは固定されているわけで…丁寧すぎる、と言われれば丁寧すぎます(^^;
あと、この手のLED表示器は2段表示にしてしまうとちょっと文字が小さくて見難いですね。情報量は他路線と比べて少ないはずなので、1段表示にしてみるのも良いと思います。


窓周りです。軽くクリーム色で縁取りされています。このクリーム色、今は死語になってしまった183系の「グレードアップ車」の妻面扉などに使われていた色とそっくりで、なんとなく親近感を覚えてしまいます。
3ドアということもあって余裕の窓配置になっています。


座席、まずはドア〜ドア間からです。
12人掛けという3ドアだからできる座席数はバケットシートになっており、スタンディングポールも3人分ずつもうけられています。オレンジ色の鮮やかなモケットがこれまた素敵です。この手の色はモケットの擦れ具合によって濃淡が割とはっきり出そうな気がしますが、その差があまり無いのは短距離だからでしょうか、それとも登場してあまり月日が経っていないからでしょうか…?


優先席です。こちらもバケットシートで、オレンジに呼応するかの如く鮮やかな青色のモケットを使用しています。車端部もゆとりの設計で、肘から先を逃すことができる空間を設けています。
片持ち式ということもあるかもしれませんが、座面の沈み込みがあまりなく、深々と座っている印象があまりありません。尤も乗車時間が短いので文句のつけようもあまり無いのですが...(^^;;;


最後にクローズアップ袖仕切り。この袖仕切りは東急3000系の色違いになります。
妻面の余裕の空間と比較すると少々がっかりしてしまいますが…東急沿線でこの形状の袖仕切りが大ヒットしていることに間違いはありません。

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