山万  ユーカリが丘線1000形「こあら号」
 
  背後にそびえるマンションにショッピングセンター、そしてホテル。近代的な建物を沿うように走るユーカリが丘線。千葉県の「うすい」に程近いユーカリが丘を一周約4Kmで走る関東初の(!!)新交通システムとして1982年に開通したのですが、皆さんの1982年史にはしっかり刻まれていますか?自分は1984年に登場してしまったのであいにく1982年史はありませんが(^^;そのユーカリが丘線を走るのが1200形です。地名にちなんで通称「こあら」号。1号から3号まであり今回は3号を取材しました。…それにしてもこの外観からして1980年代が描いていた近未来ムード、漂ってきませんか?登場した時にはコアラのヘッドマークは無かったのでさらにスマートだったんでしょうね。
(取材・撮影 山万ユーカリが丘線/ユーカリが丘 他)

 

 

 


車内全景になります。新交通システム故にこじんまりとした車内ですが、さっぱりというか、殺風景というか、ちょっと外観で抱いたスマートさを違う意味で受け継いじゃったような感じがします。
ドアは各車両共に中央1箇所。ハイパーサルーンのような構成ですが、オールロングシートになります。


逆サイドです。分厚い壁の先には貫通扉があってもよさそうですが、編成両数が少ないからでしょうか、扉は省略されています。扉があればいいアクセントになったかもしれませんが、それがないのでやはりこちらも殺風景。そして、天井の低さを改めて感じさせてくれます。
ちょっとずれた広告枠はご愛嬌で。ショーケースに飾られたマネキンのような扱いの消火器にも注目です。


消火器にズームイン(^^;; 実際プラ板で覆われているのは一部分のみで、非常時にはそれを外して使えるようになっています。ちょっと小ぶりの消火器、この車両に合わせて縮小したと考えるのも悪くは無いですが、正直このサイズで大丈夫なのか、という不安も少しあります。


あ、忘れていました乗務員室背後の仕切りです。えー…ここまで割り切った仕切りを見たのも久々です。前面展望の需要はあまりないし、ワンマン運転なので後ろを向いて運転というケースも無さそうですし、これで十分と言われれば頷いてしまいそうです。
天井には線路と垂直方向に蛍光灯が取り付けられています。仕切りの背後が暗くなってしまうための措置ですが、これが一昔前における「●●荘の一番奥の部屋の玄関」なんて雰囲気を作り上げていそうな気がします。だから何?と言われたらそれまでですが(^^;; 設計陣のささやかな配慮に拍手。


天井をご覧いただいています。あまり高さが取れていないので、結構アイデアが詰まっています。例えば吊革。名古屋鉄道でよく見かける「天井から一つ一つ直接ぶら下げる」方法と採用したり、ドアの前のスペースは横にバーを渡して、どこでもつかめるようにしています。蛍光灯もカバーつきで、これも高級感というより直接手を触れてやけどを防ぐための措置として考えた方が良さそうです。
ただ、アイデアも煮詰まってしまったようで、この形式、どうも冷房が無いらしいのです。乗ったのが11月だったので直接確かめられなかったのですが、確かラインデリアの中にあるのは送風機一式だった気がします。
この辺りの情報にお詳しい方、ぜひ教えてください<(_ _)>


床です。青系のグレーをメインにした柄物で、珍しいものではないかと思われます。どちらかというと鉄道車両よりも公共施設で見かけることの方が多そうで・・・。この形式の特徴の一つであり、馴染みやすい雰囲気作りに努めている一面でもあります。


ドアになります。両開き扉で、鴨居部はナナメになってしまっています。そして窓の大きいこと大きいこと!「2枚で1つ」という発想から、JR西日本の207系試作車のように、中央の角度は直角で統一している窓ガラスを使っています。
ドア周りは意外にもにぎやかですが、ドア自体は何も貼られていません。


ということでにぎやかなドア周りです。蛍光灯の位置がドア付近だけ中央に入ってきているのにもご注目下さい。
右のコアラの絵は手書きのようで、じつにほのぼのとした印象を受けます。地域密着の住宅供給・開発企業である「山万」が運営するからこそできるサービスですね。車内は他にも画像左の方にある「お帰りなさい」ステッカーなど、随所にこの手のステッカーが掲示されています。自分のような「想定外」の客でも、少し嬉しくなりますね。


窓ですが、あまりに大きすぎて下の辺が背もたれよりも下の位置にきています(^^; そのため、外観と中身で窓の形が若干違うように見えますが、そんなことはありません。
下の窓は固定で、横引きのカーテンがスタンバイ。上の窓は車内側に折れる格好で開閉できます。

 
いよいよロングシートだらけの座席です。まずは車内扉から乗務員室にかけての5人掛けです。右の画像では真正面に見た時の様子です。1人1人区分の入った蘇芳色のモケットは結構上品な印象。ただ、周りとはそんなに溶け込んでいないようです。
それにしても、壁に吸い取られそうな角度の背もたれに薄っぺらい座面。そして赤くふちどったライン。乗車時間から考えると妥当な設備かもしれませんが、やはりここにも微妙な近未来ムードを抱いてしまいました。えぇ、「座席はここまで単純なデザインに化けられる!」という未来予想図です。


扉から車端部にかけての7人掛けです。袖仕切りの単純な感覚も合わせてお楽しみください。1982年製造とすると、まだまだパイプのみを使用した袖仕切りが主流だったようで、さすがにこれだけは一歩前には進めなかったようです。
座り心地は・・・見ての通りです。1周する人もなかなかいない路線故にこれで十分ですが、京成のいわゆる「赤電」世代の車両から乗り継いでくると、座面の奥行きの無さに少し違和感を覚えるかもしれません。あ、このモケット、そういえば京成と瓜二つでした(^^;; かといって同じ京成電車に乗り継いだ〜!なんてムードは全然ないのですが(^^;;

 
一応優先席も設けられています。茶色のモケットを使って識別を図っています。
右の画像は断面になります。背もたれの形状はやはり独特ですよね。

 
最後に、先ほどご紹介した「お帰りなさい」ステッカーと、沿線の風景ということで地区センター駅の画像をどうぞー。
車窓はコンクリジャングルを行ったり来たりというわけではなく、なかなか充実していましたよ。

地域の足としてこれからも頑張って欲しい!とともに、成田へ行くついで、東京に戻るついでにいかがですか?なかなかググッとくるものはありますです。
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