山形鉄道  YR−880形
 
  山形交通と言えば仙山線の強敵としてすっかりお馴染みですが、山形という地名で始まる交通機関がもう一つあります。赤湯から荒砥に向かってのどかな風景をひた走る山形鉄道。その主力車両がYR-880形です。ロングシートバージョンの車両も少数ながら在籍していますが、今回はセミクロスシートバージョンでお届けします。
18mの長さの車体は「フラワー長井線」の名に相応しく鮮やかなストライプで彩られていますが、近年はさらにバージョンアップした車両が登場しています。今回ご案内する車両もウサギ駅長「もっちぃ」のラッピングを車外に散りばめています。そろそろ老朽化も気になるお年頃ですが、まだまだ元気に飛び跳ねそうです。
(取材・撮影 山形鉄道フラワー長井線・赤湯〜荒砥)

 

 

 

 
車内全景をご覧いただきます。左の画像が赤湯から荒砥方に向かって撮影した画像です。右の画像はその逆方向を撮影したことになります。2ドアでデッキはありません。フラワーラインだからというわけではないと思いますが、鮮やかなピンク色のモケットと淡いピンク色の横引きカーテンがこの沿線の華やかさを容易に想像させてくれます。
クロスシート部分を中心に立客用の取っ手が小さく、車内の移動が若干しづらいのが難点です。列車自体は通学時間帯や団体需要が入らない限りあまり混みませんが、ワンマン運転なりの配慮をもう一歩お願いしたいところです。


中吊り広告が震災後の復興を呼びかける車端部、乗務員室との仕切りです。半室構造で、仕切りも窓にガラスが入っていないなどちょっと簡素な作りです。ただ、この車両に限ってはウサギの写真やウサギの?足跡が貼られていてなかなか賑やかです。運賃表示機は真ん中ではなく右の奥に追いやられています。吊革が邪魔でなかなか文字の表示が見えません(^^;;;
整理券発行機がオレンジ色で昔ながらの佇まいを残しています。決してウサギの好きな色ではありません(^^;;

 
トイレがある荒砥方車端部です。トイレのユニットも合わせて取り上げます。
縦長の狭い扉の上には換気口が設置されています。何もわざわざ目立つように黒に塗らなくても…(^^;;; トイレの関係で運賃表示機が真ん中に設置されていますが、絶対にこのポジションの方がわかりやすいと思います。
運賃箱のポジションは線路と平行方向に向いていますが、走行中もそのままのポジションだったと記憶しています。初めての人は運賃箱の存在に気付かない…ことは無いと思うので、このポジションでも十分です。


天井です。カバーつきの蛍光灯は必要最低限のみの設置とみて構わない数です。周りの雰囲気が明るいので少ない照明でもカバーできるのでしょう。その周りには冷房がスタンバイ。このあたりは限られた空間をうまくまとめています。


床は濃いめのベージュ一色。で、そこに落書きしたのもウサギの仕業か!!!
…と言いたいところですが、書いてある文字は「優先席」。床で優先席を示す方法はJR北海道でお馴染みですが、それ以外にはあまり見ないのでちょっと驚いてしまいました。

 
折り返し時間が長い赤湯駅では半自動扱いになっていたドアです。ガラガラと手で取っ手をつかんで開け閉めする横引きドアで、さすがに手動扱いの時は重たくなってしまいます。ステップもあるのは構造上仕方が無い部分で、山形線のローカル電車から乗り換える際に気をつけないとつまづいてしまいます。
白いドアは周りとの雰囲気もバッチリ合っています。

 
半自動ドアの取っ手です。ちょっとつかむには小さく、あまり目立っていないのが残念です。


側窓です。横引きカーテンがついているのが素敵ですが、テーブルまではついていません。2段窓は特に耐寒対策などを施しているようには思えないので、冬は隙間から入ってくる寒い風が気になります。それを阻止するための横引きカーテンだとしたらもう何が何でもカーテン自体やめられなくなってしまいます。
その側窓にも何やらシールがペタペタと…下段に貼られていないのがウサギ駅長の旅行者を思った粋な計らいです。

 
ここからは怒涛の座席おき太君。共通点はウサギという部分だけです(^^;; まずは赤湯方のロングシートです。
優先席に指定されているのは片側だけですが、モケットはどちらも灰色であたかも優先席であるかのような表情です。入口のそばで簡素な袖仕切りがせつないですが、特筆すべきは右の画像の左側の奥、わざわざ配管のでっぱりに合わせて袖仕切りを設けています。何もそこまでやらなくても…(^^;;;

トイレの反対側も優先席です。座席下にはヒーターの他にもドアの手前に人がいるかどうかを検知するレーダーも内蔵しています。少々腰高で座面の奥行が浅いのはこの手の車両ではお馴染みの光景です。

外からも縦長の窓で判別ができるこのポジションが2人掛けのロングシートです。ウサギのシルエットクイズも一緒に楽しめます。ただ、この区画自体狭い上、クロスシートの形状がロングシートに座った人の顔に向けてだんだん迫ってくるスタイルなので、居心地は正直期待できそうにはありません(^^;;; とはいえ、このポジションと言えばお約束の周りからちょっと見えにくいポジションなので…耳を立てて喜ぶ人もいるのでは(^^;;;
そのクロスシートの下にはヒーターがあります。稼働時期は「注意!あつい」です。


クロスシートです。類似品は津軽鉄道、秋田内陸縦貫鉄道でも見ることができます。背面のモケット張りもそのまま同じですが、津軽鉄道や秋田内陸縦貫鉄道とは異なり鮮やかなピンクに惹かれます。フレームが座席下で露出が終わっており、それが上まで展開していたらもっとポップな弾ける座席に化けていたと思います。

 
縦画像でクロスシートです。バケットシートですが窓の外には暖房用の配管が通っているため、バケットの形状通り座るとそれなりに窮屈です。また、座面の平ら具合と比べるとどうしても背もたれの切り立った形状が無理しているように感じます。
フレームが白で統一されており、取っ手をつけるための金具も白色で塗装されていますが…白色の薄汚れが気になる今日この頃です。致命的な汚れではないので丁寧に扱っていけば問題は無さそうですが、座席下のフレームは意外と露出している部分が多いので濃いめの灰色あたりで塗ってもよかったかもしれません。

それにしても…ウサギのイラストが元気すぎます。ピンクでウサギというと駅前留学のアレしか思いだせないわけですが、こちらはピョンッピョンッ!と更なる飛躍を期待したいものです。
 
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