上田電鉄  6000系「さなだどりーむ号」
 
  平成27年に登場した6000系。雨樋が前面に見えるとおり中間車に運転台を取り付けた車両なので、何もしなければジュラルミンの弁当箱そのもののパッケージだったのですが…なかなかどうしてここまでの格好良さっぷりに惚れ惚れしてしまいます。
六文銭、そして三谷幸喜さんが脚本を書いた「真田丸」ブームに乗っかったラッピングだということは承知していますが、赤、黒、そして金帯で手堅くまとめたデザインは前後に取り付けられたパンタグラフも含めて、勇ましささえ感じるものです。
現在この6000系は1編成のみですが、上田電鉄の公式サイトに運用表が出ているので、上田電鉄訪問の際に日程に余裕がある方は割とすんなりと乗れてしまうのではないかと思います。
(取材・撮影 上田電鉄別所線・下之郷〜別所温泉)

 

 

 


車内全景です。細かく真田丸をPRしている点は評価できますが、なぜそのモケットなんだ?!と色のチョイスに驚いています。東急でも近年池上線でこの色に近いモケットを目にしますが、乗客に「さなだどりーむ号」の思い出をもう一押しPRできる部分で、一畑電車などうまく活用できている会社もあるだけに、少し勿体ない気がします。
3ドアロングシート車、ワンマン運転の車内です。


乗務員室との仕切りです。こちらは新規で取り付けられた部分で、床の色の違いからも判別ができます。既存の1000系に似たレイアウトですが、機器スペースがある点と仕切り扉が中央に設けられている点が異なります。仕切り扉は中央ですが、その先の貫通扉はありません(^^;; 貫通扉がありそうな部分まで運転機器がはみ出していたので、運賃収受もそれなりにしやすそうな印象です。
なお、画像では仕切り扉の窓が覆われていますが、運転時などに下すブラインドで、その左の仕切り窓には着色ガラスを用いています。うーん、白黒はっきり分かれております。

 
車端部です。別所温泉方の車両には車椅子スペースが設けられています。貫通路には引き戸がありますが、基本的に開きっぱなしでの運用になっています。貫通路の幅が狭いように感じますが、ここは種車の狭さに加えて幅が狭いのれんがかかっているからで、この手の遊びは見ていて楽しいです。こののれん、上半分が壁に接しているのでふわっと浮いてもあまり邪魔には感じません。
消火器は別所温泉方車両はしっかりケースの中ですが、上田方車両は妻面に露出しています。はじめ車内に入った時に真田関係の装飾か?!と思ってしまいましたが、大丈夫、ちゃんと消火器でした。


非常梯子も備わった車椅子スペースです。取材は平成29年8月時点のものですが、何かマークが抜けているような…。
握り棒は横1本、ヒーターも備わっています。床の張り替えた後が残ってしまっている一方で、吊革は短いものに一新してぶつからない配慮をしている点はグッジョブです。また、消火器のPRステッカーが思いのほか低い位置に貼られていますが、立客が多い時に見えにくくなる恐れもあるので、もう少し高い場所にもう一枚貼った方が良いかもしれません。


天井です。飾りびなが圧巻で、こういう飾り方があったのか!!としばし見入ってしまいました。電車の揺れに合わせて心地よく揺られているのは見ていて心が和みます。飾りびなは福岡の柳川あたりが有名ですが、上田も作っていたそうで、車内には説明文もしっかり明記されています。
その他天井部分は東急時代からの変化はありませんが、吊革にもちょっとしたデコレーションがあります。


床は東急時代から変わらず茶色一色。ちょっとくたびれているようにも見えますが…それよりも、見切れているホームとの段差がすごい件…私が乗ったから車体が下がった!!ということではありませんので、念のため。


ドア周りです。黄色いラインが一本入り、ワンマン運転時の開くドアがどこか、わかりやすく掲示されています。ドア自体はチャイムが追加されたくらいで相変わらずおしとやかにそーっと開け閉めする感じです。このドアから察するに以前冬に見かけた「手動」扱いをこの形式でもやることかと思います。が、大変重たいのでせめてこの形式だけでも半自動ドアのボタンをつけて欲しかったです。
LED表示器は特になく、運賃表示器が次駅などを教えてくれます。


窓周りです。3連の窓は改造前と同じで、中途半端な位置に貼られた優先席のステッカーがどの部分を指し示すかがいまいちわからない今日この頃です。下之郷のあたりの景色が鉄道模型のレイアウトのようで好きなのですが、1段下降窓は景色を見るのにピッタリ。網棚も東京の時には感じなかった哀愁をなぜか感じさせてくれます。

 
座席はこの2種類のみです。ドア〜ドア間のロングシートは間に肘掛が入って9人掛け、車端部は少し長めの4人掛けです。
東急ならではの沈み込まない低反発系の座席の上に、割とスベスベした触り心地のモケットなので、結構加減速の重みを体で受け止めてしまいます。ひじ掛けが多いですし、乗車時間から見ても極端に疲れるほどではないですが、中途半端に空いてしまうとちょっと気になってしまう感じです。うまく種車の長所を活かして、暖房の強化など必要に応じて改良している点は素直に嬉しいんですけど、ね。モケットは背もたれが緑、座面が青色でなんだか「自然と友だち」っぽい装いになっていますが、これからのモケット模様の展開をちょっと期待しようと思います。

 
車内至る所にデコレーションが展開されていますが、誰ですか?窓上の肖像画を見て「音楽室の怖いアレみたい…」って言った人は?!のれんもよくよく見ると中吊り広告の金具を用いているのがわかります。
経費がかかって大変かもしれませんが、ポストカードとか、記念スタンプがあるともう少しだけ乗りたくなる列車になってきそうな気がしますが、まずはこれからの展開を期待しようと思います。肖像画の中に大泉洋先生を入れるとか…(殴
 
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