つくばエクスプレス  TX−3000系
 
  2020年から走り始めたつくばエクスプレスの新型車両です。2021年4月時点で6両編成5本が稼働しています。
前面はヘッドライトがキリッとしているものの、これまでのウルトラマンのような鋭さが一転、少し柔らかい表情になっているように感じます。…え、誰ですか?赤い手ぬぐいを鼻で結んでいるように見えるって言っているのは…?側面は青い扉と上の赤、青、赤…と続く帯が印象的ですが、安心してください、床屋ではありません(殴 斜めのラインはスピード感を強調しているとのことですが、相変わらず限界突破を常に感じる走りは乗っていて爽快です。…えー…もう少し余裕が感じられると良いのですが…(^^;;
その快速列車から各駅停車まで、全線で活躍しています。
(取材・撮影 つくばエクスプレス線・流山おおたかの森〜つくば)

 

 

 


車内全景です。4ドアですべてロングシートの車内です。2020年から走り始めたグッドデザイン賞受賞の車内です。明るい清潔感のある車内というのが第一印象です。この明るさだけでもこれまでの車両との違いを感じるのではないかと思います。取材したのは昼間だったのですが、夜間すれ違った時にどう見えるかが気になります。
TX-1000系、TX-2000系の時も目新しさをあまり感じなかった印象がありますが、TX-3000系も天井周りや床はそこそこ見かける仕様です。一方、車端部は何やらオリジナリティが溢れていそうで…


乗務員室との仕切りです。なんと紺一色の仕切りです。ネイビーブルーとスカーレットがつくばエクスプレスのテーマカラーということもあり、このネイビーブルーは親しみが持てる一方、なんかアクセントがあっても良かったのでは…と思います。仕切りの扉や窓の配置はTX-1000系、TX-2000系に合わせてあります。つり革は仕切りまで伸びていますが、この場所に限らず「これでもか!」と思うくらいつり革が多いです(^^;;

 
車端部です。全て優先席に充てられており、床やつり革で優先席であることを表しています。先頭車も含め片側が車椅子スペースといわゆるユニバーサルデザインシート、もう片側は中間車のみの設定で両側とも通常仕様の優先席が展開されています。
ここも妻面を紺色で彩っていますが、結果として遠くからでも優先席がわかるような仕掛けになっているのでは…と思います。惜しかったのは乗務員室と同じように扉の上も紺色に塗ればさらにわかりやすかったのに…という点で、中途半端さが拭えません。
強化ガラスを全面に貼った貫通扉、ドアハンドルの軽さに感動しました。側窓はここの部分4か所のみ開閉できるようになっています。


車椅子ペースです。非常通報機と手すり、ヒーターを設けています。この部分の窓が下に開く関係でヒーターの出っ張りが目立ってしまっています。近年ここの区画に腰当て程度のクッションを設ける事例がありますが、TX-3000系は通常仕様の手すりです。あれだけつり革が多い車内ですが、窓上や妻面の手すりは省かれています。


ラインフローファンが中央に設置された天井です。その両側をLEDの蛍光灯が展開しています。つくばエクスプレスならではのデザインを求めたいところですが、至って他社でもみられる、ごくごくありふれたデザインに落ち着いています。つり革の多さがこの画像からも感じられると思います。


床は灰色のツートンです。これも他社で見られそうなものですが、このツートンの柄の中に青やエメラルドグリーンの粒が入っているのが粋で、意外とこの座席モケットの色と相性が良い感じです。で、このモケットの青がTX-1000系やTX-2000系では優先席を示すという悩ましい実態…


ドア周りです。化粧板が貼られたドアは静かに開閉されます。そして、ドアの開閉よりも高速走行時のバタつきの音の方が気になります(^^; 縦方向の手すりも上手い具合に収まっていますが、欲を言えばもう少しドア周りに余裕があると乗り降りがもっとスムーズになるのに…と思った次第。ホームドアの関係もあるのでなかなか難しそうですが…。
ここの部分のつり革は…あ、見慣れた本数ですネ。

 
鴨居部の液晶ディスプレイです。横長のものを用いており、片面では広告動画と路線図等の列車案内を分割して、もう片面を列車案内をより細かく表示させています。また、開くドアを事前に青色のLEDでお知らせして、開閉時には赤い点滅でお知らせするというちょっと格好良い機能も。特に開くドアを事前に光で知らせてくれるのはわかりやすいと思いますし、他社にも広まらないかなぁと思う機能です。この機能、関東では東京モノレール10000系でもお馴染みです…(^^;;


ドア〜ドア間の窓は固定窓です。この固定窓にロールカーテンがつくのは嬉しい仕様です。ただ、ロールカーテンは一番下まで下げると上げる時に背もたれがちょっと邪魔になってしまいます。この背もたれであれば、東武の50000系列のような任意の場所まで下げて使った後、一番下まで下げると自動で巻き上がるしくみの方が使い勝手が良いのでは…と思いますが、果たしてどちらの方が使い勝手が良いのでしょうか…。

 
座席です。ドア〜ドア間は7人掛け、優先席は3人掛けです。いずれも片持ち式で、スタンションポールが間に入ります。優先席がオレンジ色のモケット、通常仕様のモケットは鮮やかな青色ですが、つくばエクスプレスのテーマカラーはここには入らないのでしょうか…。
新型車両ならではかもしれませんが、座ったタイミングでギシギシ…と言ったのはなんだったのでしょうか。取材時3000系は何回か乗りましたが、2度ほどそのような音を耳にしました。

きっと、私が極端に重たいのでしょう(^^;; メンテ不足なんてことはきっと無い…はずです(^^;;;

背もたれに角度がついたものの、座面の手前側の硬さは相変わらず。それでもTX-1000系、TX-2000系と比べれば少しは良いかなぁ…と思うし、後述のアレに比べれば…嗚呼。


つくばエクスプレス3000系の車内ではこのような呼称はされていませんでしたが、プレスリリースには「ユニバーサルデザインシート」との記載があります。首都圏では相鉄に次いでの登板になりました。

この手の座席は車椅子スペースの黎明期と重ね合わせて見てしまいますが、その時もそう感じたとおり、なるべく全ての列車で同じサービスを受けられるようにする、もしくは特定の列車でこの設備がある旨案内できるようにする必要があり、今のようなガチャポン状態では単なるハズレ席にしかなりません。
また、この手の座席で喜んでいる方が確実におられるとは思いますが、今後、この座席の評価を沿線の利用者にして頂いた方が良いのでは、とつくづく思っています。

私の感想…座席としては腰を浮かせたような姿勢になるので、あまり落ち着きません。高速走行時に簡単に振られそうで、この座席と快速の組み合わせでスリルを味わうという、ロケットもビックリ、誰が得するのかわからないような魅力を提案したいと思います。


ガラス張りの袖仕切りです。ここも座ると逃がしようの無い肩から腕にかけての狭さが際立ちますが、つくばエクスプレスといえばこれ…という伝統を色々な意味で引き継いでいます(^^;;
ガラス張りにしたことで、背もたれの裏のビスが角度によってはちらちら見えるのが気になりました。この部分にたまるであろう埃はちゃんと取ってくれるのでしょうか。
…え、気にしすぎだって?!
 
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