津軽鉄道  津軽21形
 
  軽快気動車にしては堂々とした出で立ちの津軽21形…だって、走れメロスですから…誰ですか、一文字間違えたのは(殴
5両を小規模ながら津軽鉄道の輸送をほぼ一手に引き受けます。近年はストーブ列車を牽引する姿もお馴染みになってきました。ただ、行楽シーズンは車両が足りないようで、旧型客車にディーゼル機関車の客車列車の登板もあるようです。画像も実は1両は団体専用というオチです。
外観は4灯が頼もしく、固定窓がキハ110形を思い起こさせる立派な車体で、正直格好良いです。残念なのが最近ちょっと塗装がくたびれてきている車両もチラホラ…旧塗装の津軽21形も見てみたい今日この頃です。
なお、だるまストーブとトイレはありません。
(取材・撮影 津軽鉄道津軽鉄道線・金木〜津軽中里)

 

 

 


何やら華やかな装飾の車内全景です。至る所に飾り付けがされていますが、とりあえず気持ちを整えて普段通りレビューしていきます。2ドアセミクロスシートの車内は同世代のディーゼルカーでは割とありがちな構成です。ただ、見た目の開放感、明るさは固定窓のおかげもあってこの形式が随一だと思います。この車内をご覧頂いて新しいと思うかどうかは別ですが、少なくても冬場の景色が真っ白な時期はこの車内でも旅情を感じることができます。落ち着いた、飽きの来ないパッケージです。


津軽五所川原方の乗務員室との仕切りです。こちらはドアギリギリまで座席が展開しています。ドアの位置がずれているため、画像向かって右側のロングシートはドアからも近く、前面展望も座ったまま楽しめるお得な座席です。
取材したのが平成28年でしたが、その時点でオレンジ色の整理券発行機は健在でした。また、奥には古本やパンフレットが「津鉄文庫」として置いてありますが、ちょっとラインナップが文庫本が主なのは揺れる列車で厳しいものがあります。善意で置いてあるものにケチつけるつもりはありませんが、文字が大きい本や30分で読み切れる本、絵本のラインナップもぜひ。


津軽中里方には車椅子スペースやちょっとした立席スペースが設置されています。こちらにも津鉄文庫が備わっています。外観ではトイレがありそうだった部分もこのとおり、トイレはありません。大事な事なので2度言いました。ストーブ列車…にくっついた自由席でひたすら地酒を飲む予定の方は要注意です。
 
車椅子スペースと立席スペースです。ドア位置がずれていますが、同じくらいの幅を確保しています。車椅子スペースは特にこだわりは無いようで、握り棒がちょこっとあるくらいです。ドア周りの滑り止めはあくまでも冬の雪対策ですが、もう少し車椅子スペース側にも設けてあげれば良いのに…。
右の画像の半自動ドアの下、縦方向に握り棒がついていますが、意外とこの位置に握り棒が来る車両っているようであまり見かけません。ステップを介しての乗り降りにこういう握り棒があると便利なんですけどねぇ…。


天井です。吹き出し口は左右に分けて、蛍光灯は中央一列でちょっと物足りなさを感じる仕様です。それでもカバーつきなのは立派です。物足りない明るさは周りの白い化粧板でカバーしています。
吊革はロングシート部分を中心に展開しています。律儀に国鉄時代からのセミクロスシートの構成をトレースしています。この手の装飾はクロスシート部分にも吊革があった方がもっと派手にできるんですけどね…あ、やりすぎですか失礼しました。


ベージュの床は先ほど見て頂いたとおりドア周りとその他の部分で材質を変えてきています。抜群の安定感のベージュ一択の客席部、この車両の落ち着きに一役買っています。外観を見てのとおり凝ると後々大変なので、これくらいが十分です。

 
ドア周りです。どちらもそーっと開く片開き扉で、ステップつきです。ドア自体は無塗装のもので、こちらも実用第一のデザインに落ち着いています。…というよりも、窓上の路線図も含めエモノクロの世界が色がっている感じで、これで窓の外が吹雪いていたら…いや、全ては芦野公園の桜をキレイに魅せるためのモノクロ世界だとすると、すごい環境づくりです。
それにしても…もう少しステップは目立たせた方が良いかもしれません。


半自動ドアなので、ドアスイッチもあります。青森地区ではJRでもよく見かけるこちらのものになります。
外のくたびれ具合に対してステッカーのフォローが無いのが残念ですが、それでも先代がキハ22形だったことを考えると、冷房とともに嬉しい進化だったのではないかと思います。


窓周りです。桟が無いスッキリしたスタイルがウリですが、外が吹雪いているとちょっと頼りなく見えてしまう窓周りです。それでもフリーストップのロールカーテンでまぶしい雪景色もシャットアウトできるのは嬉しいです。

 
座席周り、まずはロングシートからです。バケット形状に見えて区分の縫いつけだけしてあるロングシートで、生地の関係からか背もたれに妙な縦線が入っているのが特徴です。上の画像2枚は津軽中里方、つまり車椅子スペースがある側のロングシートです。一応板状の袖仕切りに透明のガラス板で換気をシャットアウトしていますが、足元の寒さを防ぐためにはもう少し張り出しが必要です。
 
排気口がある五所川原方のロングシートです。先ほどの画像と合わせて3人掛け、4人掛け、5人掛け、7人掛けとまさかのバリエーション展開にビックリです。この手の車両はロングシートの長さを揃えた方がコストダウンになるのでは…と思うところですが、それよりも1席でも多く提供したい!という気持ちがひしひしと伝わってきます。乗車時間から考えれば仕方が無いのですが、五所川原でキハ40系列から乗り換えると奥行のなさ、背もたれの薄さが目立ちますが、座面のしっとりした沈み込みは意外と形状が崩れないので、しばらくオリジナルの座り心地が楽しめそうです。

 
ロングシートとは異なり、形状をバケットで整えた格好の固定クロスシートです。東北地方では秋田内陸縦貫鉄道や山形鉄道でも見られるこの座席、変わったところでは由利高原鉄道のどこかの駅にも置かれていたような… キハ110形の座席同様、ロングセラー品を積んでいます。
座面がやや低めで、あまり沈み込まないのがロングシートとの大きな違いで、配管が出っ張っていない分足元はそれなりの広さを保っているものの、若干窮屈な印象は否めません。また、フレームは環境上仕方が無いかもしれませんが、くたびれているように見えます。窓枠の小さなテーブル、その下にあった灰皿の跡といい、この若さでこれだけ哀愁を感じさせる座席はなかなかないです。
欲を言えば、横方向ではなく縦方向の握り棒が欲しいです。
 
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