東葉高速鉄道  1000系
 
  1996年に西船橋から勝田台まで新たな路線が誕生しました。その名も「東葉高速鉄道」。千葉県内で路線が路線が完結しているのに「東京と千葉」の「東葉」がつけられているのは見栄っ張りなせいではなく(^^;東京メトロ(当時は営団地下鉄)東西線に乗り入れているからで、自社車両も東西線の車両を譲り受けて揃えました。今回取り上げる1000系です。
元々営団5000系だったこの車両、左の画像では手前に止まっている車両が該当しますが、ブラックフェイスと角型ライトで一層凛々しさが増しました。しかしながらまだまだ随所に5000系らしさが残っています。
JRへの乗り入れは対応していないため、東葉勝田台から中野までの運用をこなしていますが、2006年度中に新型車両の2000系に置き換わり、引退となる予定です。僅か10年でのバトンタッチに残念がる方もいらっしゃるかもしれません・・・。
(取材・撮影 東京メトロ東西線・中野)

 

 

 


車内全景です。車外共々しっかりリフレッシュ、明るさをキープしながら落ち着いた、自己主張に走らない色を好んで使っているようなデザインです。4ドアロングシート、車椅子スペースはありません。
営団5000系にも戸袋窓が無かったり(東葉高速への譲渡車も含め、製造時から戸袋窓を省いた車両もいます)、化粧板が白くなっている車両もいますが、東葉高速1000系も戸袋窓を埋め、化粧板を全面的に貼り替えています。それのみならず側ドアの窓を拡大したり、床や座席のモケットも改めたりするなど、大袈裟かもしれませんが相当の意気込みを込めてリフォームに至ったのではないでしょうか。


そんな中乗務員室と客室との仕切りは化粧板が貼り替えられたくらいで、窓配置や握り棒の配置は変わっていません。
さすがに東京メトロ05系と比べるとドッシリと構えた感じがして、少し歴史を感じさせる仕切りかな?という気がします。

デザイン上で大きく目立つのが仕切り壁の上の方にある緑色。緑は東葉高速のシンボルマークにも使われている色ですが、上のちょこっとした位置、それも妻面に値する部分のみ塗られています。
 
これは車端部も同様で、少し離れたところから見てもこの緑はなかなか目立ちます。うーんどういう意図があったのでしょうか、自分にはいまいちピンときませんが、両側面の広告枠と一体的に見せたかったのでしょうか?だとすると中吊りとサイズが合わないのが若干不恰好ですが・・・なんて重箱の隅をつっつく今日この頃です(^^;;;
ということで車端部です。やや遠くから撮影した画像は両側とも通常のモケット、右側の画像は座席モケットが優先席&通常の組み合わせになっています。こうして見ると優先席のモケット、案外目立たないですね。
こちらもメインは化粧板の貼り替え。戸袋窓の扱いとは対照的妻窓は左右とも埋められていません。


天井、まずは車端部からの一枚。冷房は製造時には無く、その後改造によって取り付けられたので車端部にはこのように丸みを帯びた部分がチラッと残っています。ただ蛍光灯と冷房のダクトが並行に端まで行き届いているため、103系の集中冷房車のように「完璧丸い!」天井が車内から見渡せるわけではなく、端の部分も多少ゴチャゴチャした天井になっています。その天井から吊革の支え棒があるわけですが、その支え棒の白さと細さはなかなか美しく、リニューアルしたこの車内でより一層キレイになられたのではないでしょうかと言いたいくらいの見栄え。改造取り付けの冷房が無骨なだけに、意外な天井のヒトコマではないでしょうか。

その冷房装置ですが、リターン口はこのように天井のど真ん中に設けられています。これが車内に2箇所、そしてその周りにダクトが取り囲んでいるわけで、冷房改造したんだ…という、ごちゃごちゃした雰囲気は車内のどのポジションにいても上を向けばすぐに味わえます。化粧板の白色起用はこうした天井事情にもあったのかもしれません。

冷房を補おうとばかりに頑張るのが扇風機。こちらは中央に東葉高速を表した「T」マークがつきました。画像ではひっくり返ってますね。いやはやセンスの無い撮り方です・・・(^^;; 全自動制御なので車掌の判断によって稼動するか否かが決まります。


床です。こちらは見事にリニューアル。新たにフットラインも加わり、ベージュと茶のツートンになりました。渋さ満開のこのコンビに座席モケットも応えています。また、ドア前の滑り止め防止ゴムも同じような色に整えられています。
フットラインはやや幅が狭めで、貫通路の幅よりも短めにセッティングされてます。足を投げ出しにくくするということよりもデザイン上のインパクトを狙ったような感じです。


ドアです。ここが東葉高速1000系の目玉かもしれません。
ドア窓の長さを大きく下に拡大し、化粧板を新たに取り付けリニューアル。ここだけ見ると種車である東京メトロ5000系の姿が浮かばないくらい新車の面持ちとなっています。ドア窓の長さを拡大した際に支持方法も変えており、アルミの枠も加わっています。
鴨居部には横長の広告スペースのみで、LED表示機はありません。側面の行先表示機も無いので、行先や種別を確認しないまま乗ってしまった方にはまさに一か八かの大勝負を無理強いさせられる事になります(^^; 広告主との調整もあるとは思いますが、ここのところ、もう少し頑張ってLED表示機つけて欲しかったなぁ…。

 
さて、ドア窓が拡大したドアを外から眺めています。内装は化粧板が新たに貼られましたが、外装も新たにステンレスの板が貼り直されています。そのため、画像右の乗務員室の扉にあるようなコルゲートを模した飾りがなくなってしまい、さらに色もドアとそれ以外の部分でまさに「銀のツートン」になってしまい、側面の外観上東京メトロ5000系とは違うイメージに仕上がりました。とはいえすんなりと何の抵抗も無く受け入れられてしまうのは10年という歴史の重みに起因するものでしょうか、それともこのような「銀の車両」を既に見慣れてしまっているからでしょうか・・・。


窓。ここは変化無くユニークな構造を持つ2段窓になっています。上段と下段が同じ桟にはまっており、上段だけ開けるか、下段だけ開けるか、どちらか一方しか選択できないようになっています。また、間の桟が太いのも特徴的です。

 
座席、まずはドア〜ドア間の7人掛けから。右の画像はモケットの様子をややアップ気味に写した画像です。
若草色と言ってもいいのでしょうか、ゴルフにおける冬場のラフのような色をしたモケットには細かく線のようなデザインが描かれています。しかしながらそれは着席区分を示すものではなく、着席区分は実質的に着座跡が目印になってしまっています。ちょっと寂しいですね・・・。ただ、バケット状の座席ではないので乗客の多くない区間ではゆっくりくつろげます。

台座や袖仕切りはリニューアル前と同じものを使用しています。


車端部の座席ですが、場所によって車端部に消火器スペースや機器スペースがある所と無い所があります。こちらの3人掛けは無い方です。ある無いと言ってもさほど座席幅に大差はなく、座席下ヒーターの網目で2列分少ないか多いかぐらいの差です(^^; 肘掛にも使えるスペースを確保するか、気持ちホンの少し多めに幅を取るかは皆さんの判断に委ねたいと思います。

座り心地はやや座面にへたった印象を受けますし、定員通り座ると思った以上に窮屈さを感じる事もありますが、ボチボチではないでしょうか。


こちらが優先席のモケットになります。そして消火器スペースがある3人掛けになります。1つ前の画像と比べていかがですか?あまり幅は変わっていないように見えます。
モケットの色は小豆色…でしょうか、つくづくツウな色を選んでいます。緑というコーポレーションカラーは2000系につながったものの、この雰囲気までつながらなかったのは残念です。

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