十和田観光鉄道  7700形
 
  暗い画像でスミマセン。十和田市発終電の三沢行き、出発前のヒトコマです。
青森県の三八地方に位置する十和田観光鉄道。その主力車両は東急から来た2両編成の通勤形、7700形です。
見た目こそ弘南鉄道で走っている7000形と変化はありません。しかし、平成14年に十和田観光鉄道で走り始めるまでは東急で長い間使っていた事もあり、東急時代に足回りをハイテクなVVVFインバータ制御に変え、冷房も設置されています。乗って目をつぶると弘南鉄道の車両とは別車両のようにも聞こえてきます。
十和田観光鉄道ではワンマン化改造を行い、三沢〜十和田市までの通勤・通学のお供として、東急時代よりも1両減らした2両編成で活躍しています。
(取材・撮影 十和田観光鉄道・十和田市)

 

 

 


車内全景からご覧頂きます。メリハリの効いた雰囲気の車内は18m車、3ドアロングシート。始発駅では一番改札よりのドア以外は全て閉めて発車を待つのが「とうてつ」流です。
東急の車内だとオレンジと茶色のモケットが真っ先に思い浮かびますが、取材した車両は全ての座席がオレンジ色のモケットに統一されており、これはこれで新鮮な印象でした。

 
2両編成ですが、車端部は車椅子スペースの有無で作り分けられています。左の画像が十和田市方車両の車端部、右の画像が三沢方車両の車端部になります。
幅広の貫通路は東急時代そのまま。長野電鉄など最近の東急からの譲渡車両では貫通扉を改造設置している例もありますが、「とうてつ」はあくまでもそのまま。ワンマン運転での行き来を考えるとこの姿の方がいいかもしれませんが、冬はここを冷たい風が通り抜けます…。
妻窓は縦長の2段窓。開閉も可能です。


車椅子スペースです。さすがというべきか、やっぱりというべきか、ヒーターはしっかり完備しています。ただ、取っ手の本数は少なめで床の滑り止めなどが無いなど、シンプルな作りになっています。
エアコンの吹き出し口は近くになく、扇風機が車椅子スペースまで冷たい空気を届けてくれます。


乗務員室との仕切りです。両方向とも同じ作りです。
もともと仕切りの窓そのものは大きかっただけに、運賃箱も設置されてより一層その大きさが役立っています。その上の運賃表示器はちょっと小さくて窮屈そう。運賃表示だけでなく次駅表示もできます。

そのワンマン機器類を見てみます。整理券発行機がドアのすぐそばについている点は普段通りですが、床からニョキッと支持棒がでている点がなかなかお洒落です。整理券発行機は乗務員室背後のみの設置になっており、左右バランスが悪い部分はありますが無人駅などでは一番先頭のドアだけ開けれて乗り降りができるように配慮されています。

 
天井周りです。分散クーラーと扇風機が幅を利かせる天井、それらが無い部分についてはキレイな丸みを描いた天井になっていますが、クーラーそのものがゴツいこともあり、若干殺風景な印象も否めません。
扇風機はかつての50系客車とは異なり個々のスイッチはなく、オンオフを乗務員が一括で扱っています。


床です。ベージュが基本ですが、乗務員室背後にはこのような緑のマットが敷かれています。
JR北海道のディーゼルカーでもデッキ部分で見かけますが、雪が付着したまま車内に入った際に滑り止めや雪を落とすためのマットではないかと推測できます。
色合いは普通の店舗に使われていそうな緑色。いらっしゃいませなどと白文字で書きたいくらいです(^^;;


ドア周りです。実にスッキリとしていますが、鴨居部分のカバーが丸みを帯びており、天井の低さも気になる部分になってしまっています。また、座席はドアギリギリのところまで設置されており、特に冬場は寒そうです。
ドアそのものは金属支持の無塗装ステンレスです。


側窓です。2段窓が3連、戸袋窓はついていません。
この形状は往年東急で走っていた7000形そのもの。後々この遠い地でこの窓を見て思い出す…にはちょっと化粧板が明るすぎるでしょうか(^^;; ロールカーテンもしっかり装備しています。


座席は2パターン。ドア〜ドア間の9人掛けからです。3人分ずつ肘掛けが備わっているのが大きな特徴で、かつては定員着席の切り札だったものの、今は閑散時のゆったり座って過ごすアイテムとして大いに役立っている事でしょう。長いロングシートをより魅力的にするアイテムと言えるでしょう。
座り心地は東急時代と変わりなく低反発系のクッションになっています。


ドア〜ドア間の座席と比較するとこの端の4人掛けはなかなか地味に見えてしまいます。
先述しましたが十和田観光鉄道では特に優先席用のモケットは用意していません。これからの保守管理のことを念頭に置いているのでしょう。オレンジ色のモケットは鮮やかに映りますが、鮮やかな分汚れや色落ちなどには敏感です。今後のメンテナンスでどこまで維持できるか、訪れる際には意地になって注目したいところです。


袖仕切りと肘掛けです。東急時代は肘掛けが破損しているモノも時折見られましたが、この車両ではキレイに整備されていました。この肘掛け、表面が明るめの丸みを帯びた木で覆われていたら何とも素敵だろうなぁ…と思った自分は何かの見過ぎでしょうか(^^;; それに比べて袖仕切りの寒々しいこと。手前の肘掛けに合わせる格好で肘掛けに相当する部分だけ樹脂で覆ったり、仕切り板を大型化して寒風から身を守れるようにしたり、「あともう一歩」工夫があるとさらにキラリ光るのになぁ…などと思ってしまいました。


青森県では弘南鉄道のソレもお馴染みですが…十和田観光鉄道も負けてはいません。TOKYUとBunkamuraの広告がそのまま入った吊革を今も丁寧に使用しています。津軽地方のみならず三八地方でもこれを見て若者が東京に憧れる…なんてシチュエーション、もう古いですか?(^^;;

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