東京急行電鉄 300系 | ||
これまでレトロな旧型車が幅を利かせていた世田谷線、この車両が登場した時にはあまりに斬新な形に驚きを隠せませんでした。そう、斬新な形にしてサザエさん…(^^;; サザエさんバス事件を連想してしまう私は何歳なんだ…ということで、今は世田谷線の主力かつ唯一の形式として、下高井戸と三軒茶屋の間を行ったり来たりしています。 車内は最初の4編成と後から導入された6編成に大別でき、それぞれ座席配置や座席の形状が異なりますが、このコンテンツでは後期の6編成の車内の模様を、時折左の画像の「幸運の招き猫電車」の車内の様子も交えながら進めていきます。 通常の車内に加えて招き猫の吊革や猫の足跡を床に貼った「招き猫電車」、結構人気のようで東急の公式サイトに運行時刻も掲載されています。 可愛い前面だけに、走行中艶やかに鳴いてもらいたいものです。 (取材・撮影 東急世田谷線・下高井戸〜三軒茶屋) |
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車内中央部から見た車内全景です。早速「招き猫電車」の模様です。 車端部の1か所を除いて1人掛けのクロスシートが並ぶ姿は開放的で、各車両入口・出口がはっきり分かれている世田谷線ならではの配慮と言えるでしょう。濃いめのクリーム色を妻面や仕切りで用いていますが、窓が大きいせいか、あまりコテコテした感じはありません。逆にこの窓だと日射しが眩しい冬は予想以上に暖かくなるのでは…と余計な心配をしてしまいます。 2ドア車で、車端部寄りのドアは互い違いの配置になっています。車椅子スペースも各車両に備わっています。 車端部の様子です。意外かもしれませんが、この形式から2両の行き来ができるようになりました。連接構造を採用したため幅広の通路を確保できています。その手前はロングシートと1人掛けクロスシートを配置しています。固定クロスシートの場合進行方向逆向きの座席がどうしてもできるのでこの部分のロングシートは嬉しい反面、クロスシートの方の視線が…(^^;; この部分はどちらの車両も優先席に指定されていますが、吊革や黄色いラインなどのステッカーで示すくらいで、モケットはそのままです。入口から遠いのが気になりますが、わかりやすい位置の設置だと思います。 乗務員室周辺です。運賃箱の配置が独特ですが、運転士が中間駅から乗車の方の運賃収受を確認できるようなシフトを敷いています。その関係で仕切りが中央寄りやや右側に設置されています。 パスモのカードリーダーが各扉2か所設置されており、円滑な乗車に貢献しているのも世田谷線ならではです。一方で紙の回数券も併用していて、なかなか運転士の確認も大変だなぁと同情してしまいます。旧型車両のようにホームから定期券を見せるだけで乗車できていた時代と、どちらが大変だったか聞いてみたいところです。 なお、招き猫電車は画像のとおり動線を猫の足跡が…あれ、画像の足跡、なんか千鳥足気味…(^^;; 車椅子スペースです。初期車にあたる4編成は2席折り畳み席が設けられていますが、座席配置の見直しで1席のみに変更となりました。ただ、スペースを使用する際はその後ろの席もちょっと座りにくいかな…という印象です。 非常通報機は気持ち高いかなぁという位置に設けられています。折り畳み席の関係で横方向への握り棒が設けられていません。 天井はフラットで通常の鉄道車両でもよく見られる仕様に落ち着いています。屋上機器の賑わいを察するに、この構成に落ち着くのにそれなりに苦労があった事かと思います。蛍光灯はLED照明に変えられていますが、招き猫電車は右の画像のとおり素敵な吊革が… まさに豪徳寺を連想させるシーンですが…あれ、ということは…?! 天井が低いので網棚はありません。また、中吊り広告はプラスチック板で上半分が止まっています。ただ、不思議と天井の低さは感じさせません。 床です。ベージュ一色で、ドア周りは緑の滑り止めもあります。また、招き猫電車はこのとおりピンクの足跡が続きます。シンプルな床だけに結構目立つだけに、血判状にも…見えませんね、はい。 でも、周りの雰囲気と合う色をチョイスしたと思います。 ドアはここまでに2度ほど変更が入っています。現在はこの窓が小さめ…とはいってもそれなりの大きさですが(^^;;のドアを用いています。プラグドアなので開くときに少し隙間ができますが、その巻き込み防止のためか、混雑時のことを考えてか…外見は不格好ですが、車内から見るとそんなに違和感がないかな…という印象です。 鴨居部分には取っ手が設けられていますが、言い換えればそれだけ鴨居部の出っ張りが大きいし、混雑することが伺えます。東急の通勤車ではよく見かけますが、この300系は特に握りやすいです。 後期の6編成では取材時点で2か所しか確認ができなかった、最初の交換後のドアです。路面電車で大流行りの全面ガラス張りがこの系列でも採用されていました。ゆっくり更新されている印象ですが、このダイナミックなドアからの景色、心行くまで眺められるのも今だけ…になりそうです。 ドアコックが握り棒の上にありますが、これもまた珍しいポジションです。 窓周りです。基本は上下2段で、上の窓が内側に開きます。路線バスで見られるような窓とは若干違い、似たような構造は北九州モノレールで見たことがあるような…(^^;;; ロールカーテンはありません。また、着色ガラスを用いていますが、そんなに気になるような色はついていません。 座席はロングシートからです。2人掛けのもので、床の傾斜対応に苦心した跡が伺えます。ただ、座面の位置が高めで、背もたれが窓の大きさの関係で短く、なんだか普段の通勤電車のロングシートとはちょっと違う雰囲気です。座面は低反発系で、奥行きは短め…乗車時間に対してくつろぐようなものを求めることでもないとは思うのですが、クロスシートよりも落ち着いて座れるかなぁ…という印象です。 気になるのは座った時のクロスシートへの視線ですが、混雑すれば無問題。あとは譲りあい…優先席、ですからね。 補助座席です。折り畳み席…本当にバスガイドさんが座る様な出で立ちの座席です。周りとの雰囲気の差たるや… それでも混雑していることが多い世田谷線では重宝するに値する一席には違いありません。座面の平行感は他のクロスシートよりもマシだと思います。幾分か…くらいですが…。 クロスシートの配置です。この後期型で1席増えた代わりに向かい合わせの座席が設置されましたが、基本は編成中央を中心にした集団離反式の座席配置です。この配置もなかなか珍しく、鉄道に疎い私は富山地方鉄道のダブルデッカーエクスプレスの2階席くらいしか思い浮かびません…。 左の画像は先頭車両の進行方向向かって左側、右の画像は右側のドア〜ドア間のものになります。同じ向きの1人掛けの座席がズラッと並ぶ中で、乗務員室に近い席のハズレっぷりとその次の座席のシートピッチの広さが一目瞭然。 この後期車からシートバックシェルがついて見た目がガラッと変わりました。モケット変更でさらに鮮やかな見た目になりましたが、シートピッチの狭さからくる背もたれを膝蹴りしないための策として見ることもできます。 座面が膝に向かって緩やかな傾斜がついているように感じ、正直座っていて踏ん張るような力みを覚えました。また、背もたれの切り立った感じがこの車両ならではです。ただ、救いなのは前期車でついていたひじ掛けがなくなったことで、より乗降しやすくなっていますし、足元の狭さをそれなりにカバーしています。これくらいの乗車時間であれば、肘掛けは必要ありません。 妻面の優先席は一寸通路の床よりも高くなっています。つまづくかどうか微妙な段差ですが、ダンサーにならないように注意が必要ですし、よりによってこれが優先席…という見方もできます…。 そしてこちらが向かい合わせのクロスシートです。やはり足元の狭さが気になるところですが、親子で座る分には喜ばれそうな席ですね。ここまでしてクロスシートにこだわる理由が気になりますが、取材中には窓を背にして座るシーンもわずかながら見ました。 モケットは東急東横線の5050系と同じ物に変更されています。以前のちょっと重みのあるモケットではなく、この車両らしい軽快なモケットは本家5050系よりも似合っていると思います。 招き猫電車は座席でもう少し遊べそうかなぁ…という気がしますが、大きなお友達としては、もう少し萌え要素をですね…(殴 |
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