東急電鉄  3020系
 
  取材班はキレイなお姉さんと可愛い電車には無条件でときめくものですが、つぶらな瞳にニコッとした表情は「カ・ワ・イ・イ」そのものだと思います。東急電鉄目黒線を主に2019年にデビューした3020系です。
田園都市線向け2020系、大井町線向け6020系がすでにデビューし、将来の相鉄直通に向けての増備として3路線目の形式となりました。最終的に8両編成になるそうですが、現在は6両編成で運用しています。ラインカラーは青色で、ドアの上に渡った細い帯が自然なカーブを描く姿がなかなか素敵です。その帯はスカートにも。
東京メトロ南北線、そして画像のとおり都営地下鉄三田線への乗り入れも行われています。まだまだ初々しい感じが漂っています。
それにしても…伸びたそれはモミアゲですか?(^^;;;
(取材・撮影 都営地下鉄三田線・大手町〜西高島平)

 

 

 


車内全景です。随分ナチュラルな雰囲気にまとまった、軽快な心地良さを感じる車内です。4ドアロングシートの車内です。
5000系や5000系4000番台では随分試行錯誤した車内も、2020系、6020系とともに概ねこのような車内にまとまっています。とはいえ2020系では採用されていた荷棚上の液晶広告枠は従来の広告枠に戻り、ドア〜ドア間の座席定員も目黒線の他の車両に合わせて7人掛けです。
いわゆる「内装ロールバー」ということで左右の化粧板の外にある鋼材をポールで結んでいる構成ですが、網棚や袖仕切りと天井周りのポールが分離されていることもあり、あまり違和感はありません。


乗務員室との仕切りです。仕切りまで吊革が伸び、仕切り壁中央には防犯カメラが設置されていますが、その手前にはレールと垂直方向に握り棒を設置しています。
運転席の後ろにも窓が設置されたことでよりワイドな視界が確保されました。仕切り扉が思いっきり右側に寄っているのも東急では珍しいと思いますが、既視感は同じ総合車両製作所製のE235系やE233系でたっぷり見るから…でしょうね。真ん中の仕切り窓の下にある握り棒もお馴染みの位置に座る常連客のような佇まいです。

 
車端部は車椅子スペースつきの区画と両側とも座席が展開する区画があります。前者はすべての車両に、後者は3号車から5号車の日吉方車端部で展開しています。
この車両の化粧板は帆布のような柄ですが、貫通扉は濃いめの木目調で落ち着いた雰囲気を形成しています。一寸浮いて見えるのが優先席を示す蛍光イエローの帯ですが、引退の頃にはすっかり退色していそうな予感…。
東急らしいな、と思ったのが貫通扉上の広告枠です。5080系では見られなかったこの枠に再度果敢にも挑戦しています。他の車両でも採用されている例はあり、決して珍しい存在ではないです。が、ついつい8500系で試されていたカラースライド広告表示機を思い出してしまうのです。


車椅子スペースです。妻面にはクッションがついていますが、あまり厚みがありません。寄りかかるのであれば2本走る横方向の握り棒の下の棒の方が居心地良さそうです。非常通報機とヒーターも備えています。車椅子マーク、ベビーカーマークともにステッカーになります。
東急はこの区画は吊革は通常仕様のものですが、都営三田線の6300形は優先席仕様の黄色い吊革をぶら下げるなど乗り入れ各社で対応がまちまちになっているのは微笑ましいような、紛らわしいような…。


天井です。珍しいのはアイボリーの吊革で、これも普段使いの車両がE233系だと形状の先入観だけで違和感を覚えてしまうものです。その吊革を含む周りの明るい配色に助けられていることもあり、蛍光灯は少し間隔が空いていても明るさに支障の無いような配置になっています。中央のラインデリアはすっかりお馴染みです。


床です。木目調のデザインは通路を意識した部分とそうでない部分で明確に色分けしています。興味深いのはドア前も焦げ茶色の床で、近年流行った黄色いシートでドア前の注意喚起…を行っていません。5080系でもさりげなくドア前の床の模様を変えていましたが、この3020系では一体になっています。さしずめ、一体、ドアのズボンを履かない熊が、注意を呼びかける、から、大声で泣いちゃった。という感じでしょうか。


ドア周りです。こちらも化粧板を貼ったシンプルなドアです。車内全体を見渡しても特段目新しさを感じない意匠ですが、ドア脇の握り棒が縦に長く伸びてデザインも一体になっています。これはもう子供から大人まで長〜いお付き合いができそうです。窓周りには点字ステッカーの他にドア開け時に挟まれないよう注意喚起するステッカーも貼られていますが、子供用・大人用分けられている上に何か電化製品にありそうなピクトグラムも含んだ実用本位のシンプルなデザインになっています。


鴨居部の液晶ディスプレイです。全てのドアの上についていて、左画面がTOQビジョン、右画面は列車に関する情報が流れます。周りとうまくバランスが取れたデザインに仕上がっていますが、路線図は天井にへばりついています(^^;;
この鴨居部、一部の区画に「防犯カメラ監視中」のステッカーが貼られています。ただ、鴨居部に設置しているわけではなく、車端部や蛍光灯に設置されています。画像は女子がカメラ目線ですが、なにも監視されているわけではありません。


窓周りです。着色ガラスを用いている様子がよく伺えます。白い枠もなかなか慣れないなぁと思う中、じわじわ採用例が増えつつあるハイバックタイプの背もたれによって窓枠の下辺が見えません。これ、そこそこ掃除し難そうな部分だと思いますが…。

 
そのハイバックな背もたれが独特の形状の座席です。この形状で着座位置がほんの少しわかりやすくなったと思います。ドア〜ドア間が7人掛け、車端部が3人掛けで全て同一のモケットになります。片持ち式のバケットシートで、背もたれが伸びた分背もたれのホールドが少し強いものの、窮屈な感じはあまりしませんでした。ガチガチに硬いわけではなく、この形状であればこれくらいの柔らかさ…なるほど手堅くまとめている印象です。


私が好きな部分が淡い木目調の柄が入ったこの袖仕切り。
この形状…ひよこの形をした福岡や東京で売られているあの銘菓に似ていませんか…?傘がかけられないのは残念ですし、ガラスの部分が冷たくてちょっと…という時期はあります。が、程良い形状で肩回りもスポッと入り、見通しが良く、立客との分離が適度に図れそうなこのデザイン…good jobだと思います。

私的には、この袖仕切りと背もたれの相性がとても「カ・ワ・イ・イ」です。
 
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