東京都交通局  8900形
 
  一気に車両の交代が行われた都電荒川線の最新型が8900形です。角ばったデザインとはいえ、あそこの高野豆腐よりも硬くはないと思う今日この頃、8800形と同じようにカラーバリエーションを何色か揃えて運用に就いています。
7700形が温かみのある内装で装い新たにデビューしたのを見ると、8900形はどうもクールな感じです。新型車両らしくて好きななのですが、荒川線の愛称でもある「さくらトラム」から思い起こさせる色和えとはどうも違うように見えて仕方がありません。きっと愛称の方が無理しているのでしょうね(^^;;
現在8両が在籍していますが、今後増えるかどうかが気になります。
(取材・撮影 都電荒川線・荒川車庫前〜王子駅前)

 

 

 


車内全景です。片側がクロスシート、もう片側がロングシートの構成は都電としてはお馴染みで、8500形の座席配置がいかに特別だったかが伺えます。モケットを見るとささやかに売り出し中のキャラクター「とあらん」が「みんくる」のように事細かくプリントされていますが…逆にモケット以外の遊び心が見当たらないのがなんとも残念です。
路面電車にしては天井が高いかなぁという印象ですが、中吊り広告が遠慮気味にぶら下がっているのもその一因かもしれません。ただ、窓枠を見ると昔からの路面電車スタイルを未だに踏襲し、チンチンというベルとともにちょっと懐かしい部分も見え隠れした、結構居心地良い車内です。


乗務員スペースとの仕切りです。割と出入り口付近が広めにとられている様子が伺えます。また、右側の仕切りのカーテンがロールカーテンになっているのもポイントです。
液晶ディスプレイは都営バスでも見かけるタイプで、路線案内のデザインがなかなか格好良い物に仕上がっています。その手前には防犯カメラも見えますが、とにかくごちゃごちゃした雰囲気が路面電車らしい光景だなぁと思います。


真っ平な天井にはラインフローファンも常備されています。蛍光灯の配置が左右非対称なのが面白いですが、その位置の過不足を補うのが清々しい白さの化粧板になります。画像で見ると陰影が激しく感じますが、実際はそこまで目立ちません。
そそ、灰色の吊革が浮いています…なぜ灰色を選択したかはわかりませんが(^^;; 高さを変えて設置しているのは嬉しい配慮で、8500形を見た後だと、吊革やオレンジの握り棒が数十年後どう進化しているかが楽しみでもあります。


灰色の砂嵐のような床です。点検蓋が残っているのが意外ですが、今風の模様、そしてドア前の滑り止めで手堅くまとめています。


車椅子スペースです。降車ボタンにヒーター、そして横方向への握り棒が充実しています。蓋の中には避難はしごも。鉄道車両では非常通報機がこのスペースにある事が多いですが、乗務員席まで「言えば届く」範囲なのでしょう、特段そのようなものはありません。混雑の時間帯はこの壁によりかかる方もいらっしゃるかと思いますが、降車ボタンの位置が低いので押してしまわないかがちょっと心配です。少し覆いをつくるだけでも安心できるのですが…寄りかかりの想定自体、無しですか?!

 
側ドアです。出口は両開き、入り口は片開きで真四角の窓が印象的です。ここも広告をはじめとするステッカーで上半分が埋め尽くされています。一見大事な入口・出口の表記が小さいのは慣れたためか、ホームの入り口の案内が充実しているためでしょうか。で、広告に見とれていると足元のちょっとした傾斜につまづきそうになります(^^;


窓周りです。上窓は左右にそれぞれ引き違いで開き、下段は固定窓になります。このスタイルは路線バスでも幅広く採用されています。カーテンや荷棚はありません。立客向けでしょうか、開閉窓の内側にも横棒を設けています。昔は「窓を手から出さぬよう」の心得で窓の外に保護棒を設けるケースが多かったのですが、気が付けば外から内側に移った格好です。


ロングシートです。車内左右両側、少し位置をずらして8人掛けずつの設置です。
画像ではわかりにくいですが座面・背もたれともに縫い付けで着座位置をやんわりと示しています。奥行浅め、くつろぎ感ゼロの設定ですが、座面下にも覆いを設けているのと、重たそうな袖仕切りが少し懐かしい雰囲気に浸れます。
スタンションポールは3人・2人・3人で区切られています。降車ボタンが窓側に向いて設置されているのは嬉しい配慮です。


そして左右2席ずつの設置のクロスシートです。相撲部屋が無いのにしこをふんでいるような堂々たる出で立ち、背面の甲羅を背負ったような格好がとにかく重たく見えて、バブリーな頃に流行った軽快な感じはどこへやら…。背面のプレートが「優先座席」、それ以外の表示が「優先席」で、荒川線とさくらトラムのような呼称が迷走している様子はここにも滲み出ています。
肘掛はせめて樹脂系のパーツをはめて欲しかったです。

 
座れれば嬉しい荒川線、故にクロスシートにも多くは求めません。とあらんのモケットは緑の方が似合っているように感じます。余談ですが、このモケットを使ったクッションが交通局のイベント等で売られているようで、この座面と角度の垂直具合ならクッション2枚で自宅でもそれっぽい雰囲気が出せそうです(^^;;
足元は窓側が広いのがgoodですが、乗務員スペースとの仕切りが白く、靴があたったらそれなりに汚れそうな予感がします。
 
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