東京都交通局  三田線6300形[1次・2次車]
 
  平成5年から導入された都営三田線の主力車両6300形です。このページでは1次車・2次車の模様を取り上げます。…もう登場から20年も経つんですね。早いっす…。
現在は都営三田線から東急目黒線へと乗り入れて日吉まで乗り入れています。また、ホームドアを設置の上都市型ワンマン運転を行っています。西高島平駅で「急行」と掲げて止まっているとつい後発でも乗ってしまいそうですが、あくまでも急行は東急に入ってから。都営三田線は丁寧に各駅に停車していきます。
傾斜角を設けてブラックフェイス…が90年代前半の流行だったとしたら、見事に流行のセンスに乗っかった外観になっています。ただ、斜めから見ると青色が結構幅を利かせています。
(取材・撮影 都営地下鉄三田線・西高島平)

 

 

 


車内全景です。製造当初から様々な手が加えられていますが、特に床の色の変更が全体を引き締める役割を果たしていると思います。4ドアロングシート…むむ、手前に写るアナタは…?!
営団、東急と個性的な通勤車と並走する中、東京都交通局のこの形式も袖仕切りや化粧板の使い方などで十分個性を発揮していると思います。そうそう、豪快な走行音も特徴的です(^^;


乗務員室との仕切りです。大きな窓が一枚、そして離れたところに乗務員室への扉です。窓自体は暗めのもので、ワンマン運転に配慮したものになります。吊革が無いものの窓の下には握り棒が邪魔にならない程度についています。非常時の貫通路を確保しないといけない関係で大体似たり寄ったりの構成になりがちですが、浅草線の5300形よりも仕切り窓が縦に長く横に短くなったのは何か理由でもあるのでしょうか…?


各車両1ヶ所、車端部には必ず固定クロスシートがついてくるのが6300形1・2次車最大の特徴です。車端部は必ず優先席に指定されているので混んでいると遠慮してしまいそうですが、3次車でクロスシートがなくなってしまいましたが、それでもこの形式は1990年代に緩やかに訪れていた快適な通勤を模索する流れの一端をかなりの確率で体験することができます。相鉄のように本格的に取り組んだ私鉄もありましたが、都営地下鉄、営団、北総鉄道、東急など車端部にクロスシートを設けた車両をさりげなく投じていたのも懐かしいハナシ、都営地下鉄では「コストダウンの一環」として3次車で採用が見送られましたが、それ以外にも理由があったのか、今もなお気になります…。

 
車椅子スペースは各先頭車から2両目に設置されています。その車椅子スペースの車端部と隣の車両の車端部は幅広の貫通扉で結ばれています。今なおなぜ幅広の貫通扉を採用したかは疑問で、正直このドア重たいんです…。
濃いグレーの化粧板を貼り、大きい窓ガラスを設けて周りとの区別を図っているのは片開き扉と同じ仕様です。窓ガラスが大きいのでグレーの化粧板を用いてもあまり暗さは感じません。
この幅広貫通扉が東武東上線の8000系へのリスペクトだとしたら、それはそれで延伸計画再来か?!と拍手喝采したいところですが、まさか多摩川、鶴見川の方へ進出するとは思いませんでした(^^;;

車椅子スペースです。後年ベビーカーマークも追加されました。車椅子固定器具や非常通報機、そして妻面までぐるり囲んだ握り棒が良い感じです。車端部は優先席で統一していることもあってか、車椅子スペースにも黄色いつり革がぶら下がっています。三田線にも乗り入れる東急車の車椅子スペースは2ヶ所のうち1ヶ所に白いつり革がぶら下がっており、会社ごとのルールの違いがわかる部分でもあります。このあたり、統一した方がわかりやすいと思うのですが…。


天井です。フラットな天井はラインデリアを中心に構成されており、剥き出しの蛍光灯もその周りの化粧板も白でまとめています。吊革には広告も設置されており、先頭部以外は結構多めに設置されている印象です。優先席の座席付近は吊革のバンドの長さを一部変えていますが、ドア〜ドア間の吊革までは波及していないようです。


床です。現在は製造当初から一度貼りかえており、柄を青系のものに切り替えています。前が暖色系のツートンカラーだったので180度の大転換、フットラインはその時に廃止されています。

 
ドア周りです。LED表示機と路線図が千鳥配置で展開していますが、鴨居部の下は化粧板を貼ったドアです。クロスシート周りもそうですが全体的にドア周りの余裕があまり感じられません。また、ドア周りの吊革は増設したところで丸い物を用いている点が面白いです。ドア周りがなかなか賑やかですが、吊革も遮る格好であまり鴨居部分の情報が読み取りにくいのが残念なところです。
 
その鴨居部に備わるLED表示機です。大きさの割には表示文字が小さく、できれば種別、行先などの情報も一行で記載して欲しいところです。また、反対側の路線図もどうしても字が小さくなってしまいますし、両脇のドア開閉の向きを示す装置も「あれ、ついていたかな?」と意識しないと気が付かない文字の小ささです。路線図は仕方が無いにしても、もう少し手が打てそうな気がします…。

 
ロングシートはこの2種類です。左の画像がドア〜ドア間の7人掛けロングシート、右の画像が3人掛け優先席になります。バケット形状の座席でスタンションポールは後年設置された物です。浅目の沈み込みで多少のクッション性は感じますが、全体的にまっ平らな感じです。
この座席のポイントはドア〜ドア間座席下の蹴込み部分、車端部よりも奥行きがあります。片持ち式とは異なり、ヒーターをコンパクトに設置した事象で他の私鉄・JRでの事例をあまり見ません。足元を広めに…との考えかもしれませんが、着座時に足をヒーター側に引いて座るシチュエーションは膝からかかとの疲労につながるので鉄道車両ではあまり考えられず、かえって足裏のスペースががら空きになるので暖房効果的に疑問が投げかけられる結果になりそうです。近年の片持ち式に比べればマシかもしれませんが、こちらも3次車で元の位置までヒーターが出ています。


袖仕切りです。独特の意匠で、大型の袖仕切りへの過渡期といっても過言ではないでしょう。今思えば何をしたいかいまいち判別できないものですが、大型の袖仕切りが普及していなければ、或いは誕生が5年早かったらヒット商品になっていたかもしれません。ちなみに6300形自体も3次車では袖仕切りそのものを変更しています。あれ、ヒット商品の見込みが早くも…という結末、もしかしたら結構高価だったかもしれません。


そしてクロスシートです。こちらは乗降時に足を引くシチュエーションが想定できるのにヒーターが前の方にせり出しています。控えめな肘掛け、そして窓側の肘掛けの省略に表れているように空間の制約を受けながら設置した格好で、最大のセールスポイントは「ロングシートよりも1人多く座れます」ではないでしょうか。故に背もたれも座面もロングシート部分と大差なく、妻面に座ると車内全体が簡単に見渡せます。
窮屈かどうか…はさておき、それでも窓側の席から人の波をかき分けてドアまでたどり着くラッシュ時の喧騒は想像するだけで大変そうで、それでもここまでロングシート化されてこなかったのはなんとかなってきたから、という解釈で間違いありませんか、先生?!


ちょっと斜め上から。
余談ですが、取材時ロールカーテンを引いたらなんと柄が!!!いやはや、驚きました。
グレーの地に木々描かれており、これで癒しの和やか通勤ができそうです(殴
 
ひとつ前に戻る
広告 [PR]  再就職支援 冷え対策 わけあり商品 無料レンタルサーバー