東京都交通局  10−300形[3次車・4次車]
 
  2013年から2017年にかけて都営新宿線に投入されたのが10-300形、3次車・4次車になります。先に1次車・2次車や先頭車だけ10-300形…というバリエーション展開で趣味人を魅了していた(^^;; 10-300形ですが、3次車ではさらに外観を一新。前照灯を下に戻し、おでこの部分にはフルカラーLEDの行先表示。おおっと…なかなか格好良いんではないのでしょうか(^^; 気になるのは10両編成を示すステッカーですが、都営新宿線内から8両編成がいなくなったら剥がされるかもしれません。この10両編成を示すステッカーは3次車、4次車で貼る位置が微妙に異なります。
現在も都営新宿線から京王線、京王相模原線へと乗り入れています。どうも京王線内では脇役感が拭えませんが(^^;; 以前のように都内をワイドに横断、高尾山口への乗り入れが見られる日はまた来るのでしょうか…
(取材・撮影 京王高尾線・高尾山口 他)

 

 

 


車内は1・2次車からガラリと雰囲気を変えてきました。4ドア、ロングシートの車内です。
座席モケットを中心に彩り豊かな車内に加え、艶やかな白い柄の化粧板が目を惹かれます。どこか既視感がある窓周りもこの艶やかな化粧板との組み合わせは新鮮で、どことなく壁紙やユニットバスの壁を決めるような愉しさを経て決まったのでは…と余計な想像すらしてしまいます(^^;;;
それでも、最新の6次車あたりと比べると微かに暗めで、LED照明のツブツブが反射する様子はこの車両の特徴の一つでもあり、安…(以下自主規制)


乗務員室との仕切りです。右から仕切り扉、大きな仕切り窓、そして脱出口も兼ねたパネルの3点セットです。1次車・2次車からは仕切り窓の手すりの位置が変更になっています。とはいえ、基本的な構成は1次車から最新の6次車まで変わらないので、使い勝手が車両によってあまり差が無いのは良いことだと思います。
それにしても…ここでも化粧板の艶やかな様子が蛍光灯の反射などから伺えると思います。中央の仕切り窓に映るのは…こ、これ以上の拡大は勘弁してくださいッ!

 
車端部です。前後先頭車から2両目の車端部には車椅子スペースを備えていますが、それ以外の車端部は基本的に両側とも優先席の形態になりました。1次車、2次車の段階では通常モケットの車端部もありましたが…京王線、都営新宿線ではすっかり「両側とも優先席」がお馴染みになっています。
各車両、すべての車端部に貫通扉がセットされています。窓ガラスにはTの字を図案化した(!)東京都のシンボルマークが刷られています。消火器入れも含めて無塗装ステンレスの素材をそのまま活かしています。

 
車椅子スペースです。車端部で紹介した位置に加えて先頭車の背後にも備わり、編成で4か所設置されています。
車椅子の固定道具、非常通報機、手すりの3点を備えています。この3次車、4次車では窓下にヒーターは設置されていない他、車椅子とベビーカーのピクトグラムが縦に並んでいます。
面白いのは吊革の扱いで、車端部の車椅子スペースは黄色い吊革にしているのに対し、先頭車の車椅子スペースはドア〜ドア間で見られる灰色の吊革がぶら下がっています。吊革が黄色いこととは関係ないですが、ドアの滑り止めも前者の方が若干長めです(^^;


天井です。LED照明を採用していますが、反射式の形状を採用しています。本八幡駅などで直管式のLED照明を採用した5次車あたりと並ぶと若干暗めに映ってしまいます。1次車などの明らかに暗い雰囲気とは異なるし、不必要に明るすぎる車内も疲れてしまうので、私はこれくらいの明るさが良い塩梅では…と思います。ほんと、このあたりは個人差だと思います。
ラインフローファンはところどころ、周りの板は流石に艶ありではありません。


濃いめの灰色の柄がついた床です。ドア前には滑り止めのシートも貼られています。


ドア周りです。ここも無塗装ステンレスのドアに黄色いテープを貼っています。全てのドアの鴨居部には液晶ディスプレイが備わっていますが、3次車は登場時1画面だった時代があったようです。
車内側は窓ガラスとの段差がなく、スッキリと、しかし濃い味付けのドアです。取っ手が片側しかないのは1次車からそのままで、黄色いテープが途切れたことにより更に目立った印象です。


ドアコックの蓋のシールが蓄光仕様になっている鴨居部、液晶ディスプレイです。
2画面構成で左の画面は広告的な役割、右の画面で列車案内等様々な表示が出てきます。少し画像では小さいですが、画面では新宿を境に種別が変わる案内を出しています。痒い所に手が届く、液晶ディスプレイの本領発揮といったところでしょうか。へばりつくように路線図がついていますが、急行が頻繁にあった時代は路線図に急行の停車駅も書いて欲しいなぁ…と思ったこともありました。今となっては…。


窓周りです。隅を丸くした10-300形ではすっかりお馴染みのスタイルですが、何もわざわざLED照明を使っていることを窓に貼るなんてどう〜なってるの?!と言いたい私は曙橋でジャクチーくんに引きずり降ろされることでしょう(^^;;
10-300形1次車、2次車のように窓枠の塗装が怪しい車両にはまだ出会っていませんが、これはこれで目立ちそうですね、石塚英彦さんがよく身につけられている牛柄のエプロンの如く… これまたジャクチーくんの蛇口に小突かれそうな、ドイヒーな例えです…。

 
座席です。通常モケットは2種類の座席数、先頭車の車椅子スペースの脇には4人掛け、それ以外のドア〜ドア間は7人掛けです。
メリハリの効いたモケットの使い方が秀逸で、背もたれを落ち着いた柄に、座面を鮮やかな柄に仕立てているのが10-300形とは一線を画す、パッと視界が明るくなる印象です。この座席の形状は何かと文句が出がちですが、モケットに関しては座面と背もたれを分けた方が映えると思います。
座った時に少し座面に柔らかさを感じますが、沈み込みは浅めで座面の先端は硬めのセッティングです。1次車、2次車と形状こそ似通っていますが、1次車、2次車のような必死さを感じる硬さはありません。


優先席は座面を青いモケットで区別しています。なんとも鮮やかな青は若干違和感を抱くチョイスですが、この違和感が優先席の印だと思えば…してやったりです。スタンションポールも2人、1人で分けていますが、この分け方はJR東日本の通勤車などでも見ることができます。3人掛け優先席のスタンダードになるかもしれませんね。
妻面には窪みがあり、若干狭さを和らげています。その隣には消火器入れの蓋がありますが、妻面とほぼほぼフラットになったのは嬉しい限り。やればできる子だということを実感していますが、ハーフパンツで寄りかかりすぎると腿に跡が残るポジションです(^^;;
スタンションポールの鬱陶しささえ感じなければ妻面の1人掛けはなかなか居心地いいのでは、と思います。


袖仕切りにズームイン…すみません、曙橋はなんと言っても河田町の最寄駅なので…
明日も袖仕切りを見てくれるかナ?!…いいとも〜!の方ですね(殴
内側、外側ともに木目柄で綺麗な袖仕切りになりました。おもいッきり中途半端な形状はさておき(^^;;
1次車、2次車の袖仕切りのようにちょっとくすんで見えるような部分は今のところなさそうで、これならもしかしたらずっと袖仕切りを交換しなくても良さそうかもしれません。
それにしても、良い色合いです。
 
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