土佐電鉄  200形(214)
 
  はい、桟橋通5丁目に次の200形が滑り込んできました。
214が入ってきました。同じ200形でも先ほどの221とは車内の色々な所が違う予感が早くも窓のあたりから感じます。こちらは2段窓を採用しています。また、パンタグラフもこちらは菱形のものになっています。

このように200形でも様々なバリエーションが見られます。決して全部を網羅しているわけではないですが、南国の路面電車パラダイスへお越しの際は、外国型電車やハートラムだけではなく、こちらごくごくふつーの電車にも注目してやってください。きっと一味違う「路面電車巡り」ができますよー。
(取材・撮影 土佐電鉄桟橋線/桟橋通5丁目)

 

 

 


車内全景です。先ほどの221の先輩にあたる車両、ざっと見回すと床の木目、そして窓ガラスに注目してしまいます。
窓は先述の通り2段窓のものを、そして床は上に何も塗らない、純粋な木を一番表に出しています。ハイヒールの靴の柔らかな「コツコツコツ・・・」という音が堪能できます。いや、別に鼻血を出しながら言っているわけではないですよ(^^;;;;
前後扉の2ドアロングシートは200形共通の構成です。

 
車端部、乗務員スペースとの仕切りです。こちらは先ほどとは大差がないようですね。ステップに落っこちそうな運賃収受機もそのまま一緒。右の画像も含めて、LED表示機の周りを見てみると、上には緑の四角い表示機が、下には何やら板が入っていますが…前者は次の停留場に止まるときの「次とまります」表示機、後者は電車の先頭部にかかげるヘッドマークの収納に使われているようです。
「いの」「ごめん」などの行先表示の他に、冒頭の外観画像で出てきた「わんぱーくこうち」のイラスト入りヘッドマークも収められています。なんか電鉄富山駅のようなワクワク感、しませんか?


ちょっと不思議な角度で天井の様子。例によってカルビがおいしそうな天井です(^^;;;
小型送風機は座っているとあまり目立たないのですが、このように立って見ると思ったよりも出っ張っているんですね。


一方床は「木」そのもの。ツヤは無いけど味わいのある感覚が懐かしささえ思い起こしてくれるかもしれません。ただ、ちょっと思ったよりも白っぽいかな?とはいえ「私の履歴書」よりも50年の歴史を感じさせてくれる逸品には違いないです。


ドア周りの様子。こちらも221と大差は無く、ドアの開閉も縦長のもの一枚一枚がそれぞれ戸袋に収納されるシステムになっています。よーく見ると戸袋部分の窓が開いているようですね(^^;

 
座席はやはり16人掛け。8人ずつに区分されており、どちらも蘇芳色のモケットを使用。壁にへばりついたような背もたれやちょっぴりバネが効きすぎていそうな座面など、狭い空間を有効に、そして快適に過ごす技が込められていそうですね。ただ、乗り心地そのものが路面電車ならではの飛び跳ねるようなものなので、座り心地も少しそれに影響されている面はでてきてしまいます。個人的にはその乗り心地が好きで、こうして路面電車に乗りに行くんですけどね〜。

さて、ここからは「土佐電鉄」214ならではの魅力をさくっとご紹介していきます。214以外にも見られる可能性があるので、高知に行った際にはよーくチェックしてみてください!
 
まずは窓枠を利用したプレート類。優先席と危険云々、そして降車ボタン。優先席はこのように文字プレートで呼びかけています。モケット交換代を防ぐ、非常に省エネな方法ですが…それで利用者が気づくかどうかはまた別問題ですね。
そして降車ボタン。221とは取り付け方が異なっています。


続いて傘立てとビニール傘が。次の乗車時に返すという約束で、傘を借りる事ができるようです。ちょっとした親切心ですね。嬉しい配慮なのですが…青い傘立ての中には傘は一本もなく…(^^;


車内には「私の履歴書」なるものがあります。214の履歴書ということで、どこかへ転職される際に必要なのでしょうか(^^;; でも、個性的な路面電車にはうってつけです。っていうかなんでこの角度で撮ったんだろ・・・自分・・・orz

「私の履歴書」 214

・・・昭和29年、成田離婚。

えっと、素で間違えてしまいました。大変失礼しました。

「私の履歴書」 214
私は東京都電で昭和22年(1947年)から昭和53年(1978年)まで走っていた6000型をモデルにして、昭和29年(1954年)3月に山口(県?の??)日立製作所で生れ、ずっと当地で走り続けています。これからも大いに頑張りますので可愛がって下さい。
全長11.6メートル 定員60人 二軸ボギー車

・・・はい、これからも可愛がりますよ。


そしてこれが214で見つけた最大のぶったまげ物。蛍光灯に注目してください。
何か書いてありませんか?

少し大きくした画像です。なんと、蛍光灯に日本航空の宣伝が書かれています!!

「日本の空を大きく飛ぶ 日本航空」

いやぁ床に宣伝したり、大きな立体物を吹き抜けのような所に吊り上げて宣伝する広告は近頃都心でもみかけるようになりましたが、まさか蛍光灯まで広告媒体になってしまうとは・・・。

徹底した空間利用方法に唖然としたのは言うまでもなく、広告料が気になるところです。いやぁぶったまげた。
やるなぁ土佐電鉄。そして日本航空。

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