湘南モノレール  5000形
 
  関東有数の劇場路線、懸垂式モノレールの1つである湘南モノレールの主力車両が5000形です。今回は画像の第3編成、第2編成の模様を中心に、マスコットキャラクターで彩った「しょもたん号」の車内の様子も織り交ぜてご案内します。
2004年に最初の編成が集団見合い形の座席配置で登場しましたが、間を空けて登場した第2編成、第3編成は車内の構成を一新。4人1組のクロスシートがメインになり、セミクロスシートだった500形の雰囲気を若干受け継いだような格好になりました。その後バリアフリーを意識して優先席やドア周りの色を一新した編成も登場、さらに貫通扉の色は編成ごとに定められたアクセントカラーをそのまま採用する凝りよう。そろそろ誰か湘南の井の頭線と呼んであげてください(殴
3両編成、全線の通し運転が基本になります。
(取材・撮影 湘南モノレール江の島線・大船〜湘南江の島)

 

 

 

 
車内全景です。左の画像はしょもたん号中間車の様子、右の画像は通常仕様の先頭車の様子です。クロスシート主体の車内ながら吊革は車内全体に行き渡り、大船出発時点の車内の盛況ぶりが早くも伝わってきます。そうそう、車内は床に向けて絞られた台形の断面ですが、不思議と狭く感じないのは肘掛けの出っ張りや背もたれの高さが抑えられているからかもしれません。そう、劇場路線のセットにはピッタリのシチュエーションです。紺や銀色のモケットに懐かしさを覚える方も多いと思いますが、先代の500形は赤いモケット、イメージチェンジを果たしています。

 
1号車と3号車の車端部には貫通扉がつきました。最初の編成は貫通扉が後付けだったので若干違和感のある設置ですが(^^; 第2編成以降は中央に見慣れた扉がパステルカラーでお出迎えしてくれます。しかし、その貫通扉も立入禁止、英語でもNo entryとしっかり表記されています。
座席配置は壁に向かって1人掛けの固定クロスシートです。戸袋窓があるものの着色ガラスで眺望は二の次ですが、何度か乗っていると意外と「おひとりさま席」として好んで選ぶ方も見られました。

 
2号車は貫通扉がなく、簡易的な仕切りの奥には貫通幌を見ることができます。先ほどは目立っていたパステルカラーも2号車では影が落ちてあまり目立ちません。むしろ見ていて愉しいのが右に左にアコーディオンの如く伸縮する貫通幌の動き。懸垂式モノレールで堪能できるスピード感の演出に一役買っていることは間違いないと思います。
さて、「しょもたん」号のヘッドレストカバーにあまり触れていませんが…結構座席に馴染んでいるように見えます。最早ラッピングというよりもヘッドレストカバーそのものに注目してしまいそうな勢いで、更なる熱烈アピールを期待したいものです。
さしあたり、「しょもたん」の好物が鎌倉野菜と地元の海の幸とのことで…Onちゃんのように塩辛を美味しそうに食べるシーンを見てみたいたん〜(^^;

 
乗務員室との仕切りです。1号車、3号車とも片側が車椅子スペース、もう片側がデッドスペースになっています。そのデッドスペース、荷物やお子様を載せないようにとの注意書きが貼られています。確かに荷物置きに見えてしまいますね。この区画も戸袋窓が備わっています。
乗務員室との仕切り窓は小さめで、飾り気はありません。それでも少し大きい仕切り扉から見える景色の豪快さは見ていて飽きません。その扉の手前には蛍光灯が扉と平行で設置されていますが、近年この蛍光灯の配置も少なくなっていっているように感じます。


どこかで見たことがありそうなピクトグラムを応用したイラストが画期的な車椅子スペースです。改めて見てみると仕切りの窓の高さが目立ちます。横方向の握り棒と縦方向の握り棒、そして固定器具を備えています。
懸垂式ということもあり、ホームと車両の間の段差はさほど気になりませんでしたが、エレベーターを備えていない駅もあるので車椅子でご利用の方は事前に問合せが吉です。


天井周りはなかなかスペースが確保できない様子が伺えます。蛍光灯の周りに吹き出し口を設けているのが画期的で、案外見た目がスッキリしています。この画像ではわかりにくいですが、中吊り広告は吊革の外側、左右分けて1枚ずつ設置しています。名鉄のような配置も動線のことを考えての配置であれば納得です。


床です。灰色一色。ここまで国鉄で見たことありそうな色で整えているのは素敵ですが、もう存在自体が独特すぎて…(^^;
後年増備された編成ではドア周りの滑り止め部分の色を変えています。


ドア周りです。なんともスッキリした幅のドアで、全てのドアがLED表示機を鴨居部に備えた両開き扉です。やはりドア周りの握り棒が天井の狭さを物語っています。
ドア自体は化粧板を貼ったもので、少し窓が控えめになっている点がキュートです。取材班としてはLRTでたまに見かける「頭からしっぽまで窓」というドア周りの構成も見てみたいものですし、ここにも例のアクセントカラーを投じるとバリエーションの愉しみが増えそうですが…(^^;;
鴨居部も必要以上の出っ張りを抑えたように見えます。


そのLED表示機です。次駅、行先案内を中心に流しています。号車番号の案内をLED表示器の脇に貼っているケースはあまり見ないような気がしますが、いざという時にどこにいるかがわかる安心の表記で、かなり良いと思います。


側窓周りです。1本だけ黄色い吊革が見えますが、優先席のものになります。その優先席部分も含めて、通路側のクロスシートに丁度かかるようなポジションに吊革が設置されています。間隔がそこそこ開いていますが、混んでくると座る側、立つ側どちらも若干気を遣ってしまいそうです(^^;
モノレール特有の内側に折れるタイプの窓、画像ではわかりにくいですが落下防止用のパンチングもしっかりスタンバイしています。下の窓は固定窓で、先代500形にもよく似ています。

 
一方、500形ではあったロングシートがなくなり、全てクロスシートになりました。車端部の1人掛けはなかなか慣れない壁に向かって座る配置です。左の画像はヘッドレストカバーがキュートなしょもたん号仕様の2号車、右の画像は通常仕様の先頭車車端部です。
座席下、画像ではわかりにくいですがヒーターの下はガランと空いています(^^; 壁にピタッとくっついていますが肘掛けがないのでさほど狭さは感じません。シチュエーションによっては2人掛けよりも気軽に座れるかもしれません。

 
ドア〜ドア間は4人掛けクロスシートが左右4組ずつ設置されています。集団見合い型の時の名残りか、クロスシートは個々に独立した形態で設置されています。故に背もたれと背もたれの間に不思議な空間が空いていますが(^^; こちらも座面の下がガランとしているので清掃にはあまり関係なさそうです。左の画像、銀色のモケットが優先席です。こちらについては編成によってはオレンジ色のモケットに変更されていますが、私が見たかったのは500形末期に見ることができた波模様とピクトグラムのあれ…(^^;
1人掛けよりもこちらの座席の方が座面のバケット形状がより分かりやすくなっています。
あまり沈み込まないものの、硬さはあまり感じない座席です。座面のセッティングが真っ平なような見え方をしていますが、実際に座った時はあまりネガティブな要素は抱きませんでした。そして、背もたれのS字カーブがセクシーです。

しょもたんと一緒にモノレールデートの後は、ぜひ湘南江の島駅の展望スポットへ。モノレールはイマイチ見えませんが(^^; 駅界隈の街並みの奥で時折ゆったり走る江ノ電の姿が最高に可愛いです。
 
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