相模鉄道  9000系[セミクロスシート車]
 
  新7000系で導入され、好評を得たのが5号車・8号車に設置されたセミクロスシート車です。8000系・9000系でも引き続き設置されており、この2系列で設置されたことにより乗車チャンスも格段に増えることとなりました。某鉄道アナリストではないですが、「弱冷房車」などのソフトな選択肢のみならずハード面でも選択肢が増えたことは純粋に喜べるのではないでしょうか。一方10000系では全車ロングシートになってしまい、後に続かなかったのが非常に残念なところですが、今後大きく運転形態が変わると予想されている相鉄、このクロスシート車がそのまま受け継がれるのか、多少心配な要素もあります。
現在は吊革を増設し、混雑に更に耐えうるようになっています。このページでは吊革増設後の後期車の模様をお届けします。初期車との違いも少し取り上げたいと思います。
(取材・撮影 相模鉄道本線・海老名〜横浜)

 

 

 


車内全景からご覧頂きます。見事にロングシートの車内と同じ空間にセミクロスシートを展開しています。もちろん4ドアです。この系列は妻窓がついており、始発駅では車内の通り抜けも多いですが、この車内を見てあまりの違いに驚く人も多いかもしれません。今でこそ吊革が増えたので多少緩和されましたが、座れば天国、立てば(中略)を地でいく車内です。

なお、詳しくは座席の画像でご紹介しますが、背もたれのモケットの劣化が酷かったため、上半分をレザー張りに貼り替えている車両もあります。色が微妙なのは先を「どんと見据えて」選んでいるものと思われます。


車端部はロングシート車と全く変更ありません。画像は横浜方の車端部で、優先席ゾーンになります。車内をざっと見渡した時に「優先席ってどこ?!」と探すよりも空席を探した方が早いかもしれませんが、仮に優先席を探すとなると吊革ぐらいしか手がかりがなく、ちょっと見つけにくそうです。もうこれはセミクロス車の宿命として諦めざるを得ないところです。


海老名方車端部は通常のモケット、そして8号車の場合は消化器が枠の中に収まっています。こちらもなかなか座席が目立ちません。ただ、ロングシートを採用することにより混雑時の立客対応にも融通が利くようになっています。クロスシート部分は立客面積を減らす欠点があり、それを車椅子スペースなどで意図的に立客空間を広げておらず、この車両は他よりも座席数が多いんだ!そう印象づけたのは素直に拍手したいところです。

 
天井と吊革です。先述の通り2006年頃から吊革の増設が行われており、画像はその増設が終わった後の模様になります。吊革は右の画像のようにクロスシートに出入りする人の動線を考えて、一部分のみバンドの短い物を用いて「ヘディング」しないよう気を配っています。ただ、蛍光灯やラインデリアはロングシート車と共通で、そのあたりは割り切った作りになっています。


床も太めのフットラインを想定したツートンカラーですが、ロングシートに合わせた幅を貫いています。

 
これは9000系のロングシート車にも言えることですが、後期に製造された9000系については千鳥配置でドア上鴨居部分にLED表示器が設置されています。従って同じ顔でも車内に入った途端ドア付近にチラチラ光る物を見て「あれ、雰囲気が違う!」と思う可能性も十分あります。なお、LED表示器の無い部分はドア開閉を知らせるスピーカーが設置されています。こちらは初期車と変わらない構成、変わらない雰囲気です。

LED表示器のドアップです。1行表示で、割と大きめの文字が種別、行き先、次駅案内などを伝えながら流れていきます。この流れはもはや他私鉄も含めて定番ですが、一度に多くの情報量を得ようとするとちょっと時間がかかってしまうのが難点です。
ところで、この鴨居部のLED表示器を設置した車両としていない車両が系列内に存在するわけですが、鴨居部の広告枠ってどのように販売されているのでしょうか。設置した車両は枠数がしていない車両よりも少ないわけで…別に広告を出すわけではありませんが、ちょっぴり興味津々です。


相鉄お馴染みの自動窓はクロスシート車でもしっかりスタンバイしています。ただ、座席の位置の関係でクロスシートの人はボタンに手が届きにくい位置になってしまっています。また、逆にロングシートの区画は窓があまりよく見えないのに自動窓開閉ボタンは操作できるという、ちょっぴり謎の展開になってしまっています。窓割りを変えるほど大胆にアレンジしたくない!という想いがあるのかもしれません。

 
座席、まずは車端部のロングシートからです。基本的にはロングシート車のものと全く差はありません。左の画像は優先席、右の画像は通常の茶色のモケットになります。この車両では数少ない「人と人に挟まれて座る」席になるわけですが、クロスシートが通路側しか空いて無くて、隣の人があまりにかわいいorかっこよすぎて座るのをためらってしまった時の味方になってくれそうです。あ、いや、それは思い込みですね(^^;;


いよいよドア〜ドア間に展開するセミクロスシートです。まず概要として、手前から2人掛けのクロスシート、4人1組の固定クロスシート、そして奥にも2人掛けのロングシートという組み合わせになっています。都合片側8席設けられた格好になり、ごくごく普通のロングシートよりも1人分多く腰掛けられる事になります。

吊革増設により握り棒も増え、近年さらに使い勝手が良くなったように思えます。


ドアとクロスシートの間のロングシート、2人掛けです。
ドアギリギリの部分まで座席が設けられていますが、見た目的にちょっと狭そうかな・・・と思うところはクロスシートとの兼ね合い上仕方の無い部分でもあります。座ってしまえば特にクロスシートの背面は「寄りかかり放題」になるので、一気にぐっすりと眠りたい時には居心地◎かもしれません。座り心地も他のロングシートと変わりありません。


そしてクロスシートです。シート下の台座などクロスシート向けに作った部分はありますが、基本的なスタイルはロングシートに合わせようとしているのでしょうか、座面や背もたれの下半分にロングシートの面影があります。
上半分は前述の通りレザー張りに交換されています。元々モケットが貼られており色も茶色で一体的だったのですが、レザー張りになってからは色合いを変えて分かれているような雰囲気でまとめています。
フレームのごつさが目立ちますが、座り心地はこのコンパクトな空間の中では上々ではないでしょうか。



おまけ、非常装置のご案内です。当たり前のことですが、しっかりセミクロスシートが描かれています。
単純な通勤電車より座席図も見がいがあります。どうか今後もこの車内がこのままあり続けますように。
 
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