神戸電鉄  3000系
 
  関西私鉄は阪急や阪神、京阪など個性的な、濃い会社が多い印象が多いのですが、神戸電鉄だって負けてはいないと思うのです。勾配を駆け抜けていくと眼下に夜景…というシチュエーションも魅力ですが、この勾配に真っ向勝負する車両がなかなか可愛く、バリエーションが多いのも特徴的です。この「ウルトラマン」も…ウルトラマンのような格好良さというよりも、なんか可愛いイメージと、側面のちょっと濃さの足りない赤色に「頑張れ!」とついつい応援したくなってしまう、そんな車両です(^^;;
4両固定編成で、昭和48年から平成3年まで度々製造されていました。最大9編成でしたが、近年昭和48年生まれの車両が廃車になった模様です。もっと長老の車両もいるのに…(^^;;
今回は平成生まれの車両の車内をご覧頂きます。また、取材は土日の有馬線で行っています。女性専用車の設定はありません。
(取材・撮影 神戸電鉄有馬線・有馬口〜有馬温泉)

 

 

 


車内全景です。3ドアロングシートの車内は軽い木目調の化粧板を中心に落ち着いた車内を展開しています。外観の斬新さとギャップがある!という驚きや、いわゆる1990年代らしさは後続の2000系に譲り、実績のある車内づくりを展開した結果がこの車内かと思います。うむ、これだけ驚きの白さであれば、阪急の影響に気が付く人もあまり多くはないことでしょう(^^;;;
もちろん、大きく関西の私鉄電車っぽさは車端部の貫通扉の窓の大きさやカバーつきの蛍光灯に表れています。

 
車端部の様子です。優先座席は特にモケットで分けていません。中間車に車椅子スペースつきの車端部がありますが、後付けになるためそれ以外の部分は同じようなつくりになっています。優先座席や車椅子スペースのステッカーが小さく、なかなか気が付きにくいなぁと思う今日この頃…でも、これくらいで気づいてほしいのはやたら派手な優先席に美しさを感じないオッサンの戯言です。
そして消火器ケースの素材を活かした高級感。ようやく外観とシンクロしました。


車椅子スペースです。後から設けたこともあり、握り棒を1本設置したのがやっと…といった具合でしょうか。元々広告枠にかからないような長さだった網棚を座席幅に合わせて少し短くしたのは良い仕事だと思います。


乗務員室との仕切りです。通勤型ということもあり、仕切り間際まで吊革が設けられていますが…それよりも圧巻なのが床の蓋。全車電動車ならではの頼もしく山を登るBGMもお供に、私は新開地始発であれば前面展望よりも後ろから去りゆく景色を眺める方が好きです。ワンマン運転なのでカーテンに邪魔されることもありません。車掌さんがいない分非常通報機がいざというときに重要になってきますが…広告枠が下がっていることで見つけることができます(^^;;;
国旗受けが仕切り扉の上に備わっているのも関西の私鉄ならではです。


天井はシンプルに。ラインフローは目立たない形状です。取材時期が夏場だったのですが、座席がさらっと埋まっている程度の乗り具合で、十分な効力を発揮していました。
丸い吊革やカバーつきの蛍光灯は80年代のアイテムといっても過言ではありませんが、この車両の生まれは90年代。このあたり、カバーの形状こそ変化がありますが、設備の有無だけで言うのであれば、6000系まで脈々と続いています。神鉄の伝統芸と呼べるか、否かはさておき、今後も引き継がれていくのかなぁと思うと、ドキドキワナワナしてきます。


床は薄茶色です。蓋のパーツは車両によって色合いが異なります。側面の化粧板とともに、色の維持が難しいパーツなのでしょう。


ドア周りです。窓の周りには色々とステッカーが貼られていますが、窓自体には必要最低限のみステッカーが貼られている姿は好感が持てます。ドア自体、車内の方はあまりくたびれた様子もなく、きれいに手入れされている印象です。立席スペースも1100系列ほどではないですがそれなりに確保されています。近年ドア周りや座席配置によって配置バランスが悪いドアが増えている中、これぞお手本のような体裁を整えたドアではないでしょうか。こういうドアは撮影していて気持ち良いですね。ホント。
できれば、ドア周りの床の色がもう少し明るくなっても良いのですが…あと、車両位置を示す点字シールはもう少し低めの方が使いやすくなると思います。


3連窓です。ロールカーテンなので手入れは大変で、ちょっとメンテナンスが追いついて無さそう…なロールカーテンもたまに見ますが、使い勝手は軽い動作で済むのが大きな利点です。
また、1段窓は場所によっては開かないものもあります。登場当初2段窓車が幅を利かせていた神鉄においてはウルトラ級の設備だったのではないでしょうか。


ドア〜ドア間の座席です。90年代に製造された編成は袖仕切りの形状が異なります。基本は深く座れるバネの効いた座席で、触り心地、柔らかさともGoodです。長時間の乗車にも配慮した座席かと思いますが、3連窓といい、袖仕切りからモケットに至るまでのコーディネートと言い、親会社の意向がチラチラ見えています。今からでも遅くはないので、もう少し独自性…出してみませんか?

 
車端部の様子です。2人掛けのロングシートは車椅子スペースの脇のみの設置です。4人掛け…といいたい車端部の座席ですが、幅は見た目ギリギリな印象で、正直3人で座っても冬場なら違和感無さそうな幅です。乗車時間が長いからこそ、もう少しゆとりを持たせてほしいところですが…このザックリと妻面ピッタリに座席を設けるのもまた関西私鉄っぽいところです。袖仕切りはちょっとお洒落しているのに、ヒーターカバーの形状がカクカクしているのに設計の古さを感じます。袖仕切りの下に化粧板を貼っていないのも観察のポイントです。


袖仕切りは内側にモケットを貼っています。こういう気配りが喜ばれたのも今は昔、他社では大型袖仕切りが出現してから一気にもてなくなってしまった形状でもあります。…尤も神戸電鉄の大型袖仕切りの投入はこれから、広告枠の関係もあるので今後もこの袖仕切りが幅を利かせることでしょう。そう、飽きられたからといって3分で帰ってしまうような、不評を買うような物ではないのです。
 
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