新京成電鉄  N800形
 
  久々の京成ベースの新型車両として平成18年に登場しました。京成千葉線への乗り入れを考慮してこの仕様に…というべきか、経費節減というべきか… 車外を見ると帯色に新京成オリジナルの装飾を施しており、これはこれで車内の方も期待できそうです。
現在3編成製造されており、第4編成の製造もそろそろ…との専らの噂です。京成千葉線乗り入れ時間帯は特にキャッチしにくい印象があり、私的にはバリエーションが増える事自体は良いことだと思います♪
また、塗装もピンクと白の帯に変更しつつあり、今後茶色の帯は随時剥がされていく事になります。せっかくだったら前面のブラックフェイスもピンクに塗ってしまえばいいのに…誰ですか、どっかの高速バスと被る塗装は嫌だって嘆いているのは?!
(取材・撮影 新京成電鉄線・京成津田沼 他)

 

 

 


車内全景です。3ドアロングシートは他の新京成の車両と同じです。
この車両をどう表現するかによって印象が真っ二つに割れると思いますが、私は先に新京成らしい車内に仕上がった点を評価したいと思います。その気になれば京成と100%仕様を合わせる事ができる車内ですが、座席モケットの色を中心に様々な部分が新京成仕様になっています。
もう一つ、相鉄をはじめ様々な会社で標準化として似た車内が誕生してきた平成10年代後半ですが、この車両もその時代の波に乗ってできた車両であると言えるでしょう。「なんだコピー品かぁ。」とガッカリするのも一つの考えですが、新型車両史の1ページにそのあり方が残る車両として考えると、きっと今まで以上に興味が沸いて来ることかと思います。

おしまい。(殴)



 
車端部です。先頭車は両側とも優先席、中間車は松戸方、津田沼方ともに片側が優先席、携帯電話は両側とも電源をお切りくださいというステッカーを貼っています。この優先席の設定はわかりやすく、1両当たりの優先席の座席定員も先頭車・中間車問わず同じ人数になります。乗り入れ先の京成とは場所が違いますが、あちらは形式によっては車端部の座席数が車両単位で異なるので合わせるのもなかなか大変かと思います。
貫通扉は縦に長い窓を設けて、妻窓・戸袋窓などちょっと管理が大変な窓は省いています。


乗務員室とドアの間には2人分の座席が設けられています。この部分の仕様は京成に合わせている格好で、仕切り扉も右に寄っていた在来車から若干左に寄った8900形、そしてとうとう真ん中に仕切り扉がついてしまいました(^^;; 乗務員の方にとっては若干狭くなったのではないでしょうか(^^;;;
仕切り扉の両側に縦の握り棒がついている点が特徴的です。

車椅子スペースです。5人掛けの座席の横にビシッと設けられていますが、新京成ではお馴染みの位置です。やや大きさが目立つものの京成でも同型の物を見る非常通報機に握り棒が上下1本ずつ、そして車椅子固定器具が入っているであろう「用具箱」がスタンバイしています。用具箱は車両基地で封をするようで、管理シールをビリッと破らないと中身が出せないようになっています。


天井です。所々ラインデリアが備わっているもので、周りの化粧板に合わせて白で統一されています。その両脇には蛍光灯が剥き出しで設置されています。吊革の数が多いのはこの形式でも一緒ですが、持ち手が三角形のものを採用しています。そうです、握っただけでこの車両が京成か新京成かわかるようになっているのです(違


出入り口前に黄色いラインが入った床です。シンプルにベージュ一色、ラインなどは特に引かれていません。
従来の新京成車に合わせているかのような色のチョイスですが、シンプルな造形はメンテナンス性も優れています。

 
ドア周りです。LED表示機が千鳥配置で設置されているため、表示機の無いドアと2枚並べてみました。
こちらもこの形式から無塗装ステンレスのドアになっています。それでも3Dでお馴染みの新京成イメージキャラクターがドア脇に佇むなど、オリジナリティは忘れていません。また、一部のドア脇になりますが「鏡」があるのもポイントです。相鉄の「鏡」文化が近年どのようになったかはわかりませんが、少なくても新型車両でも残っている新京成の気配りが素敵です。
見えるドアコックがあるのは京成3000形と同じで、いざという時ホッとする反面、鏡とともに通常の横長広告枠が設けられない部分になります。ドアコック広告を募るのも一つの手ですが…手挙げる会社は現れますでしょうか?

 
鴨居部分です。LED表示機は1段のみで、次駅案内、行先案内が主です。正直一度に表示できる文字数は少ないと思います。一方路線図は自社線だけでなく京成線・北総線・成田スカイアクセス線・芝山鉄道線・東葉高速線は全駅カバーしているほか、東武アーバンパークラインも船橋〜新鎌ヶ谷間は全駅カバーする徹底ぶりについつい驚いてしまいます。この会社が京成グループであることを垣間見る一瞬です。


先に座席です。ドア〜ドア間は8人掛けが原則で、4人・4人で分割できる位置に握り棒を設けています。片持ち式でバケットタイプの座席を採用しています。京成3000形と大きく異なるのが蘇芳色のモケットで、京成のモケットよりも滑らかな、大袈裟に言えばツルツルした仕様になっています。新京成では他形式でも使われるモケットで、触り心地こそ気持ちが良いのですがホールド性についてはもう一歩といったところです。

 
5人掛けは車椅子スペースの脇と車端部に。袖仕切りの形状としては車椅子スペースの隣の袖仕切りが最も寛げそうで、車端部に余裕を持たせないのは新京成の在来車でも良く見られる光景で、言ってしまえば今も昔もあたりポジション、外れポジションがあまり変わらない結果に落ち着いていることにもなります(^^;
袖仕切りは京成の物と同一ながらこちらも白で区別しています。


2人掛けです。それなりに窮屈で、左右は壁…前面展望は望めません。それでもロールカーテンが小さい窓でもついている点は良心ですね。
背もたれと座面は垂直に近い角度で交わっていますが、腰のサポートから背骨にかけて適度な傾斜を設けていることと、座面がそれなりに沈むこともあり、修行僧の如く直角姿勢のまま移動するような座席にはなっていません。


優先席は紺色で。この色も新京成ではお馴染みで、荷棚の位置を下げて3人-2人で分割できるように握り棒が設けられています。この握り棒、通常モケットでも欲しいくらいですが…。バケット形状もそのままに、画像よりも着座位置はわかりやすくなっています。


最後に側窓を。と言うよりもカーテンを。フルーツが散りばめられたロールカーテン、子供にも飽きなさそうな素敵な柄です。このあたりのサービスの差、はっきりと会社間でつくようになってしまいました…。
 
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