信楽高原鐡道  SKR310形
 
  平成13年から14年にかけて2両が増備された信楽高原鐡道のディーゼルカーです。現在は2両とも「SHINOBI-TRAIN」仕様としてド派手なペインティングで迎えてくれます。乗ったらドロン!はしませんのでご安心ください…と言いたい一方、初めて乗った時の貴生川から次の駅までの距離が長いこと長いこと…その後の駅間距離とのギャップにただただ驚くばかりでした(^^;;
今回は紫をベースにした312号の車内を中心に取り上げます。もう1両は深緑を基調とした塗装になっています。オリジナルの塗装に近いものは和歌山県の紀州鉄道にて見ることができますが、大人しくてクリーンなイメージの先代塗装で見られたタヌキ推しの姿勢に配慮したのか、ところどころタヌキの置物も忘れずに登場します。動きが俊敏なのか鈍足なのかよくわかりませんが、そろそろ他の物に化けて欲しいものです(殴
(取材・撮影 信楽高原鐡道信楽線・貴生川〜信楽)

 

 

 


車内全景です。元々の車内にカッティングシートやヘッドレストカバーでSHINOBI-TRAIN仕様を施しています。画像は信楽側から撮影した全景ですが、忍者が目に飛び込むか、タヌキが目に飛び込むかが非常に興味深い所です。
安全対策には念には念を入れて登場したとのことですが、吊革や取っ手が驚くほど増えたり、目立ったりしている状況は見られません。この辺りは後年のJR西日本の事故の後、さらに見直しが進むことになります。
あるようであまり無い木目調の床が印象的です。

 
乗務員室は半室構造です。左の画像が貴生川方、右の画像は信楽方です。左の画像のオレンジの機械は乗り継ぎ証明書の発行機で、乗務員さんからもらうことが多い乗り継ぎ証明書を機械で発行しているケースは珍しいと思います。
整理券発行機は昔ながらのスタイルで一心不乱に立っています。その隣の運賃箱は割と新しめの印象です。ドアの位置が乗務員室の半室構造を受けて若干ズレていますが、乗り継ぎ証明書発行機のそばには縦の握り棒を通して車内へのアプローチをしやすくしています。
ところで…荷棚で寝ているあぁた…!!あ、そうか!オリックスが負けたからバッファローズポンタがC寝台…(蛸殴


車椅子スペースです。残念ながら窓の無いスペースになってしまっています。取材した2017年11月の時点ではベビーカーのマークはついていませんでした。長いベルトが所在なさげにからまっています。握り棒は横方向を中心にからまり具合のお手伝い、右の袖仕切りは乗り降りの際にも一役買いそうです。


天井周りです。カバーつきの蛍光灯が中央1列に並んでいますが、白系化粧板と所々左右で明るさを補う蛍光灯がしっかり車内全体の明るさをキープしています。その白い化粧板があの丸を多数並べた化粧板になります。なお、天井には忍びは潜んでいない模様です(^^;;


こちらは天井の丸とは裏腹にあまり見かけることが多くない木目柄の床になります。なかなかキレイな柄をチョイスしていると思う一方、こちらにも忍びは潜んでいません(^^;; 点検蓋もチラッと見えます。

 
ドア周りです。乗り継ぎ証明書発行機も合わせてどうぞ。片開きドアでステップつきになります。戸袋に手が引き込まれないよう注意喚起するステッカーが貼られていますが、このシルエットの忍者はドアが開くたびに戸袋へ吸い込まれるわけで…大変だなぁ(^^;; このステッカーは近年貼られたものかと思います。半自動ドアではありません。
握り棒が充実している一方で、ステップがあることを鮮やかに喚起する必要もありそうな気がしますが、そちらについてはあまり考慮されていません。


窓周りです。乗車時間が長くないこともあり、シンプルな2段窓でテーブルなどはありません。また、一部の座席には荷棚もありません。伊賀鉄道のように荷棚から忍者が…!という仕掛けはないですが、絵巻を模した路線図がドーンと貼られています。

 
貴生川方のロングシートからご覧いただきます。貴生川行きの進行方向右手が左の画像の4人掛け、左手が3人掛けで、排気管とドアに挟まれた窓の無い区画になります。左右の袖仕切りの違いも面白いですが、左の画像の樹脂パーツで覆った袖仕切りはバスを彷彿とさせるものがあります。私の中では懐かしいカテゴリーに入ります。また、座席下のカバーを白色で塗っているのも珍しく、こちらはこちらでなぜかJR東日本の103系を思い出してしまったのですが(^^; あまり汚れは目立っていません。

 
信楽方のロングシートは片側が優先座席に指定されています。しかし優先座席の表記が2種類あり、片一方は「優先席」もう片一方は「優先座席」と統一されていません。ムム、これも忍者の策略か…?!モケットを赤くして他の席との区別を図っていますが、この両極端な色のチョイスはわかりやすいです。
座面が少し高いかなぁという印象がありましたが、クロスシート程沈み込みもしない座り心地はこの乗車時間であれば十分かな、といった感じです。ただ、優先席、もとい優先座席の5人掛けは着席区分どおり詰めて座ると窮屈かもしれません。

 
クロスシートです。4人1組の固定クロスシートが左右各3組備わっています。もう軽快気動車ではお馴染みのスタイル、ベストセラーの座席ですが、心なしか袖仕切りのモケット部分のネジ頭と思われる凸凹が目立っている気がしますが、手すりも含めて全く同じ形状の座席を採用している甘木鉄道の座席も薄らネジ頭凸凹が見えることから、目立つ、目立たないの差はモケットの色や生地の厚み等に起因するものだと思われます。
この鮮やかな青いモケットに黄色いヘッドレストカバーがなかなか良い組み合わせです。柔らかな座り心地にちょっと切り立った背もたれが気になるお年頃です。


やぁ。
 
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