西武鉄道  新101系[多摩川線・多摩湖線ワンマン車]
 
  真っ白の車体はどこの会社か、下手するとどこの鉄道模型未塗装ボディかわからなくなってしまいますが(^^;;; 西武鉄道のワンマン路線である多摩川線、多摩湖線で走っている新101系の一部はリニューアルの際に黄色から白色に塗装を変えて、「春」「夏」など四季を感じさせる絵を側面に貼っています。絵をやめて緑色の帯を巻くと上信電鉄、赤・青・緑の帯を細かく巻くと近江電鐵にもなりそうですが…あくまでも四季にこだわっているようです(^^;;
ワンマン車は白色だけでなく通常の黄色塗装も運用されています。新宿線・池袋線の新101系の去就が気になる中、ワンマン車はまだまだ活躍しそうな様子で、玉川上水〜萩山間の回送列車の疾走感、そして中央線の甲種輸送などの見どころも当分の間見られそうです。
(取材・撮影 西武鉄道多摩川線・白糸台〜是政)

 

 

 

 
車内全景からご覧頂きます。左の画像が中間車、右の画像が先頭車になります。
今までの暖色系の車内から大きく一転、寒色系満載の車内は特に夜間にて外から見た時のギャップが大きいです。それでも基本は3ドアロングシート、2段窓や戸袋窓もそのまま残っています。
床は2種類、今回取り上げるグレーのツートンの床の他に2000系更新車にも確か用いられていた…ような気がするアイボリーの床があります。グレーの方が内装にマッチしており、編成数としてもグレー床の方が多くなっています。


乗務員室の背後には新たに車椅子スペースが設けられました。是政方、武蔵境方、どちらの乗務員室の後ろにも設けられています。反対側のロングシートは2人掛けです。
座席を切り取らないで!と書かれた黄色いシールが物々しいなか、乗務員室との仕切り窓はそのままの大きさで残っています。乗務員室の機器配置の関係で右側の窓がちょっと見難くなってしまいましたが、車椅子スペースを設置した後でも壁にしなかったのは嬉しい配慮です。


車椅子スペースです。立客用も含めて側面に握り棒をつけており、ヒーターが無い分西武の車椅子スペースの中でも割とあっさりした仕様になっています。握り棒が側窓の下にあるので窓から手を出すのを防ぐ役割まではなさそうですが、2段窓もここの部分は上下段とも開かないようになっています。
非常警報器は乗務員室との仕切りに設けられました。乗務員室の背後にわざわざ…と思ってしまいそうですが、ワンマン運転故にドアをトントン連打しても乗務員さんが来てくれるとは限りません。

 
車端部は従来通り5人掛けのロングシートが展開しています。左の画像が全ての車両で見られる優先席バージョン、右の画像は中間車の一部車端部で見られる通常モケット仕様になります。多摩川線と武蔵境で接続しているJRは中間車の優先席は高尾寄りと決まっており、交差している京王は全ての車端部が優先席なので西武の「2号車の3号車寄りと3号車の2号車寄り以外全ての車端部が優先席」というルールがちょっと独特な雰囲気にも感じ取れますが、これはこれで慣れればどうってことありません。
モケットだけでなく吊革が黄色くなり、わかりやすくなりました。妻窓に貼った広告にカラフルさでは負けていません。読み取りやすくなったのは妻面の車番などを示すシールも一緒で、そちらは色をあまり使わずシンプルな表記がかえって好感を持てます。


天井です。ラインデリアが並ぶスタイルに変更はありません。吊革もドア付近の増設までは至っていません。


床はグレーのツートンを取り上げます。30000系の床と同じ色合いで、30000系と同じ床ということで難燃性に難ありとして貼り替えを命じられた床です。聞いた話によると黄色い部分が不適合とのことだそうですが…??

 
ドア周りです。左の画像と右の画像の違いはLED表示機の有無で、LED表示機の下にはドアの開閉のみを示す機械が備わっており、スピーカーも備わっているため全てのドアについていいます。
特筆すべきはドアの鴨居部。LED表示機なども後付感満載ですが、鴨居部自体も以前の物よりもだいぶゴツい形状になってしまっています。このゴツさならLED表示機を内包しても良かったのに…と思うのは私だけ?!

ドア自体は昔ながらのステンレスのドア。西武の場合は昔から表も裏も無地の銀色で、裏表のない正直者です(^^;;


そのLED表示機とドア開閉表示機が点灯している瞬間です。西武のワンマン運転の場合、停車してから位置を確認する関係ですぐにドアは開きません。その開きそうで開かないドアとの衝突をお知らせで防いでくれるのであれば立派です(^^;;
LED表示機は1段のみで、このように文字が小さいので座ったポジションによっては見難いこともあります。あと一回り大きければ良かったのですが…


側窓です。こちらも非常通報機が所々に増設されています。ワンマン運転だからでしょうか?
窓は2段窓と昔ながらの設備ですが、ロールカーテンが一新され、白いカーテンの遮光性は以前のものよりもかなり高くなりました。西武のカーテンに対する強いこだわりは他社にも見習って欲しい部分です。


ここからは怒涛の座席競艇にご期待ください。まず出艇したのはドア〜ドア間10人掛けのロングシート、座面がバケットタイプに改められ、中間にはスタンディングポールがつきました。スタンディングポールは座りやすくなるので嬉しいですね。モケットは青をベースにした柄物で、西武では2000系更新車の一部でも見ることができますが少数派のモケットと言えます。
元々背もたれと座面の間にスペーサーを入れて腰の食いつきを良くしていた座席が多かったので、背もたれが単にダラッと長くなってしまったのは腰への負担が増えてしまった点でちょっと残念です。

 
車端部の5人掛けです。この区画もそうなのですが、3ドア車独特のダラダラ座って定員着席できない場面が幾分減ったように見受けられます。そういう意味ではバケット化は成功だったのかもしれませんが、沈み込みが減った分感覚として着座位置が高めに感じられるようになってしまいました。
左の画像が通常モケット、右の画像が優先席モケット、どこかで見たことのある配色だなぁと思ったら名鉄の新車が似たような配色でした。あちらはもっと柄が鮮やかで、通常モケットは青よりも紫と言った方が適切ですが… 方向幕の字体といい、名鉄電車化が少しだけ進んだ感がします。あとはパノラマスーパーっぽい特急車の登場を待つばかり…(^^;;;


2人掛けもしっかり2人掛けで。
袖仕切りの変更はありません。これを機に変更しても良かったと思うのですが…2000系の更新もそこまで行っていないので袖仕切りに関してはあまり関心が無いだけかもしれません。
 
ひとつ前に戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送