西武鉄道  2000系(更新車)
 
  新宿・拝島・国分寺線などで活躍している西武2000系。この顔がすっかり定着してから20年以上経過したわけですが、今後も同線の主力を担って欲しいとばかりに、数年前から更新工事が行われるようになりました。
ただ、施行年によって改造事項が微妙に異なるので更新される毎にバリエーションが増えていっているといっても過言ではなく、西武線大好き!な方には嬉しい悲鳴と化しつつあります(^^;;
外観の変化として一つ挙げるならば、ずばりスカートの取り付け!一層凛々しくなりました。

(取材・西武新宿/拝島線 東村山/拝島(04/12/18))

 

 

 


まずは車内全景からです。画像左が今回取り上げる更新車、右が未更新車の車内です。
更新工事の前と後とでは決定的に「明るさ」が違います。化粧板を明るくしたのが何よりも効いています。座席モケットも茶系ながらより一層明るいものに交換されています。
シックで落ち着いたムードから鮮やかな車内への変換、個人的には未更新車の方に思い入れがあるのでだいぶ偏った意見になってしまうのですが(^^;更新車の車内も悪くはありません。

窓枠や、画像では比較しづらいですが天井についてはあまり改良の手が入れられていません。


乗務員室との仕切りです。ここは基本的な構成を変えておらず、化粧板の変更に留めています。
また、吊革の増設も行われていません。更新後も混雑時にはスリリングな空間になっているようで(^^;; 高田馬場発車直後の夕ラッシュ下り急行、先頭車のこのスペースに遭遇してしまうと、あまりの混み具合に、「燃えよライオンズ」を口ずさみながら乗務員室になだれ込んでしまいたい!なんて衝動にかられることが多いのは私だけです。はい。


その逆サイドです。更新を受けた年にもよりますが、2004年に更新を受けたこの編成はドア付近に吊革を線路と同じ方向に増設しています。
また、戸袋窓が無いのは2000系登場以来の「特徴」ですが、そこに広告枠が登場したのも更新工事の成果の一つになります。これも更新を受けた年によってはついていないまま登場した車輌もありますが、今後更新を受けた2000系には全て設置されるものと思われます。

それにしても妻窓が残ったのには驚きました。


床はさきほど全景をご覧頂いた時にも更新前と比較しましたが、ベージュのものになっています。
ドア付近の滑り止めを交換しただけで、フットラインなどの付帯設備を一切設けなかったのがいかにも西武らしいです(^^;


一方の天井。ダクトや吹き出し口などはそのまま更新前の物になっています。明るく見えるのは周りを変えたおかげです。
ラインデリアを搭載した車輌もありますが、この車輌はラインデリアではありません。このあたりの差異は製造時からでてしまっています。このいかにも「冷房バリバリやってま〜す」って感じの、画像中央にある吹き出し口が時代を感じさせます。


少々露出補正しすぎました(><)ドアの様子です。
ドア自体には手を加えられておらず、吊革や広告枠が増えたおかげで、だいぶ賑やかな面持ち。
この車輌は「ドアにご注意」の広告ステッカーに伝説の「なんだなんだ?!」はありませんでした。残念!!


窓枠自体は交換されなかったものの、痛みやすいカーテンは交換となりました。灰色ベースのものから、やはり茶系の素材に変更です。また、カーテンを好きな位置に固定するためにカーテンの下にくっついている金具もアルミ製のものになり(形状などから西武20000系と同じ品だと思われます)、扱いやすくなりました。なんといったって軽いですからね♪


さて、座席の方もガラッと変わりました。右が未更新車の7人掛けシート、左が更新車のものです。
まず座面がバケット形状になりました。これにより西武特有の「フカフカ感」がなくなってしまったものの、思った以上に硬くはなく、適度な柔らかさを保っている分座り心地はまぁまぁいいのではないでしょうか。ただ、かつてのように「それでもか!!」とばかりに詰め物を入れているようでは無さそうですが…


さらに、スタンディングポールがにょきっと生えたのも更新車の特徴です。・・・特徴とはいっても、更新車の中にはにょきっと生えていない車や、バケットになっていない車もたくさんいますが(^^;;
袖仕切りが何も改良されていないだけに、案外この車輌の7人掛けはど真ん中の座席が一番居住性がいいかもしれません(^^;; 勿論高校の頃(=この車輌のリピーターだった頃)は3人掛けの一番端の席でイビキかいて寝ていた挙句「あ、もう東大和だ!!・・・_| ̄|○|||」という生活を送っていましたが・・・

さて、車椅子スペースができたおかげで、このような4人掛けの座席が新たに登場しました。
座席自体のスペックは7人掛けと変わらないものの、なにやら場違いな香具氏が…(^^;;;
この袖仕切り、従来の鉄パイプ物の袖仕切りだと側窓にあたってしまう可能性があったので、ここだけ新たに一体になっているものを調達してきた、という段取りです。えぇ、2000系の車内においては物凄く奇抜です(^^; 西武鉄道の通勤車においてもかなり奇抜な物をやってのけています(^^;;; せっかくだったら20000系と同じものにすればコスト的には安く抑えられたのに…

あ、この袖仕切りのあるスペース、実はこの車輌の中でもわりと居住性が良かったり・・・なんてことはナイショです(^^;;;


シルバーシート改め優先席です。こちらは座面が変わったくらいで、あまり手は加えられていません。

 
最後に車椅子スペースをどうぞ。荷棚、腰掛一式が撤去されて、掴み棒が整備されました。
しかしながら…乗務員室の背後のドア付近には設けずに、その一つ後ろのドアが車椅子乗降口になっているのはなぜなのでしょうか……(画像左参照 小さくマークが入っています)

画像左では袖仕切りの様子を外から眺めた様子も捉えてあります。だから何?なんていう意味深な画像でもありますが…(^^;
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