札幌市交通局  8500形
 
  昭和60年生まれの軽快電車として、札幌の街では既にお馴染みの形式です。角ばった車体にブラックフェイスのような表情も採り入れたスタイルは塗装や札幌市のマークなど大きく手が加えられた部分もありますが、元々のスタイルの美しさは変わりません。札幌市交通局独特の丸みを帯びた車体では全くないのも登場時からそのままで、いやはや、色褪せないですね…。
これまで西4丁目〜すすきの間を往復していましたが、平成27年からは環状化するため、お馴染みの方向幕も一新することになります。この形式としては特に変化は無いと思いますが…足かけ30年で再び脚光を浴びる時が来ました。
(取材・撮影 札幌市交通局 西4丁目〜すすきの)

 

 

 


車内全景です。ロングシートの車内は昭和50年代後半から流行った軽快電車の姿そのもので、札幌の地下鉄では顕著に表れている札幌、北海道らしい雰囲気はあまり感じません。観光客よりも地元としての足としての役割を考えた結果でしょうか…。正直、この設備で冬の時期を乗り越えてきたのがスゴイ!と思います。
中乗前降、運賃は全区間均一です。


乗務員室との仕切りです。右側の下半分の壁も可動するようになっています。また、車両後部の運賃箱には大きなフタで覆われています。目を惹くのは近年取り付けられたと思われる液晶ディスプレイですが、仕切りの構成などは他の路面電車でも見られるもので、運転席は中央に一つあります。パンフレット類の中に路線図やロープウェイの割引券があるのがいかにも札幌らしいです。
親子電車で知られるM100形などと比べるとステップが広く取られていることがわかります。折戸を採用した分ドアの取り回しをステップで考えなければいけなくなってしまったのが原因だと思われますが、先頭部のカクカクした構造が奥行きを作っているので思ったよりも狭さは感じません。

液晶ディスプレイは次駅案内、路線図などが流れてきます。環状化の前の取材ですが…路線図、細かすぎです(^^;;


天井です。中央には冷房の吹き出し口、その外側をまばらな間隔の蛍光灯、そして吊革です。優先席部分の吊革は近年黄色くしたようで、流行には敏感です(^^;; また、網棚が無いのは市営地下鉄に合わせて…ではなく、路面電車であれば全国的に見られる現象です(^^;;;。


床です。こちらも近年貼り替えたのでしょうか?ベージュを中心にしたキレイな柄を用いています。滑りにくくなっている…ように感じましたが、雪の時にも効果を発揮してくれるのでしょうか?

 
大きな引き戸、そして注目は1枚の大きな窓に見立てた折り戸です。昭和生まれの車両ですが、大きな窓に見立てるデザインは昭和の時代にして既にあったわけで…JR西日本の207系や北総のC-Flyerで気がついた私は既に時代遅れだったわけですね(^^;; どちらも化粧板の張られたキレイなドアです。 で、折り戸の取っ手がドア上部までニョキッと伸びているのも…デザインでしょうか(^^;; 上まで取っ手を握る人は多分いないと思います。


側窓です。下段は開きません…はいいとして、寒い北海道、そんなに薄い窓1枚で大丈夫?とつい思ってしまうのは私だけですか?ちなみに映画「探偵はBARにいる2」で窓ガラスが割れてしまった車両はこの形式ではありません。

 
座席です。ドア〜ドア間のロングシートは長めに、引き戸〜乗務員室のロングシートは優先席も備えています。優先席と書かれた生地を巻く方式を勝手に広島電鉄方式と呼んでいますが(^^;; 手前の半端な部分は何人掛けですか?
座席の長さは乗り降りや乗務員の出入りの関係もあって気持ち短めのセッティングです。奥行き浅目はいつものことで、座席下ヒーターの網の部分に何かつきそうな感じですが…冬になると何か設置されるのでしょうか?ちょっと気になります。
袖仕切りは乗り降りを優先したデザインです。


傘はこの形式でも貸し出しを行っています。ビニール傘はどれもオレの物…ではありません、借りたら返しましょう(^^;;;
 
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