三陸鉄道  36−200形
 
  この表情は全国的に有名になりました。北三陸鉄道…もとい、三陸鉄道が開業した時から走り続ける車両で、36-100形が一般車であるのに対し、36-200形は車内に自動販売機が設置されたちょっぴり豪華な仕様になっています。この区分が小さすぎる!という声も聞こえてきそうですが、その後冷房化、出力増強などを経て地域輸送に活躍している様子はあのドラマの通りです。
南リアス線よりも北リアス線の方が所属車両が多い印象ですが、三陸しおさい号やリクライニングシート車が廃車になった昨今、バリエーション豊かな魅力が少しずつ薄れてきてしまっています。今後山田線復旧区間も三陸鉄道として運用する事が決まっているだけに、置き換えが加速するか、現状維持で活躍するか、久慈駅名物の「うに弁当」の掛け紙がこの車両から変わるか、変わらないか、気になるところではあります。
(取材・撮影 三陸鉄道北リアス線・陸中野田〜久慈)

 

 

 


車内全景です。2ドアでセミクロスシートの車内は増備当時は画期的だったと思われる互い違いのクロスシートが印象的です。それでも狭いところは左右クロスシート同士になるため、どうしても通路幅が狭くなってしまいます。36-100形の座席フレームが紫色ということを考えると、極めて落ち着いた、ごくごく自然な車内に仕上がっています。
後付けの冷房装置の大きさが目立ちます。西日本ではよく見るこの冷房装置、東日本ではあまり見かけません。


乗務員室との仕切りです。キハ185形に通じるデザイン…と言ってしまっては怒られるかもしれませんが、半室構造の乗務員室に対して助手席側は正面扉の高さで壁を切り取り、鴨居部の壁と排気口の壁を一体に見せる手法を採っています。だから鴨居部に運賃表と…あれ?なんであなたがそんなところに…(^^;;
連結時の運賃箱は乗務員室にうまく収納されています。


トイレは宮古方に設けられています。仕切りは久慈方と全く同じで、トイレの入り口が乗務員室側に向いているため、トイレの前でもロングシートを配置することができます。また、手前には自動販売機がありますが、半透明のプラスチック板を設けて客席部分からはあまり目立たないよう工夫されています。ところどころに登場する半透明のプラスチック板、えぇ、色合いに時代を感じますねぇ。
 
トイレ、そしてトイレ脇の自動販売機です。トイレは側面を利用してパンフレットやポスター、消火器等が所狭しと並べられています。今ではポスターの方が目立っていますが、トイレを矢印で示したピクトグラムがなかなか新鮮で、この手の配慮が見られる車両って今も昔もなかなか無いものです。
そして自動販売機。缶のものを中心にラインナップ。後ろの窓を潰していないのが意外な印象で、自販機の有無は外からはわかり難い印象です。で、くずものいれがトイレの前後に2ヶ所も…準備張り切りすぎでしょ(^^;;


天井回りです。まばらな間隔の蛍光灯が丸みを帯びた天井に2列でついています。昔はもう少しすっきりした天井だったかもしれませんが、今はご覧のとおり、エアコンの張り出しが大きく目立ちます。それでもレールバスのような天井の低さは全く感じません。中づり広告も近年賑わいを見せていますが、特段歩いていても気になりません。


床はベージュ一色。製造年数に対してキレイな印象を受けました。張り替えを行っているかもしれません。


ドアは左右対称で片開き扉を用意しています。見た目は半自動ドアではなさそうですが、始発駅では開く扉を前後どちらか一方にしています。ステップがあり、上がった先にマットが敷かれているのがいかにも北国の車両だなぁ…と思うところです。
車内空間の広さと比べるとドア幅の狭さが気になりました。実際乗り降りに時間を要する駅もあり、キハ40系列くらいのドア幅があれば…と思ったところですが、車両設計上この幅が適していたのかもしれません。

 
座席はロングシートとクロスシートの2種類です。長めのロングシート、左の画像は宮古方、右の画像が久慈方のものになります。座席の区切りがそれぞれ異なる点が特徴で、長さも異なります。
異なると言えば袖仕切りも…本当に仕切りそのものですが、懐かしいスタイルの整理券発行機を囲むパイプ構成が物々しい一方で、キハ37系列で見られた上辺を斜めにした仕切りも採用しています。ちょっと遅れてやってきた当時の小さな流行り物です。
座席下ヒーターの出っ張りがかなり手前にきているように見えますが…触れても大丈夫、なのでしょうか?

久慈方にはこのように短いロングシートもスタンバイ。しかしこちらには座席下の強力な暖房が見当たりません…
キレイなモケットで昔ながらの跳ね気味の座面が良い感じです。新型車両は全席クロスシートになりましたので、なかなか貴重な、でも混んでいると車窓を眺めづらい…そんな複雑なお年頃です。なお、優先席等の設定はありません。

 
クロスシートも頑丈なフレームに小さな取っ手が特徴のもので、足元の狭さも八戸線のキハ40形と同じようなレトロな雰囲気を楽しむことができます。灰皿の跡が目立ちますし、足元の狭さは相変わらずですが、座面の適度な柔らかさと腰回りをがっちりフォローする出っ張り気味の背もたれが良い感じです。窓側のひじ掛けも省かれて…そこまで国鉄近郊型のルールをトレースしなくてもいいのに…。

空間制約上ヘッドレスト脇の取っ手が小さいものになっていますが、ここはワンマン運転の車内移動の観点で考えても大きい物が欲しかったところです。


で、正方形なアナタ…(^^;; 久々に見かけたアナログテレビがまさかそんなところで鎮座しているなんて…(^^;;
近鉄上本町のようにこのテレビに案内表示が出るようになったら楽しいのですが、じぇじぇじぇ、某朝ドラマ「あまちゃん」はこのテレビでは縦横比が合わない事態になってしまっています。

この車両もその番組に「出演」したそうですが、年代の設定上岩手県ではアナログ放送をやっていた時期の話なので単なる置物にはなっていなかったはずです。尤も、このテレビがテレビ放送を流していたかは別ですが…。
一度でいいからこのテレビで見てみたかったなぁ、じゃじゃじゃTV。
 
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