三岐鉄道  101系
 
  三岐鉄道は北勢線のナローゲージも味がありますが、三岐線の方もなかなか味があります。特に東藤原から西藤原にかけての太平洋セメントの工場群は普段の穏やかな風景とは一線を画す、ドキドキワナワナしそうな展開を見せます。そんな三岐線の主力車両がこの101系です。
101系…確かに顔は国鉄の101系っぽいですが、西武鉄道の譲渡車で西武時代は401系と名乗っていました。101系は別にいるのでぐちゃぐちゃな感じです(^^;;
前照灯が違うので西武時代とは違うようにも感じますが、ステンレスの飾りや黄色の車体色は懐かしさを感じます。そうそう、狭い方向幕に縦長4文字、丸ゴシック体の方向幕も西武時代を彷彿とさせるるものがあります。
昭和39年生まれ、次のオリンピックまで走っているといいな…
(取材・撮影 三岐鉄道三岐線・東藤原〜西藤原)

 

 

 


車内は3ドアロングシートで展開しています。西武譲渡車は他社も含めて暖色系の座席モケットを維持する車両が多い印象ですが、この車両に関しては…かなりクールな展開です。それでも冷房の吹き出し口や吊革、側窓に戸袋窓と西武線の面影があっちこっちに散らばっています。そう、午前の下り列車のまったりしたムードもそのまま…(^^;;
早くもドア脇の丸いステッカーが気になりますが、こちらは沿線の花を写したステッカーで三岐独自のもの。西武鉄道の「開くドアーにご注意」ではありません…。


乗務員室との仕切りです。運賃箱を設けていないため、仕切りは原型に近いものがあります。助手席側、乗務員室内に壁がそびえたっていますが、運転席側から座っての全面展望も楽しめます。
また、蛍光灯を垂直に配置したり、吹き出し口を設けるなどなかなか居心地の良い空間に仕上がっています。仕上がっていますというか、今でもこの居心地を味わえる贅沢さに乾杯です。


車端部です。西武の3ドア車ならではの端まできっちり5人掛けの座席。そして扉の無い幅広の仕切りで隣の車両も広々見渡せます。3両編成の形式では扉が設置された車両もあるようですが、この車両については特に設けられていません。近鉄富田駅での出口は上り列車後方なのでそれなりに車内間の移動もありそうですが…種車そのまま、が正解のようです(^^;;
妻窓、戸袋窓ともあるので大変明るい車内です。パンタグラフからの妻面の配線も包み隠さず見られます。だからというわけではないですが、窓周りの汚れも生中継…ちょっとシビアな時期に乗ってしまいましたが、妻窓もキレイに、ね。


天井周りです。平らな天井に吹き出し口、ラインフローを所々に設ける姿は西武の姿そのもので、西武の新101系でも見ることができます。ちょっと古めの吊革に白色の塗装も見られる荷棚にちょっとしたレトロな雰囲気を感じます。また、ドア上以外窓上の広告枠がありません。天井が低いこともありますが、元々あまり広告の出稿がないことも一因かもしれません。


床です。灰色一色の床はところどころ補修の跡も見られます。
サイクルパス実施路線とのことで自転車も乗ってきますが、タイヤ跡のようなものは特に見られません。


ドア周りです。ここはさすがにくたびれた様子が伺えます。それでも静かに開け閉めする様子は貫禄とは別の、今も恐る恐る…といった言葉が当てはまりそうな感じです。無塗装の銀色のドアは心なしか西武の101系よりもカクカクした窓をお持ちです。西武の丸いそれよりもだいぶコンパクトになったドアステッカーも配置しています。

 
窓周りです。4連の独立窓が3ドア車の魅力ですし、窓が開かない電車が増える中、2段それぞれ開く窓に魅力さえ感じます。
窓の部分に広告が貼りついているのはご愛敬といったところでしょうか。車端部には右の画像のような懐かしいステッカーも見かけます。小田原製作所の薄い水色の運賃箱とともに、なかなか見かけなくなりつつあるシルバーシート、このまま残って欲しい!


その座席も部分的にシルバーが用いられています。座面と背もたれを分離して腰回りのサポートを徹底追及した姿は西武鉄道ではすっかりお馴染みですが、スペーサーのパーツがシルバーに塗られています。茶色に見慣れていた当取材班もこの色遣いにビックリです。なんていうか…ハンバーガー店のプラスチックやビニルモケットの座席のノリのような軽ささえ感じます。シルバーの名に反して若いっす☆

縦から見た図です。この断面のくびれの細さにうっとりするのは座席屋の皆様ならきっとわかってもらえるはず…です(^^;; 今回に関していえば銀色に塗られてエロさも増しています(^^;;; 座席下ヒーターの丸みの不器用さも要チェックです。
そそ、経年劣化のようなくたびれかたはあまり感じませんでした。ただ、画像で見ると座面の端がちょっと欠けているように見えるのが気になります。乗った時はあまり感じなかったのですが…。

 
端の席もこのとおり、モケットは1種類なので座席の長さのみの違いです。乗務員室の後ろはやや余裕があるから良いものの、車端部の座席は妻面にあまり余裕がありません。その乗務員室の後ろも車掌がいる時間帯だと車掌さんと大きな窓越しについつい目が合ってしまいそうなシチュエーションもしばしば…(^^;; まったり座れる時間帯であれば悠々過ごせますが、朝晩ラッシュ時の車端部はちょっときついかもしれません。

元西武車も代替わりが進む中、そろそろ独立した袖仕切りが珍しくなってくるかなぁと思う今日この頃。富田で接続する近鉄では半ば当たり前の袖仕切りですが、近鉄の同年代の車両の車内よりも穏やかなカーブ、そして太さもご堪能頂きたいものです。
 
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