埼玉新都市交通(ニューシャトル)  1010系
 
  赤と白という当たり前に見えて実は斬新なデザインで登場した埼玉新都市交通ことニューシャトル1000系。その後更新改造を経て、その当時よりも色合いも少し落ち着いた緑と黄色に塗られ、系列も1010系と僅かながらも数字が増えています。あ、でも社紋と呼ぶべき物なのでしょうか、正面の稲妻は色こそ変わったものの相変わらず健在です(^^;;。
当初は4両編成で登場したもののその後6両編成に増強されており、後継車両の影もチラホラ伺えますが今なお登場時から1編成も欠けることなく活躍しています。
小型な断面は新幹線と並ぶとより小さく見えてしまい、個人的には切妻の顔も素っ気ない表情で新幹線ほどの愛着が正直持てないわけですが、鉄道博物館のアクセスとして(大きな)少年少女の憧れの眼差しを浴びる事によってさらに化けると良いな…なんて思う今日この頃です。
(取材・撮影 埼玉新都心交通伊奈線・大宮〜丸山)

 

 

 


新交通システムなので車体長が短めの車内です。中央にドアを1箇所設け、端に5人掛けのロングシートと機器スペースを設けた車内構成が基本形になります。1050系や2000系と比較すると車内の開放感がやや違うかな?という印象を抱きますが、そのカラクリはまた後ほど。1050系が完全に木目調で攻める中、この形式はドアの化粧板に使う程度で、他は白系の化粧板で手堅くまとめています。製造当初はあくまでも無難な色でまとめたかったのでしょう。現在も形式毎の差別化が図られていてGoodです。


先に先頭車の乗務員室との仕切りになります。両先頭車とも同じ構成で、画像左手前から2人掛けの優先席、奥に床置きのクーラー、アクリル板もついた乗務員室への扉、そして3人掛けの座席という組み合わせです。
冷房装置の部分にも側窓がついていますが、外から冷房機器の存在はあまり目立ちません。鉄道模型でいうところの「照明ユニットを支えるために背もたれが伸びた座席」みたいな感覚でしょうか。また、この冷房機器のおかげ?でしょうか、乗務員室の背後に窓が無いのは乗務員さん的にはカーテンの操作が省けて助かっているかと思います。


車端部は機器スペースと床置き形の冷房によってだいぶ物々しい雰囲気になっています。貫通路も心なしか狭めに見えますが、各車とも貫通扉がついていないため、発車時などは編成全体に風が吹き抜けます。
機器スペースの脇にはさりげなく消化器が置いてあり、その所在を表すプレートが妻面に掲示されています。そのすぐ横には機器スペースのいわば「蓋」に当たる部分があるわけですが、吊革の存在もあってなかなか掃除しにくそうです。


中間車のもう一方の車端部がこちら。変化している点はただ一つ、機器スペースの高さが半分になっています。それだけです(^^; ニューシャトルの運転形態上この車端部が大宮方か内宿方かは運次第ですが、網棚の無いニューシャトルにおいては貴重な「荷物置き場」としての役割も果たしています。


天井周りです。緩やかなカーブが描かれ、外側から蛍光灯、吊革、そして中央部に握り棒という組み合わせです。蛍光灯よりも内側に吊革があるのはJRなどのいわゆる「普通の電車」ではなかなか見ない光景で、ちょっぴり新鮮な感覚です。
床置き式の冷房のため端のほうもスッキリしていますし、天井の高さが端だけ異なるという事もありません。


ドアの色に合わせましたと言いたくなってしまう床です。そのまんまベージュ色です。


側ドアです。大きなドア窓に木目調の化粧板。この木目が登場時からあったかどうかは不明ですが、ドアの存在を良い意味でアピールしています。両開き扉で、短いながらも握り棒も装備。欲を言えばドア付近の立客スペースがもっとあっても良いと思いますが、そのためには車端部のデッドスペースをやり繰りしてスリムにしたいところです。
鴨居部は大きく斜めになっており、この車両の小ささを物語っています。


側窓は上部が内側に折れる格好で換気機能を確保。カーテンがないため着色ガラスを用いており、思いのほかその色が目立ちます。209系ほど窓枠が目立たないのがせめてもの救いでしょうか。


座席は大部分がこの5人掛けになります。オレンジ色のモケットは鮮やかで、外観の原色の元気な色をそのまま中に持ってきた印象さえします。座面は必要十分な奥行きで、短距離輸送手段かつ車体幅の狭い車内なのでこのくらいがちょうど良いバランスを保てていると思います。
新交通システム…ということですが、袖仕切りの形状はちょっと古めかしくなってしまいました。


3人掛けは乗務員室の背後、片側のみ設置されています。長さが異なる以外は5人掛けの座席と同じです。
座って前面展望を愉しみたいところですが、小さなお子様には仕切り壁で見え難いかもしれません。私を含めて大きなお子様なら問題ありません(^^;; で、もしかして…仕切り壁の上の手すりは「小さなお子様」用の物なのでしょうか?単なる支えなのでしょうか?ちょっと気になります。


優先席は紫色の2人掛け。優先席自体先頭車のこの区画のみの設置なので合計4席のみの設定となります。
編成の向きが絶えず入れ替わるニューシャトルで優先席を設けるとしたらこの区画が最適ということになるのでしょう。とはいえ、昨今の他社における優先席事情から考えるとちょっと少ないかな、と思います。紛れもなく冷房の真下ですし(^^;;

このモケットの色合いにサツマイモとカボチャを思い出すのは自分くらいなのでそれはさておき(^^;;
程よい座面の柔らかさと高架で陽射しが入ってくるということも含め、土曜の午後は気持ちよさそうに居眠りしている方を多く見かけた印象が強く残っています。そう過ごすのも何ら不思議に思わないまったりとした居心地の良い車内でした。

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