京福電気鉄道  モボ21形
 
  「嵐電」と愛称がついた京都の京福電気鉄道が誇るレトロ調の車両がモボ21形になります。1994年に登場しました。
モボ21形とは言いながら「26」「27」の2両しか在籍しておらず、5両いる621形の続きとして車体番号が振られました。見た目は全然違うんですけどね(^^;;
現在も「嵐電」全線で活躍中で、行楽シーズンには格好の被写体になることも多いとか。まさに叡電「きらら」のようなポジションで、「きらら」同様日常の通勤の足としての機能もしっかり備えています。
取材は夜に行いましたが、さすがに前照灯一つだけでは足りないのか、方向幕の下にも隠れた前照灯がついています。
(取材・撮影 京福電気鉄道嵐山本線・四条大宮〜嵐山)

 

 

 


車内全景です。レトロな外観同様、車内もレトロな雰囲気を醸し出しています。レトロになりきれていない部分もそれなりに見られるのであくまでも「レトロ気分」。それでも網棚の支えなどに見られる煌びやかなパーツには思わず惹かれてしまいます。東の江ノ電10形、西の嵐電モボ21形といきたいところですが、モボ21形の方が見応えありそうです。

 
乗務員室との仕切りです。ワンマン運転を行っており、夜間運転士さんがいる方の乗務員室は右の画像のようにカーテンが閉まります。他の車両もそうですが、左側運賃箱の上にあるカーテンはボタン一つで開け閉めができるようになっており、そのはんなりとした動作がなかなか新鮮です。
運賃箱、運賃表示の液晶画面は新しい物を備えています。その脇の握り棒などは軒並みブロンズ色の金属を用いており、銀色特有のギラギラした感じが出ていません。


嵐山、四条大宮側とも運賃箱の反対側にはドアを挟んで車椅子スペースが展開されています。車椅子スペース自体は簡単な作りで、むしろ出入り口に近い分立席スペースとしての役割が大きそうです。ただ、簡単な作りに留まっていないのが戸袋窓で、丸窓に仕立てています。丸窓の周りの四角い枠が目立っている点がやや残念ですが、丸い形状はしばしば見とれてしまいます。

 
天井は見どころ満載。基本的にはフラットな天井ですが、蛍光灯を丸くして天井の押さえを金色に縁取ることで見栄えを大きく変えています。もちろん、再三登場している網棚やつり革の支えに施された装飾もマッチしています。
そして何も飾らないファンデリアもいます。ここにももう少し手を入れて欲しかった…とは言わせないカクカクな存在感です。
ファンデリアを見ると「くるり」を思い出すのは私だけで十分です…。


床も深めの色で木目調のプリントが施されています。ホンモノの木には至らなかったようですが、耐用性を考えると止む無しといった感じでしょうか。


ドア周りです。他車と同じ片開き扉ながら、化粧板を木目調に、枠をブロンズにすることによって周りと見事に調和がとれています。さらに、ワンマン運転時の確認用という意味合いもあるのでしょうか、傍らに白熱灯が設置されており、その電球色が非常に良い雰囲気になっています。木目調と言えば電球色の…と思うのは私しかいなさそうですが、他の蛍光灯もLEDに取り替えて、ボタン一つで昼光色と電球色に切り替えられるとさらに車両の使い道が広くなっていくと思います。いかがですか?


側窓です。枠と枠の間も木目調。吊革も濃い茶色で目立たないように工夫されています。
降車ボタンやそれを示すプレートも茶系で整えています。
一方、優先座席の表記は他の車両と同じです。

 
座席は長いロングシート一種類のみです。両側とも車椅子スペースがあるため、長さがきっちり揃うようになっています。
整理券発行機があった袖仕切りはあった頃の形状そのままで、多少いびつさが残ります。
残念なのはその袖仕切りの形状で、形にこだわりすぎたために肘掛けとしての役割を全く果たしていません。車椅子スペースとの仕切りはさすがに意識して欲しかったです。
座席は背もたれが少々立ち気味。座面の平坦さもあいまって路面電車、短距離用のセッティングになっています。嵐電の走行距離や走行時間を考慮すれば納得です。


少々見難いですが、吊革や荷棚の支え模様を最後に。
これはかつてあった車両から流用したそうで、今の車両の味気なさ、昔の車両のさりげないお洒落具合がよくわかる逸品です。
 
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