大阪市交通局  今里筋線80系
 
  画像の通りホームドアも設置されたリニアモーター駆動の大阪市営地下鉄今里筋線。2006年12月に開業した初々しい路線で、早くもガラガラぶりが地元のローカルニュースで伝えられてもいるようですが、その主力車両が80系になります。
大阪市交通局におけるリニアモーター駆動車両としては長堀鶴見緑地線の70系が先輩が該当し、くの字型の先頭形状などは70系のイメージをそのまま踏襲しているような感覚さえあります。また、長堀鶴見緑地線と車庫を共有したいるなど、車両以外にも所々で「つながり」を感じる場面があります。
ホームドアの関係でラインカラーのオレンジを真ん中だけでなく上にも巻いており、キリリとした直線的な姿に見事に合っていますが、果たして車内の雰囲気もキリッとしているのでしょうか…?
(取材・撮影 大阪市営地下鉄今里筋線・井高野〜緑橋)

 

 

 


車内全景です。小型断面のトンネルを用いている関係で車内が小さく見えるのは仕方が無いとして、どうにもこうにも車内の作りに安心感を覚えてしまいます。肯定的に言うこともできますが、あえてこれを否定的に言うならば「新規開業路線なのにこれまでの車内の雰囲気が何ら進化していない」ということでしょうか。路線が新しくできた時は車内に限らずあらゆる物に新風を巻き起こすチャンスなのに…実に勿体ないと思います。ただ、「これは新鮮かな?!」というところも少しだけ見つけてきましたのでその都度ご紹介していけたらと思います。

3ドアロングシート、16mの車体長になります。ラインカラーとは全くかけ離れた緑が目立つのは緑橋駅へ通ずる路線というアピールでもあったのでしょうか?

 
車端部です。下まで大きく伸びた貫通扉のガラスが印象的ですが、長さ云々は別として関西の通勤型車両では既にお馴染みのアイテムとなりつつあります。その上には広告枠がありますが、車内の天井が低くて中吊りが設けられない車両なので遠い位置からも見やすく、もう少しお客さんが増えれば貴重なスペースになりそうな気がします。
左の画像が車椅子スペースも備えた区画で全ての車両で見られます。右の画像は中間車のみの区画で座席が両側ともドアまで展開しています。こちらは優先席扱いです。


車椅子スペースです。バーや車椅子の固定器具などが設けられており、奥には2人掛けの座席もあります。モケットなどが貼られていないということはバーへの寄りかかりなどはあまり意識していないのでしょう。
車椅子スペースも示す表示は壁の広告枠の下だけではなく、側ドアの窓にも貼られています。今里筋線に限らず大阪市営地下鉄ではお馴染みの表示方法ですが、車椅子に乗っている方の目線に合いそうな場所に貼ってある分、わかりやすいかもしれません。


乗務員室との仕切りです。本当に仕切りです。ありがとうございました(^^;;;
・・・地下鉄路線だからという理由もあるかもしれませんが、ここまで味気ない、事務的な仕切りをまさか2006年の開業路線で拝む結果になるとは……

見所はこれくらいです。他の大阪市営地下鉄の車両の後にこの文面を見るとあまりの違いにしばし絶句してしまう…かもしれません。各車両に立派な額縁、旗受けと共に設けてあります。


少し車端部に近い位置から天井です。この手の車両は車端部に薄型のクーラーを設置することが多く、東京メトロ銀座線あたりにお乗りいただくとわかるのですが車端部の方が天井が低くなっていることがあります。ですが、この車両は逆に車端部の方が天井が高くなっています。その差が少ないということも含めて、この感覚、素直に新鮮だと思いました。あまり実際乗車していて恩恵を受けないような情報ですね(^^;;;
もう一つ、画像では見難いですが蛍光灯にも注目。先輩格の70系を始め車内が小型になっている車両は蛍光灯にカバーをつけて何かの拍子に直接触れないように配慮しているのですが、韓国で起こった火災がきっかけでカバーがつけられなくなってしまったため、蛍光灯を直接照らす方法をとり、その周りに接触防止用の金属バーを2本設置しています。ちょっと周りがうるさくなってしまいましたが、こればかりは仕方が無いですよね…。


床です。ほぼ無駄な装飾を省いて、ベージュ一色で勝負です。

 
ドア周りです。左の画像はLED表示器を設けていないタイプ、右の画像はLED表示器を鴨居部に設けたタイプです。千鳥配置でこれらが展開していますが、ドア開閉案内は全てのドアについています。このあたりの配慮は嬉しいです。
ドアそのものは化粧板が貼られたすっきりしたもの。窓の支持方法も黒の枠が目立つ物になっています。

 
路線図とドア開閉案内のセット、そしてLED表示器とドア開閉案内のセットの画像になります。LED表示器とドア開閉案内セットは一体にまとめられているだけに、路線図とドア開閉セットも一体感があると尚良かったかな、なんて気がします。
画像右上段のLED表示器では次駅のホーム案内も表示されます。LED表示器ではなかなか見ない類の表示なのでなかなか新鮮で、画像に収めたかったくらいです。下の方に凸凹した直線がでてきたのですが、あれは線路ではなくてドアの位置だったんですね(^^;; 気になる方はぜひ現地でチェックです。


側窓は見事な1枚窓。地下鉄だから外の景色は・・・なんて窓から窓を投げ捨てるような考え方もあるかもしれませんが、地下ならではの閉塞感を払拭する最大のアイテムという役割もありそうです。
で、その窓にも律儀に広告が・・・(^^;; 中吊り分の広告収入を補うのもアイデア勝負です。


座席です。大阪市交通局ではあまり見ないデザインを施した緑のモケットで着席区分を示し、座面はバケット状になっています。ドア〜ドア間は5人掛け、近鉄の「シリーズ21」にもほどではないものの座席幅を広めに設定してあるため、座っていてもどこか余裕を感じます。それはまた単純に空いているだからかもしれませんが・・・(^^;;;


車端部は4人掛け。このモケットの車端部の座席については反対側は車椅子スペースと2人掛けの座席というパターンになっているので、ラッシュ時の「こだわりがなくて伝わらない数だけで考える最後まで空いてそうな座席区画選手権」のノミネートは難しいかと思います。
座席下のヒーターの部分、網の部分がやや少ないかな、という気がしますが暖房設備はこれくらいで十分なのでしょうか。片持ち式ではなく、従来通りの座席を設定したことで今まで得られていた暖かさを失う、ということは無いのかもしれません。そういう意味では冒頭全景のところでチラッと言った「最低限のサービス」を確保できた安心感がもたらした「良い面」の一つとしてカウントできそうです。


別角度から2人掛けの座席です。袖仕切りは車椅子スペースのバーと一体になった形ですが、基本形は崩れていません。このように見るとバケットシートとはいえどもあまり凸凹が無さそうですが、実際座るとかなり凸凹しています。今は硬すぎず柔らかすぎずという具合ですが、今後年数が経つにつれてより凸凹が目立つようになると座り心地にどう影響してくるのでしょうか、少しだけ不安です。


最後に優先座席です。緑に対して青を基本にした座席です。袖仕切りも内側にしっかり青いモケットを貼っています。オーソドックスなスタイルの袖仕切りですが、どうもここだけ切り取ると西武鉄道の通勤車を思い浮かべてしまいそうで…(^^;;;
 
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