小田急電鉄  4000形
 
  2007年、ここまで1000形が担ってきた地下鉄千代田線直通の新しい車両が登場しました。前面の青が広い4000形です。
10両固定編成で、現在は多摩急行をはじめとした地下鉄千代田線直通運用の他にも時折小田原や藤沢まで足を延ばす運用に就いており、1000形同様幅広い活躍が期待できます。
ベースはJR東日本に登場したE233系で、側面は確かにE233系そっくり。3000形で見られたドア上にちょっと出っ張っていた鋼板も見られず、前面も相まってスッキリした印象に格好良ささえ覚えます。これもデザイナーが監修にあたった成果なのでしょうか。だとしたら、あれれ、E233系の立場が…(^^;;; このコンテンツでは優先席の位置が整った編成の模様をお届けします。
(取材・撮影 小田急電鉄多摩線・新百合ヶ丘〜唐木田)

 

 

 


車内全景からご覧いただきます。4ドアロングシート、3000形同様裾絞りの無いスクエアな車内です。
3000形で見られた大型の袖仕切りはそのままに、色づかいを淡めにセットした印象です。故にどんなにJRのE233系をベースにしたと言ってもJRっぽさはなく、「あ、小田急の車内だ!」と言えるだけの小田急っぽさはしっかり保っています。

 
車端部の様子です。左の画像は優先席の車端部で、先頭車と中間車の小田原寄りに設置されています。貫通扉のガラスに映ったのは私です(^^;;; 右の画像は通常仕様の車端部で、貫通扉の隣には消火器が収納されています。
特筆すべきは優先席をアピールするために塗り分けられた床や妻面の壁で、JR東日本E233系でも見られる優先席のアピール方法を小田急流で示すとこうなります。床は青一色でシンプルに、妻面はクリーム色で袖仕切りもそれに合わせて塗り分けられています。なかなかわかりやすいグッドアイデアですが、優先席の位置の変更などちょっと仕様変更がおこると対応しにくくなってしまう難点があります。特に4000形は実際に……(^^;;;

あと、3000形にあった木目調の化粧板がなくなってしまっているのが残念です。

 
乗務員室の仕切りには車椅子スペースがあります。新宿駅の出口が先頭であることを考えると良い位置かもしれませんが、JRや東京メトロとは位置が異なるのはいかがなものかと思います。
さて、仕切りは右側に乗務員室の扉、中央に固定窓、左側に乗務員が車と衝突した時に使える脱出口を兼ねた3つのパーツを中心に構成されています。この構成はJR東日本E233系と同じです。幅広の0番台に普段乗りなれているせいか、中央の窓が正方形でちょっといつもよりも横方向が短く見えます。一方、乗務員室の窓が縦長になってしまっていますがこれは正直よくわかりません(^^;;

 
車椅子スペースですが、補助椅子が設置されているバージョンといないバージョンが存在します。2009年の増備車からは左の画像のように座席がなくなってしまいました。短距離の利用が多いのでいっそ座席を…という判断でしょうか?地下鉄千代田線に乗り入れない車両が新たに登場した際どのようなスタイルで車椅子スペースが設けられるか、注目したいところです。
床には特に滑り止めの加工は施していません。手すりは座席の廃止とともにもう一本追加されました。


吊革が相変わらず多い天井周りです。中央にラインデリアが走り、その両側を剥き出しの蛍光灯でサンドイッチした格好です。このあたりの造作は3000形よりも2000形を見ている感覚になってしまいます。つまり、天井周りは見た目的にここ10年、15年と変化が見られないことになります。LED照明になる予定の2012年度以降の増備車でどのように見た目の変化がでるか、楽しみです。


床は優先席は青く、それ以外は茶色で。どちらも一色のみの使用になっています。
で、この画像であることに気づいたあなたはエライ。

 
ドアは両開き扉です。JR東日本E233系同様に角ばった窓が特徴で、化粧板を貼っているのは小田急では至極当然、むしろ木目調の化粧板で塗り分けていた3000形のような見た目上の楽しさがなくなったのが残念です。で、左の画像であることに気づいたあなたはエライ。
液晶ディスプレイが1つ備わった鴨居部です。画面デザインは小田急3000形と表示を合わせています。そしてドアコックや号車表示などのシールは蓄光仕様のものを使っています。京王や都営地下鉄では以前から用いている蓄光シールですが、小田急もここで導入スタートです。


側窓です。ここの構成は3000形と大差ありません。使い勝手もほとんどそのままです。


ここからは怒涛の座席議事堂前。まずはドア〜ドア間の7人掛けです。
バケットタイプで片持ち式の座席は3000形で見られた底つき感が少しだけ緩和されています。しかし、膝裏があたるあたりだけはフレームの関係もあって硬さを感じてしまいます。こればかりはフレームを抜本的にいじらないと治らないと思います。
真っ赤だった3000形よりも落ち着いた色合いで、いつみても心が和みそうな良い色だと思います。この座席モケットなら「赤いちゃんちゃんこ」と言われなくても済みそうです。

 
3人掛けは優先席の様子も一緒にご覧いただきます。緑と青という優先席の組み合わせも落ち着いています。この2色はかつて箱根と江の島をイメージさせる戦略で車両に応じて使い分けをしていた「EXE」を思い出しますが、この4000形では周りも巻き込んで暖色と寒色という相対する2色を見事に使い分けています。実に器用です。
でも妻面はまだまだ不器用。モケットこそ貼って化粧板の冷たさを打ち消しているものの、優先席では特に間にスタンディングポールが挟まってしまい、さらに狭くなってしまったと言っても過言ではない空間に仕上がってしまいました。小田急伝統の仕上げ方法ではありますが、せめて優先席だけでも妻面の空間を考えて欲しい…なんて思うのは小田急の通勤ラッシュから長らく遠ざかっているワタシだから言えるのかもしれません。

 
補助椅子は収納状態がデフォルトのようなので、そのままの状態で4人掛けの座席をパチリ。この部分は窓の関係で独特な袖仕切りを用いています。もうすっかりお馴染みですね。


最後にクローズアップ袖仕切り。3000形よりも窪みが減ったように感じますが、これは個人差の範囲でしょうか?
傘をかけるには何かと不便ではありますが、多摩急行ファミリーの東京メトロ16000系の袖仕切りを見てからこちらの袖仕切りを見るとどこかホッとしてしまう今日この頃です。
 
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