小田急電鉄  9000形[6両編成]
 
  9000形は地下鉄千代田線との直通用に登場した車両ですが、その後地下鉄乗り入れ車両が1000形に変更されると、地上車専用として6両、4両にばらされて更新工事を受けます。
後から更新工事を受けた6両編成の車両は1000形に内装を合わせるかのように化粧板や座席モケットも一新、4両編成の内装とはガラっと違うものに仕上がりました。尚一部の4両編成の車両も6両と同様の内装に更新されたようですが、ここではわかりやすく「4両編成」と「6両編成」の二つに分けて説明していこうと思います。
6両編成は更新後も急行をメインに大車輪級の活躍。箱根にも、江ノ島にも足を延ばしてしまうなんて当の本人は思っていたのでしょうか(^^; 2005年度中にはやはり4両編成同様、小田急の一時代を築いた9000形の引退が迫っています・・・。
(取材・撮影 小田急小田原・多摩線/新宿〜唐木田)

 

 

 

 
車内全景です。右の車内は4両編成の9004Fの車内になります。ご覧の通りだいぶがらっと車内が変わっています。なんだか床屋のくるくるサインのような様相ですが、暖かみだけではなく、4両と6両で内装を変えて誤乗を防ぐなんていう役割も持たせたかったのかもしれません。
4ドアロングシートの車内構成は更新しても変わりません。


乗務員室との仕切りです。4両編成にはあった中途半端な広告枠が撤去されてしまっています。そしてカーテンが下りているせいもあって、閉塞感の上に単調な空気が流れたなんとも言えないスペースになっています。化粧板が白いので明るいといえば明るいですが、だから何?と言われればそれまでですね…。
そういえばJRの203系も、この9000形も仕切り窓は扉部分のみなのですが、単にそれを批判されている書物をあまり見た事がありません。それは地下鉄というどうしようもない条件が加味されているからでしょうか、それとも…この車両が地味だからでしょうか…103系は結構批判をされている書物が多いのに…うーん。

 
車端部は2種類あります。まずは貫通扉がついていない方で、これは4両編成でもお馴染みですね。3号車と4号車の間にある車端部以外は全てこのように開放的なものが使われています。ただ、妻窓、そして戸袋窓には青みがかったガラスが使われており、周りも含めるとクリアな雰囲気というよりも少しにぎやかな、様々な色がキャンパスで交差するような感覚です。
そして右の画像が消火器ケース。白の化粧板に合わせてアイボリーで塗られています。化粧板の白とは一寸違った色で、そこそこ目立っています。

 
さて、貫通路にはこのようなプレートもあります。ちょっと時代がかった丸ゴシックフォントが印象的で、周りの雰囲気から一寸取り残されたような気もします。多分新造時から作られたものをリサイクルしたのでしょうね。貫通路の間口が広いので、朝ラッシュの時などは立ち止まりたくないのに、あ、片足が…!!なんていう人もいたかもしれません。


ちなみにこのような所に取り付けられています。ちょっと視線が高くないと見づらいかなぁ…という印象。営団6000系や小田急の5200形のような柵がないので、もたれかかると本当に大変です(^^;;


さてもう一つの車端部は、このように両開きの扉がついているバージョンです。ちょうど中間部分、つまり3号車と4号車の間に設けられていて、風の通り抜けなどを防ぐ役割になっています。
ちょっと側扉よりも狭く、当然下の方の湾曲は無いのですが、ゴムや鉄などの素材、そしてクリアなガラスも側扉と同じものを使っています。
妻窓もちょっぴり変わっていて、扉を収めるために戸袋窓の仕様になっています。そのため実質的には二重窓で、窓と妻面の壁の間にある、ちょっとしたモノが載せられそうなフレームがありません。とはいっても定員どおり座るとどちらも窮屈なのですが…やっぱり載りそうな物がのど飴とか、携帯ぐらいですが(^^;;物が載せられた方が少しは便利ですよね・・・?


やっとこさ天井まで進みました。こちらは4両と同じスタイルです。そんなに長くはないラインデリアをメインに使用していて、分散クーラーながら一応車内全体に冷房が行き渡るようになっています。同じ分散クーラーの4000形はムラが凄かったからですね〜(懐 若干吹き出し口の固定方法が大胆…といえば大胆ですが、開閉しやすいように考慮されているようです。

それにしても目立つのが吊革。数も結構多く、ドア周辺もしっかり完備。でも、この数でも足りないのが東京通勤圏の朝ラッシュ事情。急行運用はまさに壮絶な吊革確保争いが待ち構えていますが、人が乗りすぎてギュウギュウ詰めになると逆に人同士が支えあう格好になるので、ある程度楽な感じになります。しかしながら、常に小田急吊革確保争いにやぶれていた自分はリュックが半年でやぶれました(涙


・・・気を取り直して、床はグレーのものに張り替えられました。かつては緑系のものだったので、内装にあわせた更新といっても過言では無いでしょう。1000形とほぼ同じ色で、当時としては小田急標準だったのでしょう。
しかし、今となっては単調な物としか言いようが…(^^;;


扉になります。白系の化粧板で覆われた無塗装ステンレスの扉、結構目立っている他、黒がしっかり周りを引き締めています。でも、やっぱり握り棒は短めです。
鴨居部もしっかり白い化粧板が貼られています。最近(といっても何年か前ですが)号車番号の入ったシールが貼られるようになりました。新宿寄り先頭車での取材だったので、「6」号車ということになります。
地下鉄直通車の出身ですが、4扉中3扉のみ閉める事ができるシステムを持っているのはさすがです。


側窓もカーテンの取り替えが行われて、青系のものからアイボリーのものに変わりました。ここが青だったらちょっとなんだかなぁ〜となるところですが、杞憂に終わってなにより。1段下降窓の部分は他の車両と同じです。速度にもよりますが、急行運用でなくても結構バタつきます。

 
さて、座席に入ります。まずは7人掛けですが、いきなり特徴的な座席がやってきてしまっています。
真っ赤なモケットが印象的ですが、遠慮がちに2本の線が入っています。右の画像がそのアップになるのですが、これは自分がイタズラ書きしたものではなく(^^;; 定員着席をすためにプリントした線になります。画像ではかなりオレンジがかってみえますが、入れた当初は白い線だったのでしょう、今でもその名残がちらほらと…。しっかし、中途半端な色に中途半端な長さ…そして着席した跡が微妙にずれている始末…彼らのその後の運命やいかに?!と叫びたくなってしまいます(^^;;


一方こちらが狭そうな4人掛け。やはり座り心地は4両編成同様ちょっと跳ね返りのきついものです。と同時に、若干背もたれのボリュームの無さが気になります。
着席区分などを示す物は何もなく、かえってそれが高級感を増しているような気がします。これがまたいいんです。


そしてこちらが優先席です。今にも色褪せそうなモケットですが、元々の青地はもっと濃いものでした。そしてクリームのラインが奏でるグラデーション。このデザインもまた時代を感じさせるものになってしまいました。
優先席の種類がとにかく豊富な小田急でも、この柄のモケットは勢力が小さくなるばかり・・・。今後はどの柄が主力になるのか、楽しみです。座り心地はフツーの席と同じで、営団のように縦にうっすらラインが入っているものではないので、違和感無く座る事ができます。


その上を見上げると・・・優先席のステッカー。そして黄色い吊革です。携帯電話電源OFFのアピールを兼ねて色を変えましたが、丸の取っ手はそのまま使っているようです。そしてステッカーも透明のものではなくなり、よりはっきりと見やすくなりました。おかげでこの区画に座ると外があまり見えません(^^;;; 見たかったら他の席に移れる分まだ良し、といった感じでしょうか。
ちなみに広告に写っている水色と赤の輪は吊革でも乗り換え案内でもありません(^^;;; 
 
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