小田急  8000形[更新車]
 
  登場してからはや20年が経過した8000形。そんな中、衝撃的(笑撃的?)な話題が飛び込んできたのは2003年のこと・・・
「8000形がVVVFインバータ制御にリニューアル!!」
・・・自分としては「・・・なんで今更足元を変えるの?」と思う事しきりだったのですが、答えが出ないまま、気がつけば登場していたのが今回の8000形更新車です。
足元も含め、車内外ともに大幅リニューアルに踏み切っています。外観は照明や表示関係にLEDを用いてよりすっきり。
なお、2005年現在更新を受けているのは6両編成のみ。今後の進展、内容の変化の有無に期待したいところです。
(取材・撮影 小田急線 代々木八幡・経堂〜成城学園前)

 

 

 


車内、まずは全景からです。8000形というと極少数に赤モケットや白化粧板を採用した編成がいますが…それらとも異なる空間の変化に、まずは驚きです。「これが同じ8000形とは!!」なんて目をパチクリさせてしまいました。
暖色系の攻めは3000形にも通ずるところがありますが、元の車輌の素材を若干活かした更新なので、それよりも開放感があります。4ドアロングシートの車内構成も今まで通りです。


車端部です。緑系の化粧板から白系の化粧板に大きく衣替え。そして妻窓・戸袋窓も残っているので、車内はかなり明るいものに仕上がりました。
貫通扉は以前と同じ物を使用しています。今回は縦長の取っ手もなんとなく違和感がないようです。
その貫通扉の窓と妻窓の色が違うのは今まで通りでしたが、今回は側窓も着色ガラスになっていて、逆にクリアーな貫通扉の窓が若干浮いている感じがします。


貫通扉を開けると・・・注意のプレートもフォントが変わってすっきり見やすく。
そして客室とは反対側の部分の扉にも化粧板を貼っています。


乗務員室との仕切りの部分です。座席の妙な違いは後でたっぷり語ることにして…
仕切り。基本的な部分、例えば窓ガラスなどの大きさなどは変えていないので、この空間は更新前の8000形の面影が垣間見られます。ただ、白い化粧板が8000形らしくない・・・と言ってしまえばらしくないです(^^;
運転台はモニターがついたとのことで、ガラス越しにそれを眺めながら前面展望というのも悪くはありません。そんなあなたに握り棒。窓の背後に「これでもか!」とばかりについています。


天井です。イカっぽい服装のおねーちゃんがたと合わせてどうぞ。
ラインデリアは更新前そのままに、ラインデリアと蛍光灯の間の化粧板はやはり貼り替えられました。また、吊革も従来の○形から新品の三角形になりました。優先席部分は黄色い三角形の吊革で、一部のポジションでは握られる高さを低くしてあります。勿論バンドが長い部分には広告や携帯電源オフ!のステッカーが貼れるボックスがついています。


床です。個人的にはこの床はかなりお気に入りで、更新前の灰色から一気に鮮やかに、ブラウンをベースにした柄の模様になりました。こげ茶と薄茶の間の菱形が並ぶ部分はフットラインを意識しているのですが、空間の奥行きを感じさせるメリットもあります。ちょっとぼやけていて、小さい画像を無理矢理伸ばした感じがするのが難点といえば難点です。
赤い靴を履いた女の子がスキップしながらやってきそうな雰囲気・・・だと思ったのは自分だけでしょうか。誰ですか、その後「♪異人さんに連れられて〜」なんて口ずさんじゃった方は・・・涙がでてきて、元々ぼやけた床がさらにぼやけて来たじゃないですか……あぁ悲しき相乗効果。


ドアは今回の更新で所々改良が加えられています。
まずドア窓に貼られたステッカー。3000形と同じデザインのものが貼られています。これも更新車を現すポイントの一つになりますが、ゆくゆくは他の車輌にも普及するのでしょうか・・・。
そして鴨居部にはLED表示機もつきました。画像左が従来のついていない所、そして右がついている所です。大きさや形状としてはそんなに違和感がありません。千鳥配置で、1両辺り4台設けられています。
さらに、ドアチャイムも鳴るようになりました。

・・・と、ここまで変わってもドアそのものやドアエンジンは全く変わっていません・・・(^^;;


どーんとLED表示機。画像はちょうど千歳船橋駅に到着したところで、シンプルに「千歳船橋」と表示しています。明朝体で細い字の1行表示ですが、流れてくる情報は多彩。停車駅案内からお得な小田急情報までこれ1台にお任せあれ。


ちょいとドアップしすぎましたが、側窓もリニューアル。
戸袋窓や妻窓に合わせたかのように着色ガラスになりました。ただ、青ではなく黒系のガラスで、3000形とサービス水準をあわせた格好になります。もっともカーテンがなくなったのもサービス水準をあわせたからでしょうか。あのぉ、実質的にはサービスダウンなのですが…。 

あ、もう一つコストも下がっていますね。下げるモノは撤去したのに・・・。


激しい画像ですが・・・窓に貼り付いているステッカーはこちらです。
2005年の5月から小田急でも始まりました。女性専用車。快速急行・急行の新宿行きは平日の朝のみ小田原方先頭車が男性禁制になるとの事で、8000形に限らず6両編成の小田原方先頭車には側窓にこのようなステッカーが貼られています。

それにしても・・・急行綾瀬行きは女性専用車の対象ではないんですよね…。急行と掲げながら最後尾に野郎がわんさか乗っている光景を見た時には思わずぶったまげました(と、ともにちょっぴり参加したかったなぁ(殴))


座席です。まずはドア〜ドア間の7人掛けから。
見るからに硬そうな(^^;バケットシートがどかっと置いてあります。更新前の8000形の一部でもバケットシートが使われていましたが、座面のつくり(こちらの方が浅く、ゆるやか)が違うので更新を機に取り替えた物だと思われます。
また、スタンションポールを設置して3人と4人で分けて座れるよう工夫されています。
一方袖仕切りは更新前と変わらずパイプ構成のもの。ただ単に立客と座っている方を分け隔てるだけのもので、肘掛けの機能は全くなく、個人的にはあまり好きではない袖仕切りなのですが…ここを取り替えると網棚にも影響してくるので、コスト的に勇気がいるのかもしれません。


4人掛けの座席もリニューアル。座り心地は・・・極端に硬いので、特に長距離ではがっかりするようなモノです。ただ、座面の位置やバケットの守備範囲が思ったよりも広そうなので、「あまりにもひどい」というわけでは無いと思います。

真紅のモケットはちょっとざらついた触り心地で、色自体も床との相性がグッドです。


優先席もモケットが貼り替えられています。3000形が紫なのに対して、この青一色のモケットは頑なに8000形ブランドを守り抜く姿勢でもあります。
本来こういう部分のモケットはJR東日本や西武鉄道のように色を統一した方が利用者にしてみればわけりやすいと思うのですが・・・小田急の通勤車としてはまた一つ優先席モケットのバリエーションが増えたわけで・・・
そのうち制コレ改め席コレでもできそうな勢いですよね(^^;

消火器入れのカバーもついでにチェックです。銀色のカバーながら中身を一切見せない事により、車内をよりスマートに見せています。


さて、今度の更新では今まで車椅子スペースが無かった8000形にも設置されました。
7人掛けのうち、3人分撤去した4人掛けの座席と折畳みの3人掛けの座席(兼車椅子スペース)という組み合わせは3000形と同じです。画像は4人掛けの座席を手前に見た画像で、ポイントは折畳み座席との間の袖仕切りになります。場所の制約、見た目の制約を受けて独特の形状になっています。


今度は折畳み座席の方を見てみます。
肘掛けのあたりがメカメカしていますが、安定感はあります。ただ肘掛けはちょっと短いかなぁという印象。
折畳み座席ということで座面の硬さやホールドがあまり良くない点は割り切る必要がありますが、それよりも気になるのが背もたれ上の銀のバー。結構背中に当たる事が多く、大袈裟かもしれませんが「痛い」です(^^;
もう少し上につけることは無理かもしれませんが、モケットを巻いてもう少し太く、柔らかくするのはいかがでしょうか。

何はともあれ、車椅子スペースを単なる「立席スペース」に留めなかった設計陣に、乾杯。あとは利用者がこのスペースの必要性をどれだけ認識し、いざという時にきちんと譲れる「ココロ」の成長にかかっています。


・・・肘掛けだけ上げてみました(^^;


ということで折りたたむとこんな具合。背もたれ上、銀のバーはちょっぴり掴みづらそう・・・。
折りたたむ時には座面を背もたれ方向によっこいしょ。戻す時には銀色のヒーターの上にちょこんとある黒いレバーをぎゅぎゅっと引っ張ると座面がパカッと戻ります。
利用方法が書かれていないので、一連の作業は車掌さんや駅員さんがやるものかと思われます。


と、いうことで車椅子スペースは両先頭車に設けられています。
間違って頭を「ゴツン」とやってしまって非常警報機を鳴らしてしまいそうな感じがしますが(^^;そうならないよう、ちゃんとボタン周りにはカバーがかかっています。
そして、こちらもゴツン対策でしょうか。吊革の高さはドア周りに合わせた短い物が使われています。

再び初々しさを取り戻した8000形。さて、下北沢複々線化と登戸改良工事と8000形引退。果たして一番早く迎えるのはどれになるでしょうか・・・(殴
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