小田急電鉄  5000形
 
  小田急5000形は1969年に登場しました。後に増備された5200形とは異なり、側窓は2段窓になっており、2600形や4000形の流れを汲んでいるようにも見えます。ただ小田急通勤車で真っ先に冷房化が行われたのがこの5000形であり、現在の小田急通勤車の流れを確実に一歩前に推し進めた車両と言っても過言では無いでしょう。
その後1990年代に更新工事を受け、パンタグラフの形状も変更されています。とはいえ「小田急顔」はそのままに、現在も上りの10両編成の列車では先頭を務めたり、箱根登山鉄道にも入線したりするようになるなど、今尚精力的な活躍が見られます。
ただ、ここにきて公にされた新型地下鉄直通車両の登場がどう影響するか、その「からくり」も気になるところです。
(取材・撮影 小田急小田原/江ノ島線・経堂〜藤沢)

 

 

 


車内全景、いつもよりも引き気味にお届けしています。4ドアロングシート、20m車になります。
4両編成の中に貫通扉が一つも無く、遮る物が何も無く、遠くまで見渡せる長い空間が魅力的です。そして更新工事によって白色の化粧板を投入し、さらに明るさを追い求めた車内になりました。
外観のアイボリーと青い帯に似た内装ですが、意外や意外、白の化粧板と紺の座席という組み合わせは恐らく5000形が唯一では無いでしょうか。更新工事についても5200形は座席モケットが暖色系の色にシフトしています。


乗務員室との仕切りです。前面の窓ガラスに合った大きさの仕切り窓が印象的です。よくよく見ると、外観からは左右対称に見える前面の窓ガラス、車内から見ると微妙にサイズが異なっているように感じます。左側の方が小さく感じますが、運転機器の関係でそのように見えるようです。
仕切り扉には乗務員室内立入禁止のプレート、そしてその近くには・・・

このようなプレートもあります。青帯のテプラは小田急の青に合わせたのでしょうか、なかなかお洒落です。


車端部の様子です。画像は優先席の部分で、優先席で無い部分の車端部も4両6箇所の車端部のうち2箇所設けられています。とにかく広い貫通路が印象的です。この5000形については5200形にある転落防止のホロがついておらず、より開放感が味わえます。ただ良い事ばかりではなく、ラッシュ時にこの貫通路に人がなだれ込む可能性もあります。一応立ち止まらないとか、ホロに寄りかからないという掲示もありますが、運行する側としては少しヒヤヒヤした場面もあったかもしれません。

ちらっと見える肘掛についてはまた後ほど。尚、車両によってはこの内装で肘掛の無いバージョンもあります。


天井です。フラットに見えそうですが、実は少し両端が凹んでおり、そこから中央付近にかけて緩い傾斜がついています。蛍光灯は剥き出し、吊革は目一杯備わっています。
冷房も備わっていますが、冷房とともに併用されたのが扇風機。パッと見目立たないのですが、中央の大きなカバーの中にはしっかりと羽が見えます。

ということで中央の大きなカバーのドアップ。別に動物園のド迫力動物に睨めっこを挑もう!というコーナーではありませんが、中に灰色の羽が見えるのがなんとなくおわかり頂けますでしょうか。最初このカバーを見たときは「まさか扇風機が入っているとは…」なんて思っていたのですが、いやぁ夏場は豪快にグルグル周りながら風を送る姿がカバー越しに見ることが出来ます。

さりげない普段着の装いでも、心の中に匠あり。魅せ方一つでだいぶ雰囲気が変わるものです。


床です。天井の機能的な魅せ方…とは裏腹に、緑が少し混ざった灰色の一色のみで勝負です。


ドア周りです。バックが白色の壁なのでいつも以上に戸袋窓の薄いブルーが目立っています。
ドアそのものは無塗装で黒いガラス押さえのゴムが目立つものですが、周りの雰囲気と見事にマッチした、爽やかな雰囲気さえ漂っています。ただ、開け閉めの音がそれなりに爽やかな雰囲気を打ち消しますが(^^;;
各ドアの上、鴨居部にも化粧板が貼られ、そこには号車番号のステッカーもペタリ貼られています。4両編成ですが10両編成での利用を前提にしているため、7〜10号車が割り当てられています。これは5000形以外の4両編成の車両にも当てはまります。

 
座席です。まずはドア〜ドア間の7人掛けの座席から。
背もたれの中央部分にある空色の2本の紐(^^;;が着席区分を示していますが、さりげないと言えばさりげないですよね。
その空色以外は全て紺色一色。スプリングの効いた、少し座面が落ち着かない座り心地も捨て難いモノがあります。


ちょいと斜め上から4人掛けの様子。さすがに定員通り座るとやや窮屈かな、という印象を受けますが、着席跡を辿るときちんと定員通り活用されているようです。袖仕切りの形状が肘掛を兼ねたような作りで、パイプ構成であればもう少し網棚とのスペースが広がっていても良かったかもしれません。
ただ、居住性の改善は小田急でも試みたようで、車端部には肘掛が用意されています。

それぞれ別角度から撮った肘掛です。プラスチックのような素材でできており、窪みはあまり確保されていません。また、車体の構造上仕方が無いことですが肘掛としては少し位置が低いかな・・・という気もします。しかし、こうしてお客さんの立場に立って、車端部の弱点を克服しようとした試みは肘掛としての機能以上に評価してもいいのでは…と思います。そしてこの時の意気込みを3000形でも感じたかったです。

ちなみに小田急通勤車における車端部の肘掛は一部の1000形ワイドドア車でもみられます。


そして優先席です。モケットは紺よりもだいぶ明るい青を地に、背もたれには白のラインでグラデーションのような模様もつけています。この鮮やかさ、車両による差もだいぶ出るとは思いますがこの画像を撮影した車両においては何か惹かれるものがありました。しかし、いわゆる「小田急顔」の車両や9000形の引退とともにこのモケットの優先席もだんだん減ってきています。

なお、上の画像にちょこっと写っていますが肘掛の隣に消化器のケースが出っ張っている優先席があります。その座席も他と変わらず4人掛け…。「もしもあなたが4人目の客だったら・・・」としたら詰めてもらって座るか否か躊躇しそうなシチュエーションですが、このシチュエーションはその後見事に次から次へと小田急通勤車に受け継がれています。もしかして・・・微妙な所に一貫したこだわりを持つのがこの上なく得意なのでしょうか(^^;;;
それはきっと自分の性格に似て...(以下自主規制
 
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