小田急電鉄  3000形[2次車]
 
  この車輌がこうして小田急をゴロゴロしているのも、時代の流れなのでしょうか・・・。初めから苦言をボソボソと呈すようで申し訳ないです・・・。2次車が登場したのは2003年のことだったと思います。ドア幅が1300mmに狭められ、どこでも見られるような車体になっちゃいました。前面の顔も味気ない、小田急らしくない顔がすっかり板についてしまいました。かつての(車内作りはアレでも…)小田急の外観の作りは、例えステンレス車であろうと落ち着いた気品や雰囲気が満ちていて、周りの景観にもマッチしていたのですが…不景気の落とし子だったら何も言いますまい、21世紀決定版!!の車がこの外観だとしたら…(以下自主規制
なお、顔は恥ずかしすぎて載せられません(^^;;
(撮影・取材 小田急小田原/多摩線 新宿・百合ヶ丘〜唐木田)

 

 

 


まずは車内全景から・・・って、なんだかどこかで見た事がありそうな車内ですね・・・。
1次車同様、2000系から受け継いだピンクの内装で、2000系のような微かな華やかさを持ち合わせていますが、いかんせん化粧板のピンクのストライプや袖仕切り、そして明るめの木目調に仕上げている貫通扉、側扉を見ると「軽い」感じがします。言い換えれば安っぽいということでしょうか(^^;;
向ヶ丘遊園の若者には受けても、小田原や新松田を突っ走る車輌としては大いに不安を感じます。


乗務員室との仕切りです。ちょっと画像が暗いですが、こちらもピンクの化粧板を用いています。
乗務員室への扉を若干右にずらして、運転席のスペースを全体的に広めにとった感じですね。ちなみに前面に運転席と助手席を隔てるような縦棒が入っているのですが、それと仕切りの扉の位置とは合っていません。


一方車端部は貫通扉とその上部に木目調の化粧板を用いて、軽く車内に良いアクセントをもたらしています。
ピンクの化粧板と合わせて、さてはサクラの木をイメージしているのでしょうか…不謹慎ながらも♪さくらーふぶーきのーと歌いたくなるのは自分だけです。はい。
消火器入れの蓋は銀色になっており、結構目立つ存在になっています。が、画像一番奥に座る人にしてみれば消火器の蓋は邪魔そのもので、もう少しひっこめることはできなかったのでしょうか…。
吊革の黄色は携帯電話電源オフを示すためのもので、中間車には白い吊革の車端部もあります。


床はシンプルに灰色を使ったもので、濃淡によってフットラインを形成しています。周りのピンクがより一層引き締まりますが、やっぱりセンターのグレーが軽い・・・・・・


天井は所々ラインデリアがついている「今風」のデザインですが、剥き出しのままの蛍光灯は小田急の伝統を引きずっています(^^; ここも床同様目立った特徴がありません(^^;; 唯一つ言える事はデザイン云々よりもコスト削減を狙った!というのがこのあたりにも見え隠れすることでしょうか・・・


側窓は車内の雰囲気に合わせてピンクの枠でかたどられています。真ん中の黒い桟が少々邪魔で、かなり格好悪くなったと思います。それでもワイドな視界で車窓を眺める事が出来ます。ロールカーテンは無く、緑の着色ガラスでそれをカバーしています。


側扉です。LED表示機が千鳥式配置になっている関係で、鴨居部が広告枠の所と表示機の所に分かれています。
側扉にも木目調の化粧板が貼られ、極力銀色を露出させないように工夫されています。だからといって、ドア窓の押さえが黒色なのはなんだかなぁと思います。窓枠がすっきりしていることですし、今時黒ブチのメガネなんて流行らないのに・・・
さて、この画像ではもう一つ、吊革にご注目下さい。黄色い吊革の部分、若干バーが下がっていませんか?
より多くの人がつかめるように、ということで優先席部分の吊革は5cm下がった部分に設置されています。東急はいたるところに他のよりも長めの吊革を設けていましたが、このあたりの考え方は会社ごとに違っていて面白いですね。利用者としては統一して欲しいところですが・・・


LED表示機はこのようにグレーの枠にの中にすっぽり納まっています。次駅案内、種別行先案内の他に広告も流れます。文字も適度に見やすいです。画像では殆ど表示されていませんが(^^;;

さて、2004年ごろから新造された車両には、LED表示機に変わってLCD表示機、つまり液晶ディスプレイが案内用として搭載されるようになりました。8両編成での遭遇が多いです。

鴨居部はこのような配置になりました。左から特注サイズの路線図、LCD表示機、非常コックの蓋という並びになっています。
路線図はこのLCD表示機を搭載している車両のみの物で、液晶ディスプレイを設けたからでしょうか、はたまた路線図がでかいからでしょうか、鴨居部上の広告はとうとう天井まで逃げるはめになってしまいました(^^;;貼りついちゃってます(^^;;;

・・・にしても、表示機は1台だけなのね・・・ 山手線に2台ついていると思うと…心なしか寂しげです。


反対側の鴨居部は通常の広告枠ですが、ここも鴨居部上の広告が天井に追いやられています。
と、いうことで液晶ディスプレイも鴨居配置になっています・・・寂しげです。小田急さんの懐具合もどことなく・・・(ぇ

 
ちょいと周りの色合いが変ですが、表示はこのような具合です。
路線図形式の他にも駅の構内図、乗り換え案内、優先席アピール、ドア開閉方向案内など表示は多彩です。
LED表示機よりも面白いですが・・・文字サイズはLEDに軍配が上がってしまいます。


あ、忘れていました。吊革のほかにもう一つ、取り付け位置の高さが下げられたものがあります。それがこの荷棚です。端っこの金具の違いを比較して頂ければと思います。左が優先席、右が普通の席のものです。
優先席の方の荷棚は窓の破損防止のために鉄板が設置されています。細かい配慮ですが、見栄えからするとちょっぴりダサい・・・(^^;; まぁ乗客はそこまでは気にならないですよね(^^;;;;


座席の方は優先席でないほうからどうぞ。画像左が7人掛け、右が3人掛けで、このモケットでは他に後述する4人掛けのシートと折畳み3人掛けのシートがあります。
えーそれにしてもピンクがお似合いのモケットですが・・・最初見た時は背もたれのモケットが「発泡スチロールで赤いマジック(?印奨励(笑))でゴシゴシ書いた」幼き頃の悪戯を連想してしまいました。さては小田原の漁港でゴシゴシやってきたのでしょうか、と小一時間・・・ 背もたれは赤、座面は赤紫の模様が入ったモケットです。

座り心地は・・・まぁ座席は特急車も普通車もハズレだらけの小田急ですから・・・(^^;クッション性の「ク」の字もありません。


優先席もまたしても(一次車から)モケットが変わりました。小田急は優先席のモケットの表皮を統一したくないみたいで、鮮やかな紫のモケットを使った寒そうなモケットはこの系列で初登場です。考えてみれば1000形や2000形でも紫のモケットを使っていますが、若干それとは色合いが違います。
寒そうといえば、足元ががら空きです。長時間停車が多い小田急、冬の3ドア閉めはこの3000形でもやっていますが、それでもポジションや停車駅の間隔によっては寒風は足元を容赦なく攻められる…なんていうことになりそうです。冬のある日の午前中、下り各駅停車にて女子高生2名がこの座席の上に正座っぽい座り方で外を眺めているシーンを見かけたのですが、なるほどその気持ち、おぢさんよーくわかります(^^;;;


さて標準車体採用車ではすっかりお馴染みなりましたクローズアップ袖仕切り(^^;;; ただ、この袖仕切りはどことなく独特で、内側の窪みからみると、必要最低限の部分を切り取りました!!という感じがします。
外側から見ると非常に独特な形をしていて、なんだか耳を連想させますね。ユニークです。



車椅子スペースと4人掛けの腰掛です。手前の折畳みの腰掛が車椅子スペースになります。4人掛けの腰掛にある、手前の袖仕切りも独特ですね。


その折畳み座席をピックアップです。画像右が折りたたんだ状態で、座面のモケットがででんと露になる形です。座面と背もたれの交わる空間が妙に硬いのを初め、正直座り心地はよくないですが、それは折畳み座席の宿命で、むしろバケット形状で無い分大柄なにーちゃんには好まれるのではないでしょうか。
それにしても・・・肘掛けの細さや色合いになんか某ムーンライトながらの肘掛けと同じような顛末を辿りそうな気がしてちょっと恐いと思うのは、自分だけでしょうか・・・・・。


と、いうことでここは車椅子スペースです。座っている方、このスペースが必要な方にはきちっとお譲りください。
最後に化粧板の安っぽいデザインと一緒にご確認くださいまし〜。
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