能勢電鉄  5100系[2両編成]
 
  日中、能勢電鉄の日生中央行きに乗ると山下で待つのは2両の可愛いカラフルな車両です。山下〜妙見口を行ったり来たりするのは5100系2両編成。現在2編成が在籍し、能勢電鉄的には復刻塗装…とのことですが、そのうちの1編成は画像のとおり関東在住で口が悪いワタシから言わせると「113系をモチーフにした駄菓子の箱の横須賀色」のような清々しいツートンで、マルーン1色とのあまりの違いにしばしば戸惑うのでした…。
能勢電鉄に阪急から5100系が譲渡されたのは2014年のこと。この2両編成は2016年にデビューしました。今回は2019年4月に取材した模様をお届けします。優先座席のマゼンタが徐々に浸透していた頃で、この編成に関しては設置前の様子になります。
(取材・撮影 能勢電鉄妙見線・山下〜妙見口)

 

 

 


車内全景です。濃い味付けです(^^;; 木目の色を濃く、ドアの色をさらに濃くして判別できるように工夫していますが、すれ違う時に電球色の照明や外の塗装もあって、反対側の車両から乗っていても一目瞭然、目立ちたがり屋の3ドア、ロングシートです。
車内ギャラリーということでドア〜ドア間の荷棚は撤去され、窓上に額縁が設置されています。たまたまなのか中吊り広告がなかったこともあり、思った以上に車内の見通しが良く、これで車内ギャラリーがなかったら…寂しくなっていたことでしょう(^^;;;


乗務員室との仕切りです。大きな窓は阪急時代そのままですが、アルミで象られた枠が印象的で、化粧板に濃淡がつけられた仕切り扉は独特の表情で、その上にはこの車両の解説パネルも。前面展望も含めて嬉しい配慮ですが、この車両は運用的にそう長い時間は乗れません…(^^;; 間には立ち入り禁止を示すピクトグラムが設置されています。
ワンマン表記が前面に書かれていますが、運賃箱などはありません。また、山下方、妙見口方どちらも同じ構成です。

 
一方、2両で姿がそれぞれ異なるのが車端部で、山下方車両の車端部には車椅子スペースが備わっています。
どちらも貫通扉がついた車端部で、阪急のリニューアル車両でも見かけるような下に長く伸びた窓ガラスがポイントです。なお、この車内にはトイレはありません…(意味深)。各車両の山下方が優先座席に充てられていて、車端部では右の画像の区画が優先座席になります。

さて、ローリーファンや吊革に違和感を覚える方がそろそろおられるかもしれません…この話の続きは後ほど。


車椅子スペースです。編成で1か所、山下方車両の車端部に備わっています。
シンプルな設えで手すりが横方向に1本だけ。能勢電鉄他形式の車椅子スペースもほぼこの構成で、恐らく過不足ないのでしょう。
過不足あるように感じるのは…その上の吊革で、ベルトの短い吊革がだいぶ間隔を開けて設置されています。今流行りの「ソーシャルディスタンス!!」ではなく、あまり混まない区間での投入、そして車内ギャラリーということであえて間引いたのでしょう。様々な資料を見ると、どうやらこの車両の前に投入されていた1500系2両編成も同じような設置状況だったようです。


天井です。電球色の蛍光灯に照らされた車内の実に趣深いこと。区間運転を灯りで示すギミック…ということではないと思いますが、なかなか素敵な雰囲気に仕上がっています。
個人的に吊革よりも違和感があったのがローリーファン。取材した2019年春の時点で各車両車端部を除いて撤去されていました。季節的なものなのか、通年撤去したのか、真相は…また真夏に訪問します(^^;; ローリーファンが設置されていた位置は化粧板で覆われていました。


そしてお馴染みローリーファンです。光りませんが♪回る〜回る東芝〜です。ここだけローリーファンを残した理由が気になるところです。


床です。タイル調でフットラインを暗に示した図柄で、阪急電車でも似たような模様をよく見るアレです。照明の関係でしょうか、阪急の床よりもほんの少し赤みがかっているように見えますが…多分、気のせいです。


ドア周りです。ここも木目の色で濃淡をはっきりつけるお洒落な仕様です。窓の大きさをたっぷり確保したドアは阪急時代と同じ物を用いているだけに、比べてわかる木目柄の美しさ…誰ですか、公民館のテーブルを新旧並べたようなツートンカラーと言っている人は…?! あとは色褪せが心配ですが、それまでにきっと何とかする事でしょう(^^;;;
ドア開閉時にドア上部が赤く点滅しますが、これがまた主張することなく良い雰囲気に収まっています。

取材時点では貼られていませんでしたが、後年戸袋への引き込みを気を付けるステッカーが貼られたようです。


取材時に一番感動したのが里山の風景を見事に描いたロールカーテンでした。これ、能勢電鉄5100系で3パターンあるようですが、この柄は沿線の風景にまさにマッチしていて、もはやギャラリーの作品と拮抗するような美しさです。欲を言えば車両内でも何パターンか設置したり、3連で一つの作品になるような愉しさがあると…余計なお世話ですネ、ハイ…。
優先座席のロールカーテンは優先座席である旨の記載やピクトグラムがカーテンの中に採り入れられた、賑やかな仕様になっています。

窓の上の作品は結構額縁が車内の反射を拾ってしまう感じでしたが、こればかりはどうしようも無いですね…。

 
座席です。取材が優先座席モケット導入前だったので、いつもの緑モケットのみのご案内になります。
ドア〜ドア間は7人掛けでしょうか、ドア周りに余裕を持たせる長さにしたのは阪急時代からそのままです。乗務員室背後は3人掛けの座席です。アンゴラのモケットを踏襲し、座面柔らかめ、背もたれ高めのロングシートを展開しています。蹴込み板の張り出しとドア付近の木目柄化粧板が粋な演出です。この寛ぎのロングシートに電球色の照明、そして皆様の作品を眺める夕暮れ…なかなか素敵なヒトトキです。

 
車端部は5人掛けのロングシートをベースに、車椅子スペースの脇の座席は3人掛けです。いずれも定員どおり着席するとちょっと窮屈そうで、思えば「できるだけ多くの方が…」ステッカーがこの車両には貼られていません。車端部でちょっと気になる消火器の存在もゆったり座れば気にならない…と思います(^^;;
袖仕切りは窓の下で収まるパイプ形状。ここについては車椅子スペースとの境も含めて、これまでのものを踏襲しています。


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