南海電鉄  7100系  めでたいでんしゃ「かい」
 
  左の画像、ちょっと停止位置が不思議な場所ですが…(^^; めでたいでんしゃに彼氏ができて、子供ができて、奥さんのお兄さんが…と家系図が出来上がる様も、今思えば随分不思議な展開でした(^^;;;
そもそも「めでたいでんしゃ」が好きだったので、彼氏ができたとの話を聞いた時には「負けた…」と思って引き下がったのですが、どうでしょうか「かい」の真っ青な顔は… まだ私にも「さち」に惚れてもらえる余地はあるのではないでしょうか(殴
イベントでなんばまで走ったこともチラホラあるようですが、海が見えそうでなかなか見えない加太線を行ったり来たり…の日々です。
(取材・撮影 南海電鉄加太線・和歌山市〜加太)

 

 

 

 
車内全景です。左の画像は加太方、右の画像は和歌山市方の車両です。
4ドアロングシートのなんとも爽やかな車内で、めでたいでんしゃ「さち」とは一線を画す、海…それも海岸の賑わいを彷彿とさせるような仕上げに、早くもテンションが上がります。
このめでたいでんしゃ「かい」もそうですが、これまでの通勤電車の役割をそのまま残しつつ、観光客のテンションが上がるような仕掛けを作っている点はお見事です。

 
車端部です。加太方の車両には車椅子スペースや立席スペースが備わっており、優先座席に指定されています。全区間乗り通しても乗車時間はあまり長くはないとはいえ、それなりに混雑する区間もみられることを考えると、優先座席の区分はもう少しはっきりした方が良いのでは…と思うことも、しばしば。思い切って化粧板に深海をイメージする色を使ってみるのも面白いかもしれませんネ。
和歌山方の車両はドアギリギリまでロングシートが展開しています。

 
乗務員室との仕切りです。こちらは和歌山市方の仕切り付近に車椅子スペースや立席スペースを設けています。和歌山市駅の構造を考えると、この位置に立席スペースを確保できたのはグッジョブですし、めでたいでんしゃならではの展示が和歌山市駅のホームから車内に入った時に見つけにくいのはなかなか素敵な演出だと思います。
ご多分に漏れず、このめでたいでんしゃ「かい」も運転台の後ろのドアが着色されています。

 
車椅子スペースです。左の画像は加太方、右の画像は和歌山市方のものです。青色の発色が異なるのは機材の差、取材時刻の差で、ご容赦いただきたく……(^^;;
車椅子の灰色のマークはプレートなのに対し、ベビーカーマークはシールで対応しています。わかりやすい位置にマークがあり、その上下に「婚姻届」と壺のシルエットがありますが、ベビーカー目線で赤ちゃんにもわかりやすいシルエットイラストがあると、もっとこの位置が利用されるのかな…と思います。


天井です。分散型のクーラーをセンターに据えて、両側に間隔を放しながら蛍光灯を設置、めでたいでんしゃ「さち」に続き様々な形の吊革が雰囲気を盛り上げます。個人的にはカニの吊革がお気に入りです。
中吊り広告の部分も魚の群れや海藻がぶら下がっていますが、これが意外と蛍光灯に照らされて鮮やかに映しています。めでたいでんしゃ「さち」よりも素材に硬い物を用いていることもあり、そちらで見られた「くたびれた様子」は見られません。ナイスチョイスです。


床です。画像ではわかりにくいですが薄い水色をベースに、灰色のストライプを入れています。床の境目を線路と垂直方向に入れてデザインを施している様子は、フットラインを入れたがる通勤電車の仕上げとしてはあまり見ないものかと思います。そして、ところどころに釣り場やフィンなどのイラストも… 大丈夫、魚を踏むようなシチュエーションはありません。魚を咥えたどらネコも登場しません。のどかな海辺のめでたいでんしゃです。

 
ドア周りです。2種類載せたのはドア窓の装飾の違いで、左の画像でシュノーケルをつけたような写真をドア越しに撮ることができます。なんて粋な計らい…と感心したのもつかの間、このシュノーケルを活かした写真を撮るには誰かが降りて、電車を見送らないといけないというなかなかハードな設定です(^^; えっと、次の電車は…(^^;;; こういう設定、大好きです♪

ドア自体に青色の化粧板を用いています。ここに波模様を入れることも出来たと思いますが、シンプルなデザインに徹しています。それでも普段とちょっと違うドアに、紀の川駅などでの誤乗防止に一役買っていることでしょう。


窓周りです。カーテンを下すと魚の群れですが、窓にはクラゲが気持ちよく泳いでいます。クラゲというとMBS「ちちんぷいぷい」のセットを思い出しますが…さすがに電車の中でクラゲがふわふわ…は難易度高そうですね(^^; 代わりに、つい口ずさみたくなってしまうのが…

Everything is nothing Everything で nothing Everything is nothing
ボクラの海はクラゲの海〜。

 
ロングシート、ドア〜ドア間のモケットは2種類です。めでたいでんしゃ「さち」がモケットを1種類変更した事例を鑑みるに、この2種類がキープされるかどうかは暖かく見守りたいところです。
その海の生き物をシルエットに描いたモケットがなかなか鮮やかで、加太線のクルージングを愉しいものにしています。スプリングが効いた座り心地もなかなか素敵ですが、願わくば、そろそろ袖仕切りにおける立客との干渉防止も考えて欲しいものです。

 
車端部、和歌山方車両の座席も2種類のモケットがスタンバイ。乗り通しても長い時間にならないこともあり、妻面の割り切った作りもそのまま。注意喚起の案内は座面下のヒーターについてのものです。
 
加太方の乗務員室の後ろの座席です。先ほどの車端部の座席とどう違うのか…と言われるとなかなか苦しい部分もありますが(^^;; 助手席側の仕切り窓が若干横幅狭めでセットされています。着座時に妻面の窓枠が身体にあたって気になる…という方には幾分か和らげられると思います。
 
車椅子スペースの隣の優先座席のモケット、これまでの通常仕様のモケットと比べていかがでしょうか…?もう少し目立たせた方が…と思うこともチラホラ。
2人掛けの座席を両側に設けています。長さを短くした後も袖仕切りや蹴込み板下のつくりは当初のものを踏襲していて、あたかも以前からこの仕様だったような仕上げにしている点が印象的ですし、カドの掃除のしやすさも他と変わりありません。


めでたいでんしゃ「かい」のお楽しみがこちら。中に金属のボールが入っていて、これを動かしてゴールまで…という仕掛けです。設置位置が若干高めなのは対象年齢を考慮してか、混雑時の破損を考慮してか…はわかりませんが、願わくば、もう少し低い位置でお子様が愉しめる仕掛けがあると、良いなぁと思います。

「ガラスみたいにつきさしてフィルムみたいに忘れない。」
…そこまで鋭利な記憶でなくても良いので、どうか、穏やかな記憶に残る、めでたいひとときが過ごせますように。
 
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