南海電鉄  2200系[天空]
 
  2009年、南海高野線の橋本〜極楽橋で走り始めた観光電車がこの「天空」です。緑と赤の塗装がフジカラーっぽいですが(^^;; 一般車の塗装がおとなしい車両が大多数を占める南海ではかなり派手に映っているのではないでしょうか。
一日2往復でいずれも高野山のケーブルカーに連絡しています。ケーブルカーに乗って高野山につくと、そこにも天空カラーのバスが待機。天空カラーのバスは塗装だけ(^^;;ですが、こちらは車内を改造しているようで、側面の窓配置を変更しているところからもその様子が伺えます。地域ジョイトレが近鉄や東武など大手私鉄でも少しずつでてきつつありますが、そのはしりとしての役目も担っています。
それにしても…こんな日に行かなくても…(^^;;
(取材・撮影 南海電鉄高野線・橋本〜極楽橋)

 

 

 

 
車内全景です。左の画像が極楽橋方先頭車、右の画像が橋本方先頭車になります。
車内の座席配置は公式サイトをご覧いただければ出ています。この車両ほど座席配置を気にしなければいけない車両はないですが、座席自体は橋本駅や極楽橋駅で当日振られるので、私のような一人者には右の画像のちょうど手前の席のような独立した一人掛けをあてがって頂けます。往復とも(^^;;
天井から床まで美しくリニューアルされています。同じような車両を手掛ける和歌山電鉄ではみられない天井も僅かながら手が加えられています。ただ、クリームの化粧板はちょっと古めに見えてしまいます・・・か?

 
編成中央部、左の画像は極楽橋方車両の車端部、右の画像は橋本方車端部になります。ドアは各車両1ヶ所ずつで、いずれの車両も極楽橋方に設置されています。従って右の画像に写っているドアは左の画像ではガラスがはめこまれており、車内販売スペースとして機能しています。
妻面にかけて4人1組のボックスシートが展開していますが、窓配置の関係で下り極楽橋行進行方向左側の席に充てられた方は真ん中の桟に悩まされることになります…(^^;;

 
乗務員室との仕切りです。左の画像が極楽橋方で、車椅子スペースと下り列車でかぶりつき席になるような座席配置を行っています。一方ドア付近を展望オープンデッキに改装した橋本方は大きな黒い桟が非常に目立っています。そのさらに奥には4人1組のボックス席が2組設けられており、人数が合えばちょっとした個室気分で使うこともできそうです。橋本方には常に自由席車両がついているため、展望などの配慮は行われていません。
南海といえば運転席背後の着色ガラスですが、それは着色状態のまま残っています。そういう意味では助手席側の方が景色が楽しめます。


車椅子スペースです。この車両の欠点の一つでもある無駄の多い「ヒーター出っ張り」が早速お目見えしていますが、ここには壁付けのヒーターや固定道具などはありません。車内も通路に傾斜があったり、幅が狭かったりしているので車椅子の方にはちょっと楽しめない車両に映ってしまうかもしれません。

 
一方、展望デッキはドア周りの設備をそのまま活かし、内側に枠を設けて作りました。さすがに取材時期にここで楽しむ人はみかけませんでした(^^;;
ここもクッションフロアで構わないので緑ではなく木目調の床が欲しかったところです。防水性を狙ってこの色だと思いますが、天空の車内では若干奇抜に映ります。


天井です。むき出しの蛍光灯・・・の下にカバーを設け、見た目に変化をつけています。これだけでも見栄えは相当異なります。蛍光灯の色もあいまってなかなか良い雰囲気を出しています。しかし、それでももう少し長めにカバーをつけて灯具が見えないようにしてほしかったところではあります。飛び出た目みたいに見えるのはご愛嬌です。
冷房装置は従来どおりの仕様です。


床です。下り進行方向左側の席が一寸高い位置にあるため、床も傾斜をつけて高さを変えている部分があります。フローリングがなかなか良い雰囲気で、天空を洋風な趣に導いている一面でもあります。黄色の滑り止めは後からつけたのでしょうか、うっすらフローリングの形状が見えます。

 
ドア周りです。両開き扉のまま特に変更はありません。強いて言うなら化粧板の色が側面に合わせて変更になっているくらいでしょうか。窮屈な画像で申し訳ございませんが、展望デッキ部分もドアを閉めると他と同じドアが出てきます。留置時の他に営業時でも降雨時は閉めるそうで、この日の4号は確かに吹雪いていました…(^^;;

 
下り進行方向右側は景色が開けており、窓を細長い物にリニューアル。それでもテーブルの下にヒーターが備わっているのはJR東日本の「四季彩」でも見られた空間上の欠点で、細長いものにはできないのでしょうか?
一方右側はところどころ飾り窓が設置され、なかなか良い雰囲気に仕上がっています。何よりもカーテンが素敵です。網棚は進行方向右側には無いので、自然と左側の物を使う格好になります。

 
ここからは怒涛の座席豆腐。…とはいっても、一人掛けを除くと座席はこのような形状で、配置に工夫をこらしている格好になります。背丈の低い固定クロスシートで、肘掛や背もたれもついていますが大きさがだいぶ小ぶりです。腰にフィットする背もたれですが、元の素材の硬さが伝わってきてしまうのでご利用の際にはこの幅と時間で「こういう物だ!」と割り切って楽しんだ方がよろしいかと思います。そう考えれば座面の薄さも気になりません。むしろ座布団がついていて冬場は暖かさがほんわか伝わってきてなかなか良いですよ。

乗務員室背後の座席は一段高くなっています。警鐘の黄色いテープで段差を示していますが、それこそ緩やかなスロープが欲しかったところです。


かぶりつきシートの全体像です。コンパクトに収まっているこのスタイル、一見すると可愛さもありますが、直線的で左右少し弧を描くあたりに哀愁を感じるのはきっと私だけです。
テーブルや網袋が無い本当に純粋な「ボックス席」です。サンテレビを思い起こさせる言い方ですが、テーブルに関してはある座席と無い座席があるので、乗車時の席の割り振りによってはブーイングが起こることも予想できます。

 
極楽橋方車両のドア〜ドア間です。ベースは先ほどの座席と同じで、あとは何人掛けかという組み合わせになります。左の画像は3人掛け〜4人掛け〜3人掛けとして配置されています。座席配置は当日のお楽しみ、もしくは公式サイトでご覧ください。ワンビュー座席として紹介があり、1号車5〜29番の奇数がピンクの柄の一段高い座席に、1号車10〜28番の偶数が青い柄の低い座席にご案内となります。ピンク柄の座席のヒーターの処理がやはり雑で、せめて天板で座面部分の銀色を隠せばよかったのに…と嘆く今日この頃です。

 
2号車、つまり橋本方車両もドア〜展望デッキ間の配置が1号車と若干異なります。2号車9〜31番の奇数がピンクの一段高い座席に、2号車12〜30番の偶数が青い柄の低い座席にご案内で、青い柄は乗降ドア側から1人〜1人〜2人〜5人〜1人〜1人の順で座席が記号の「)」形に配置されています。この区画、通路に出るのが結構狭いので車内販売をお買い求めになる際は声を掛け合って出るような具合になる席もあります。
ピンクのモケットの一段高い座席も1号車よりも1人分少なく配置され、こちらは12人掛けになっています。だから何?と聞かれると何も答えられません。

 
車端部、2号車乗務員室背後は4人1組のクロスシートです。コンパートメント座席として紹介されており、中央の大きなテーブルが特徴です。テーブルが畳める仕組みになっているとはいえ、こちらも幾分窮屈な印象。尤もここはグループでワイワイガヤガヤ道中の食道楽を愉しむために作ったような席、私のように熊の如く車内を右往左往するような一人者にはまずあてがわれない席でしょう(^^;; なお、乗務員室背後のコンパートメント席は一段高く設定されています。段差があるので注意が必要ですが、ミニマムな空間なので何かあったらまず壁やテーブルに手をついて転ぶのを全力で阻止して頂きたいところです。

 
折り畳み式のテーブル、そしてなぞの畳です。この中に車内販売のグッズや車内放送のセットが入っているわけですが、ここだけ和なテイストで少々浮いてしまっている点は否めません。
ここは素直にフローリングを貼ってオンステージに…いや、怒られますね(^^;;

 
車内販売スペースは窓が一際縦に伸びており、ここからの風景もなかか良い物があります。ただ、この窓にはカーテンが無いので車内販売中に直射日光が当たると眩しくて仕方がありません。
化粧板の貼り方にドアがあったころの面影を感じます。


…何も、こんな日に乗らなくても…
 
ひとつ前に戻る関連リンク南海電鉄「天空」サイト 「乗車のご案内」に座席配置図があります。
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