長崎電気軌道  300形
 
  1953年に10両が製造された長崎電気軌道オリジナルの車両で、製造後半世紀が経っているにもかかわらず全車現役、今も重く響く音を轟かせながら走っています。
長崎電気軌道の200形とほぼ同じ仕様になっており、200形は西鉄福岡市内線の500形を基本に製造を行っていることから、福岡市内線で揺られた記憶がある方でも十分懐かしめ、楽しめるのではないでしょうか。もっとも自分はノスタルジーな外観と音で既にお腹一杯になりそうです(^^;;
冷房化、ワンマン化などの改造は製造後随時行われ、他の車両とサービスを合わせてきていますが、前後扉のスタイルは昔のまま。路面電車ではよくみかける顔ではありますが、意外と扉配置で「おやっ!」と気がつく車両かもしれません。
(取材・撮影 長崎電気軌道・蛍茶屋〜公会堂前)

 

 

 


車内全景です。どこをどう切り取っても吊り広告が画像に入るくらい、広告の多い車内です。1乗車100円!を保ち続けるパワーの源を痛感します。前後扉の2ドア、ドア〜ドア間はロングシートが展開します。
どのくらいの頻度で手入れが行われているかはわかりませんが、くたびれた印象は全くなく、この手の車両で感じがちな(悪く言えば)古臭いイメージがほとんどしません。外観からは感じないこの空気に少し戸惑ってしまいました。

 
乗務員スペースに近づいてみました。前後扉なので左右両側、同じ位置に扉があります。ステップを上がるとちょっとした立席スペースがあり、立席需要にもある程度応えられる設計になっています。運賃形態などがシンプルだからでしょうか、乗務員スペースとの仕切りには運賃表や路線図などは無く、やはり?!広告がどどんと掲出されています。
右の画像のようにドアのすぐ近くにマスコンがあるので、運転時の臨場感が直接伝わってくるのも路面電車ならでは。その手前にはちょっとオシャレな小皿が用意されていますが、運賃収受には使用していません。

 
すごく中途半端な画像ですが、天井です。冷房化改造時に車内端から端まで幅広のダクトを設けたような格好でボコッと天井が下がった模様です。その周りには蛍光灯があり、数としては必要十分といったところでしょうか。
吊革は近年交換を行ったのかもしれませんが、黄色の吊革だけ長さが異なり、より多くの方につかまれるような工夫がされています。ただその吊革だけがワイルドに揺れる・・・ということは無いようでした(^^;;


床です。板張りの床をよくみかける路面電車の床ですが、この車両は板の上からシートか何かを貼ったような気がします。これは「気がするだけ」であって、あくまでも個人的な推測です。点検蓋の部分は鋼板で覆われており、他と足元の感覚がちょっと違ってきます。


ドア周りの様子です。前後扉のため全て同じ扉となります。内装の色と合わせた扉は折り戸で、内側乗務員スペースに向かってバタッと折り畳むようになっています。そして地面にたどり着くまでにステップが二段ありますが、それを手助けするための握り棒もしっかり完備しています。


窓です。こうして撮るとなぜかセピア色に加工したくなってきますが(^^;; カクカクした2段窓で、座席の背後にある窓は下段が開くようになっています。カーテンは真っ青一色のものを使用しており、地味な色合いの中ではかなり目立っています。

 
座席です。ドア〜ドア間のみの長いロングシートになります。もしかしたらモケットを交換したばかりかもしれませんが、モケットだけでなく簡易的かつバスのような袖仕切り、スタンディングポールから判断してもあまり古い、長い間使い続けてきているような節は一切持っていません。それが良いのか悪いのかは利用者の方々個々の判断になってくるかと思いますが、紫のモケットに切り替えたついでに優先席も設けて欲しかったなぁ・・・と思います。

座り心地は奥行きが浅めで、やや背中の切り立った感覚が印象に残りました。




取材した車両には履歴書がついていました。この履歴書を見た上で、第二の人生の斡旋は果たしてあるのでしょうか?

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