名古屋鉄道  7700形
 
  なんだか愛嬌一本でいけるのかいけないのか、正直よくわからない顔をされていますが、私の方が顔はイケテナイので人の事は言えませぬ。でも、この車両が「セミパノラマカー」という位置づけだという事になると、うーん…と腕組みしたくなってきそうです。
7700形は1973年に登場。まだ7000形が特急運用に就いていた頃で、7700形は7000形の増結車両、或いは支線への乗り入れ車両という位置づけにあたりました。そのために5500形にも似た平屋構造や顔が採用されたわけです。その後、7000形シリーズが特急運用から退くとこの車両も急行、普通運用がじわりじわりと増えていきます。現在は画像のように瀬戸線などを除いた各線に神出鬼没といった感じもしますが、三河線での運用が多いようです。
ところで…右の奥の方にいるあなたも…転クロっすよね?(^^;
(撮影・取材 名鉄尾西線/弥富)

 

 

 


車内全景になります。乗務員室に向かってのショットで、2ドアで転換クロスシートが主体、一部のドア脇にロングシートが設けられているという段取りです。
やはりセミパノラマカーと言うだけの事はあり、連続窓の効果は抜群。地味な感じを受けるパープルの座席モケットや赤い床などを投入しながらも、明るい雰囲気を作り上げています。
あと、車内に入って面白いなぁと感じたのが吊り広告の設置の仕方。中央に2連で設置したものと、端っこに1つずつ設けたものを少し間隔を離して千鳥配置にすることにより、実質4つの広告が目に飛び込んでくるように工夫されています。


車端部の様子です。いやぁどこの応接間なんだろ・・・なんていった佇まいに「これ、運賃だけで乗れるの?」と0.1秒だけ感じました。手前に側扉が来る格好で、その奥にロングシート、転換クロスシートが向かって左に2組、右に1組。そして右側にはかつて公衆電話が設置されていたスペースがあります。
周りを一通り見るとやたら貫通扉の黄色が鮮やかに目立ちます。これは特急運用に就いていた頃の名残で、モケットとして使われていた黄色に合わせたようです。その貫通扉の上にはあのフォントのナンバープレートが・・・(^^;;;


そしてこちらがかつて公衆電話があったスペースになります。ちょっとした台とスモークガラスによる仕切りがありますが、台の高さがちょっと高いのが気になります。そして、かつてここに公衆電話が備わっていたものかと思われます。
仕切りや台以外、カーテンや網棚、窓などは他の座席部分と一切変わらず、ほんとに車内側で見た感じだと「ちょっとした改造」だったんでしょうね。とはいえ、携帯電話が普及していなかった頃はこの設備のあるなしでは随分違っていた事でしょう。
現在も立席スペースとして残っていますが、車内での携帯電話による通話はご遠慮ください。それが、マナー。


逆サイド、乗務員室との仕切りになります。こちらも車端部とほぼ同じ構成で、電話スペースに該当した部分にも座席がきています。画像ではクロスシートが向かい合わせでセッティングされていますが、転換クロスシートなので進行方向の向きなど背もたれのセッティングを変える事ができます。つまり、楽々前面展望が可能なのですが、仕切りの先、運転台の前に設けられたいわゆる前面窓が小さいため、この車両の前面展望は若干座高の良し悪しが影響してきます。また、向かって左の窓側のポジションは乗務員さんの背中がどどんと拝められる絶好のポジション(殴 ツウなネーチャンにどうぞ。

乗務員室に通じるドアも黄色く塗られています。ここでも目立っています。


仕切りにはこのようなプレートも。このように「何がどこにあってどういう効果があるか」をまとめたプレートってあまり見かけないなぁと思います。日頃からチェックしておくのも悪くはありませんし、大事だと思います。しかし、いざ有事という時に冷静に読んでいられるかどうかはわかりません…。 それにしても非常停車弁の紹介を乗客にしても、彼の所在は乗客が立ち入れない乗務員室なわけで… 「乗務員さん、あそこに非常停車弁があるから引っ張って!!」と指図される乗務員さんを想定しているのでしょうか・・・それはちょっとなんだかなぁ・・・。


天井です。どかっと天井には薄く、長いダクトが通り、そのダクトから吹き出し口が通っている格好です。その両脇にはカバーつきの蛍光灯が車内を照らします。フラットな天井ではないものの、見事な一体感を作り上げています。吊革はロングシートの部分のみあります。


側扉です。このあたりにパノラマカーっぽさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。大きな側扉に真四角の窓が印象的です。画像向かって左側にドアステッカーが貼ってありますが、ドアの開く方向は左です。
鴨居部は白い化粧板で覆われていて、広告枠の上にはスピーカーが。三河線のワンマン対応設備の一環として2001年頃取り付けられたそうです。尚、今回取材したツーマン区間では何も音がでていませんでした。

 
さて、この7700形も含めたパノラマカーの特徴と言えばこの連続窓です。車外側、そして車内側から覗いてみました。
カーテン、帽子掛け、そして荷棚が標準装備。荷棚は金網の物が使われています。
ご注目頂きたいのが車内からも車外からも見えますが、カーテンを止めるフックとフックの間にある、H状の縦長の金枠。連続窓、そして車体を支えるためのものなのですが、通常なら外板を貼ってしまう所を骨組みだけにして極力窓の部分を多くし、外の景色をバッチリ眺められるようにしよう、という配慮がなされています。当時はまだ珍しかった、連続窓を生み出すための必殺技といっても過言ではないでしょう。


さて、座席に移ります。まずは2人掛けの転換クロスシートから。ヘッドレストが印象的なこの座席、でも通路側のみ設けられている袖仕切りは他の車両の座席でも見かけるタイプです。
背もたれや座面にはちょっとしたバケット状になっており、ちょっと腰から背中にかけてストンと直線的になっている背もたれには不満が残るものの、なかなかくつろげる座席ではないかと思います。


実は1つ前の画像もそうなのですが、ドアに面した転換クロスシートも普通に背もたれが操作できます。固定座席ではないため進行方向に向けて座る事ができるものの、ドアを介して出入りする人と目が・・・ちょっぴり気まずい雰囲気を作り上げていますね。仕切りがあると防げるのですが、ちょっとしたメークドラマを期待しているのでしょうか(殴
ちなみに始発駅ではこのように背もたれをドア側に倒すようにセッティングしていることをよく見かけます。


一方こちらがロングシート。こちらもバケットシートになっています。なかなか渋い形状で、ソファのような様相ですが、ソファのように「沈みすぎて体勢が悪くなる」なんてことはなく、むしろもう少し沈み込んで欲しいなぁという感覚でした。また、袖仕切りが一見豪華そうな感じがする中、実は肘掛としての機能がほとんど無いだけに、(あと10cm高くするとだいぶ違っていたと思います)どうも雰囲気だけに走ってしまっているなぁという気がしました。
でも、一家に一つあっても普通に違和感ないですよね(^^;;;

モケットは名鉄通勤車の象徴、パープルの柄ものを使っています。優先席等の区別はモケットでは行っていません。


窓枠には座席番号プレートもあり、ロングシートは100番台扱いで数字のみの区分になっています。ということは、特急、或いは指定席として走っていた頃にはロングシートの「指名買い」もできたんですね!
そしてその隣には優先席のステッカー。窓ガラスにも貼られていますが、ここにもしっかり貼ってあります。
この並びに思わずせつなさがこみ上げてきます……
 
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