名鉄(岐阜市内電車) モ770形
 
  なんだか路面電車というよりも「軽快電車」とでも呼んだ方がよさそうなくらい、スリムでクールなお顔をされていますね(^^;
名鉄の600V区間のひとつだった谷汲線と揖斐・市内線を結ぶために連接車として登場したのがこのモ770形です。
その後は揖斐・市内線の「顔」にもなり、平成に入ってからは海を模したイラスト列車「ブルーライナーミニ」にも抜擢されました。
来年3月の岐阜600V線廃線を控えているだけに、今後の去就が非常に注目されますが・・・この車輌、昭和生まれだったんですね。それを知った時にはほんと、ビックリしました。車内も平成生まれ?と思わせるほどキレイだっただけに、今後もぜひ、活躍してほしぃなぁ・・・

(取材・撮影 04/12/23 新岐阜駅前・相羽〜黒野)

 

 

 


さて、まずは車内全景です。白い化粧板でまとめられ、床も、ちょっと画像では色が飛んでいますが、クリームに茶色の模様がついたりとカラーリングは名鉄車ならではの雰囲気にまとまっています。そのせいでしょうか、家に帰って画像を見直してみるとあまり路面電車っぽく見えないんですよね。撮り方にも問題があるのでしょうか・・・・・・。
天井まで伸びた袖仕切りの縦棒がアクセントになっています。


ちょっと後ろに下がって貫通路です。関東でいうところの江ノ電のように連接車になっているのですが・・・電球のような形で切り抜かれており、凄いユニークですね・・・というよりも初めに見たときには驚きましたね、はい。

ただ、周りはキレイに白の壁でまとめられています。このあたりのギャップがまた安そうなセット…(殴
余談ですがセットって何気に身近な物が登場する事が多いようで、以前NHKのタイムトラベラーシリーズ(だった、と思います)のドラマのセットに卵のパックが使われていた!なんて事を聞いた事があります・・・って関係無さすぎですね。

 
さらに貫通路にこだわってみました。
床は連接台車にあわせて丸いものが使われています。曲がっているとこのように前後と模様が合わなくなってしまいます。まるで寄木細工。そして右の画像の通り、連接部分の安全柵として、カバーがかけられた鎖がかけられています。カバーがかけられた鎖は鉄道車両よりもバスの車輌の方で多く見かけますね。


いつもと順番が逆ですが、天井はこんな具合にラインデリアが一段低くでている感覚です。その脇に剥き出しの蛍光灯がポツリ、ポツリとあるのですが・・・その間の吊革がどエラい位置についています。えぇ、天井に直接ついているんです(^^;
天井に直接ついた吊革はこの地方では半ば「当たり前」らしく、名鉄や名古屋市交、さらに大阪市交でも見る事になるのですが、関東在住の自分が初めてこれを見たときには開いた口が・・・・・・
関東でその姿が見られるのは東京モノレールくらいでしょうか・・・


窓は名鉄お馴染みのまぁるくかたどられた枠のなかにポコッと入っている感覚です。それにしても横引きのカーテンが備わっているとは思いませんでした。長閑な風景の中、レールはもうそろそろカーブに差し掛かります。間もなく終点黒野です。


扉は運転席背後ではない、両開きの「入口」専用の扉をご紹介します。ステップが2段ついているので決して乗り降りが楽というわけではないのですが、両開きゆえに大荷物でも安心して乗る事ができます。降りる時は…しーらないっと(^^;;
整理券発行機が画像左側に見えます。思ったよりも小さいですね。逆サイドは補助椅子がついています。


さて、座席です。まずは両開きドアと乗務員室の間の7人掛け+補助椅子2人分です。
補助椅子はドア付近についていますが、未だになんのためにつけられたのかがよくわかりません... 画像は座席が出ている状態ですが、どうやらこれがデフォルトのようで、畳む時は乗務員さんが持っている鍵が必要なようです。
座り心地は、姿勢が無駄に良くなる分決して誉められるものではありませんが、自分みたいな(いろんな意味で)大柄な野郎にはいいかもしれません。前面展望もできますし。
ちなみに車椅子スペースは設けられていません。


そして両開きドアから車端部にかけての4人掛けロングシートです。背もたれの青い部分が優先席になります。
モケットは小豆色で、バケットタイプになっています。こちらも若干硬めかな〜という印象ですが、起点から終点へと、ずっと乗っていてもあまり疲れませんでした。ただ、座席自体若干小ぶりなので、特に7人掛けのシートは窮屈に感じるかもしれません。

いずれにせよ、あともう少しでお終いです。この不思議な感覚、いまのうちにお試しあれ。
 
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