くりはら田園鉄道 KD95形 | ||
平成7年、これまでの栗原電鉄から生まれ変わったのが「くりはら田園鉄道」。宮城県の東北線石越駅から細倉マインパーク前までを走るかわいい路線ですが、その主力車輌がこのKD95形です。「くりはら田園鉄道」が誕生したのと同時に登場しています。 外面は渋い茶色が主体になっており、まさにレトロ軽快気動車といった肩書きが似合いそうな車輌になっています。また、正面や戸袋部分には「くりでん」を表すヘッドマークやエンブレムがついていますが、ご覧の通り休日の最終列車はどことなく寂しくて・・・・・・しかも画像がぶれているから、余計に寂しくみえますね。 ちなみに・・・恵さんは素直に可愛いなぁと思います(殴 |
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車内全景ですが、こちらも「木」をふんだんに使った車内になっています。 JR九州が積極的に気を遣う・・・もとい木を使うまでは、鉄道車両における「木」はかなり珍しかったのではないでしょうか。 配置は車内中央にクロスシートが左右4組ずつ、そしてその前後にロングシートといった具合です。ご近所の小牛田で見られる、JR東日本のキハ110と同じ配置です。 乗務員室の部分に迫ってみました。このとおりロングシートの袖仕切りにも木目調の化粧板が貼られています。また、袖仕切りの上には透明の板がつけられており、冬季ドアを開けた時に冷たい風を直接浴びないように工夫されています。 助手席部分が設けられておらず、扉の配置を左右にずらすことによって、車椅子スペースと前面展望スペースを一気に作り上げています。 逆サイドです。排煙口につながるパイプが堂々真ん中を突き抜けているのが印象的です。 どっちの車端部とも、運賃箱&整理券発行機の上にはランプがついています。またこれが良い味を出しています(^^)運賃を入れる時に光っていた・・・気がします(^^;; 運賃表示機は右側にあります。構成上そこしか設置場所がないのですが、ちょっと座席からは見にくいですね。 そして、車椅子スペースです。床は勿論「木」です。 」バーがあるだけで、特に車椅子の固定道具はありません。そのバーは高いところにも設けられており、立席スペースとしての機能も果たしています。 広告枠には運賃表が貼られています。そして発行機が目立たないからでしょうか、「整理券」のステッカーがここでも堂々見る事ができます。 天井です。どちらかというとこのあたりはバスの勢いでしょうか。冷房装置の吹き出し口もバスでよく見かけるものです。 照明はカバーつきの蛍光灯が一列に、まっすぐ。ちょっぴり暗いのは仕方が無い所です。 吊革はロングシート部分と2人1組のボックスシート部分に設けられています。 さきほどからちょくちょく言っていましたが・・・木目調の床です。いやぁ登場してから数年経っているせいでしょうか、実に良い味を出していますし、暖かみを感じます。通路部分の艶がまた良い具合に渋いです。 悪い事を言うと「人寄せアイテム」としての木かもしれませんが、それはさておき、昭和の終わりにやってきた大量生産時代で失われた何かを、世間が言う所の「失われた10年」でぐぐっと身近なものにしてきたところは、誇りに値すると思います。 さて、ここからは座席にズームイン。まずは2人掛けのクロスシートから。4人1組のボックスとなります。 肘掛けやヘッドレストは・・・兼ねていない飾りなど、さりげなく木を活かした座席になっており、その木と青いモケットの対比がまた美しいです。取っ手はプラスチックのものを使用しており、これはこれで掴んでOKといった安心感に満ち溢れています。 座り心地ですが、やはりバケット状になっているだけあって少々硬い印象がありました。ただ、座面はそれなりに沈みこむので、あまり疲れません。実は結構オススメのシートだったりします。 こうして見てみると、キハ110の血筋を感じますね。シートピッチは十分とられており、真ん中にはこれまた木目調のテーブルが。折りたたむ時にはちょっとしたコツが必要です。挟みそうになりますので、御注意を。 いや〜短距離路線ではもったいない雰囲気がしてきました(^^;; こちらは1人掛けのクロスシート。2人1組のボックスシートを形成しています。ちょっとした1人旅や大荷物の時にはぴったり!ですよね。私は転換クロスは望まなくても、これくらいのシートがあれば十分です。勿論テーブルもね(^^) 座り心地も2人掛け同様かなり良いですよ。 2人掛けのものも含めて、背面には木目調の化粧板が貼られています。しかしながら周りはモケットに覆われているので、かつての湘南電車でみられたような座席(っていうか何年前のハナシなんだか(^^;;; 私(多分)生きていないし。)とは違ったデザインになっています。 そして頭の飾りは短くなったもののしっかりくっついています。 座席3部作、最後はロングシートです。一部8人掛けですが、殆どこの6人掛けのものになっています。 クロスシート同様真っ青なモケットで、一応バケット状になっています。やはりこの辺りもキハ110でみたような・・・いや、やめときます(^^;; 座り心地はクロスシートよりも座面のつくりがいいのでしょうか、 やたら座面のレスポンスの良かった事が記憶に残っています。 ところで、車内のところどころでは、このように陶板が飾られています。写真はどちらともお祭りの様子で、特に紹介は無かったもののこの地区で行われているものかと思います。他にもお花を模ったものもありました。 広告だらけ!の電車とは違い、こういったついつい足を止めて見入ってしまう「作品」があると、やはり和んできますね〜。あとは維持が鍵になります。頑張れ、くりでん!! こうして、斬新なアイデアを大なり小なり盛り込んだKD95形。本当はもっともっと乗っていたかったのですが、東北線列車の関係で未だに1駅しか乗っていません。しかも、下り最終列車しか・・・・・・。 また今度、乗りに行きたいな〜。 満月がでていた春の夜、汽笛も高らかにたった一人の乗務員さんが荒町駅を発車します。 私は歩いて、再び石越駅に戻ります・・・ ・・・途中ポツンと灯りがついていた自治会館から、賑やかな声が聞こえてきたのが印象的でした。 うん、また行かなくちゃ。 |
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