弘南鉄道  7000系
 
  1988年以降、随時弘南鉄道で活躍していた旧型車両を置き換え、一躍弘南鉄道の主力車両としてすっかりお馴染みになった7000系。モトをたどれば東急で活躍していた7000系で、青帯の車両に交じって今でも赤い帯を巻き、外観もあまり変化の無い車両が活躍しており、外観から東急時代を思い起こすのも悪くありません。
先頭車改造車も数多く在籍していたり、ペインティング車両が登場したり、ヘッドマークがつく車両もあるなど、大鰐線、弘南線共々外観から見るとバラエティに富んでいますが、車内の仕様はどの車両も同じようなつくりになっており、ワンマン化改造も全車に施されています。
今回は大鰐線で活躍している7000系を中心に取材しました。
(取材・撮影 弘南鉄道大鰐線・大鰐)

 

 

 


車内全景からご覧頂きます。非常にシンプルな通勤電車になっています。3ドアロングシート、18m車です。
冬は雪の心配もするような寒冷地を走る車両ですが、寒冷地対策として改良を行ったのは車内では半自動ドア程度で、むしろ非冷房の車内が夏の涼しさ…否、夏は窓を開けて、扇風機を稼働させて涼むようです。
画像は大鰐線の7000系車内ですが、弘南線の7000系も基本的にはこのような車内になっています。

 
先に車端部の様子です。ワンマン運転と種車の思惑が合致した幅広の貫通路が目立ちます。左の画像は通常モケットの車端部、右の画像はシルバーシートの車端部になります。この編成ではたまたま中央弘前方先頭車の車端部がシルバーシート、大鰐方の車端部が通常モケットと分かれていましたが、弘南線の編成ではどちらも通常モケットの編成やどちらもシルバーシートを採り入れた編成などを目撃しました。
戸袋窓はなくそのスペースには広告枠があるものの、妻窓はしっかりあります。窓も貫通路も幅が広めで明るい車内の見通しが良いのには運転士も助かっているかなぁと思います。


乗務員室との仕切りです。先頭車改造車も仕切りはこのようになっています。中央の貫通扉が大きく拡大され、運賃収受はその扉から見る格好になります。運賃箱は常設されているため、隣の箱は単なる機器箱になります。
いわゆる「後ろのドア」にも整理券発行機がありますが、前のドアにも整理券発行機が備わっています。「前乗前降」「後乗前降」どちらにも対応できる素敵な工夫です。

 
天井周りと扇風機です。冷房が設置できない構造のため、丸みを帯びた天井が特徴になっています。ただ、丸みを帯びていても隣を走るJR701系の方が車内が大きく見え、乗り換えると「あ、ちょっと小さい」なんて思ってしまいました。
扇風機はアイボリーの羽根でカバーには「Toshiba」の筆記体ロゴがしっかり入っています。こういう些細なところでもレトロムードを感じてしまいます。昔は使わない時期になるとカバーをかけていたそうですが、取材した5月の時点ではカバーはかけてありませんでした。操作ボタンは客室内にはなく、運転士による自動制御になっています。


床です。ベージュ一色、きれいに決めています。


ドア周りです。鴨居部のカーブがこの車両の小ささを表しているように思いますが、非常にシンプルなドア周りで、握り棒もしっかり完備しています。ちょっぴりこの地方では珍しいですが、ステップが無いのは意外と使いやすいのではないでしょうか。
ドアそのものは無塗装のもので、ガラス押さえも含めてシンプルな作りになっています。
 
この車両の特徴の一つとして、半自動ドアによる押しボタンが各ドアに備わっています。車外は大きなしーるが貼られているものの、車内側は上の画像をご覧の通り存在感があまりありません(^^;; テプラが貼られ、ボタン開閉対応時は赤く点灯するのですが、カバーを黄色く塗ったり、もう少し大きなボタンを用意しても良かったかもしれません。ただ、重たいドアを手で引いて開け閉めするよりもかなり楽で、家の照明スイッチ並に使いやすい点は導入して◎です。


窓周りです。各側窓の間隔が離れているのがいかにも私鉄らしい格好です。
カーテンの老朽化も気になるところですが、やはりその下のくたびれ具合が気になるところで・・・

座席です。ドア〜ドア間、やや小ぶりな奥行きとスプリングの効いた座り心地が印象的です。暖房強化を行っているとのことですが、座席下ヒーターの網はあまり大きく空いていません。
見た目蘇芳色のモケットが実にキレイに見えますが、実際に乗ってみるとモケットの補修跡が所々に見られます。座席の整備を怠らない姿勢に感心すると共に、もっともっと使うのであればモケットの取り替えを検討してみるのはいかがでしょうか?

 
車端部は4人掛けのロングシートが展開。右の銀色モケットがシルバーシートになります。地味ながら他の座席と全く異なった雰囲気を見せるシルバーシート、この色のモケットも関東ではあまり見なくなってしまいました。
袖仕切りはシンプルな形状。ドアギリギリの部分まで張り出しています。半自動ドアとはいえ、この袖仕切りでは冬は寒そうな気がしますが…余計なお節介?


さて、ここからは懐かしの表示類コーナー。ちょっと破れ気味のシルバーシートのステッカーです。このマークもゴシック体も、一部透明のシールそのものも「優先席」の普及と引き替えにどんどん数が少なくなっています。

そして…


ちょっと影になって見難い部分もありますが、東急時代から使っている吊革には東急関係の広告が残っています。
画像は東急百貨店絡みの物を掲載しましたが、他に「109」絡みの物も揃っており、かつての109のロゴを青森で見る事が出来ます。青森から一番近い東急がどこにあるかはさておき、この鉄道を使う人は「東急食堂」「東横お好み食堂」「東横のれん街」に憧れながら上京するのかなぁと思うと、東急譲渡車の宣伝効果は凄い物がありそうです(^^;;

ちなみに地元の広告に置き換わった部分もあります。

ひとつ前に戻る
広告 [PR]  再就職支援 冷え対策 わけあり商品 無料レンタルサーバー