小湊鉄道  キハ200形
 
  昭和36年から16年にわたって増備された小湊のキハ。細かい差はありますが、同線はこの車種だけでまかなわれています。
ベースになった車輌は国鉄のキハ20。その割には京成や阪神赤銅車といった顔つきですが、窓配置やドアにキハ20の面影が残っています。手元に関水金属のキハ20がある方、ぜひ比べてみてください(^^;
このように、この路線は車輌や駅などに昭和の雰囲気を今に伝えるたたずまいなので、数々のCMに「出演」したり、懐かしさを求めて乗りに行く人も多いとか。なので、ワンマン設備などはありません。また、全車輌単行での運転が可能なのも一つの魅力・・・ってこれはだいぶ違いますね(^^;;。
(取材・撮影 小湊鉄道/上総中野)

 

 

 


車内全景です。蛍光灯が着いていない状態なのでちょっと暗く見えるかもしえませんが、そんなことはありません。
クリームの化粧板をメインにした2ドア、ロングシートの車内です。CMではクロスシートが中に設けられていましたが、こちらがホンモノです。私は大道具担当では無いのでそこまではできませぬ(^^;
エンジンの排煙用配管が車内にちょびっと見え隠れしているのがディーゼルカーらしぃですね(^^)


車端部はこのように半室構造の乗務員室とガランとした助手席の組み合わせ。2両3両と連結された時には連結面の助手席がフリースペースのような勢いで解放されるようですが、あまり立ち入りたくないポジションではあります。
そして、この助手席のすぐ後ろの席は連結していない方の面でも前面展望が楽しめます。オススメです。
・・・あれ、向こうに見える方々は・・・・・・?!


ちょっぴり乗務員室の方を覗いてみました。あれれ、ここにも懐かしいアイテムが(^^)b


天井はこのように丸みを帯びたもので、どかんと扇風機が備わっています。かなりの重鎮かと思われます(^^;
吊革がドア〜ドア間、2列になって設けられているため、座席配置も含めてかなり通勤を意識した作りだったんだなぁと思います。国鉄キハ20がセミクロスシートだったのとは対称的で、自ら構成がアレンジできるのは新造車輌ならでは。
蛍光灯は間隔がまばらで、夜はそれこそえぇ雰囲気で楽しめるのかなぁと勝手に想像してみます。

 
さて、前面を見るとおでこのあたりに「冷房車」というステッカーが貼られています。屋根上の殺風景な感じからはあまりにも想像し難いかもしれませんが、ちゃんと冷房が備わっています。いや〜良かった良かった(^^;;画像右のように網棚の上にどかんと置かれている物体が何よりの証。ただ、個人的には夏場は窓をこれでもかぁ〜!と開けてみたいなぁ…なんて思ってしまいます。JR201系に対しては「冷房の効きが悪い云々」と文句たれているのに・・・なんて贅沢な奴なんでしょうか>自分
それにしても冷房装置、ずいぶんでかいですね。頼りがいがありそうです。


床はこれまたシンプルに灰色一色。周りと色調が合っているだけでなく、汚れもあまり目立たないという効果もあります。


さて、ドア周りですが・・・実はキハの大きな弱点として、ホームから車内に入るまでに段が生じてしまっています。
画像のベンチなどと比較すると実感できますが、結構高さがある事がお解りいただけると思います。
作られた当初は何でもなかったのですが、さすがに色々な方向から「バリアフリー」というコトバが聞こえてくるとちょっと気になってしまいます。と、いうことで「電車」慣れしている皆さん、くれぐれもつまづかないように(^^;;


そのドア周りはこのようにプレスドアになっています。いやぁ〜まさにキハ20と瓜二つのドア。下にはちゃんと小窓もついています。二つのドア窓の間にあるプレスした跡が、業界用語で言う所の「クサカンムリのモエ〜」ってやつでしょうか(^^;
下の窓はそこから差し込む明かりによって「段差注意」の喚起もしているみたいです。
えぇ、いぃものを見させて頂けました。


そしてドアの周りにはどういうわけか「鏡」が設けられている所も・・・。可愛い大きさですが、広告も兼ねていそうな雰囲気ですね。やはりアベックでネズミーランドに行くにはここで身なりをチェック!ということなのでしょうか(^^;; 私は目ん玉とお腹がビックサ○ダーマウンテンなのでその鏡に入るか否かが気になってしまい、身なりをチェック!どころではありませんでした(^^;;;;


座席です。ドア〜ドア間はなが〜いロングシートですが、実質2分割されている格好になっています。気動車ゆえに仕方がない事ですね。明るい茶色のモケットですが、登場時は紺色のモケットだったとの事。どちらも単色で、柄などはついていません。
座り心地は少々跳ね返りがきつく、かつあまり奥行きがありませんがゆったり寛げます。恐らく昔ながらのバネの素晴らしさが試せる逸品ではないかと思われますが、もしかしたらバネ入っていないかもしれません(^^;;
袖仕切りがまたいい味出しています。


車端部もこのようなシートが備わっています。優先席などの設定は一切ありません。
白く塗られたヒーターが良い味出していますが、やはり昔ながらの座席だからでしょうか、今巷で走っている車輌よりも若干座面の位置が高くなっています。

首都圏におでかけの際にはロングシートですからっ!などと目くじら立てずに、一度乗りに行って見るのはいかがでしょうか。きっと某風景、音、そして空間の三要素が絡んで癒される・・・と思いますよ。

青空をキャンパス目一杯に、五井に向けて走り出します。
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