京成電鉄 3600形 | ||
1982年に3500形をマイナーチェンジした形で登場したのが3600形。パッと見3500形と変わらないものの、側窓が1段下降窓になったり、前面が切妻式ではなくなったりするなど、少しばっかし表情が単調な域から脱したかな・・・という気がします。 とはいえ、京成らしい雰囲気を何か感じられるのは気のせい? 当初は画像のように6両固定で登場したものの、その後8両固定編成にするため組成変更が行われ、6両は1編成のみになってしまいます。そのため普通列車運用よりも優等運用や浅草線直通運用で見かける機会の方が多そうですが、京急には乗り入れられないという「弱点」も抱えており…なかなか複雑なお気持ちなんだろうなぁと察する今日この頃です。 (取材・撮影 京成本線/都営浅草線・うすい/西馬込) |
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早速頭の方には「ベーコン・レタス・トマト」とは一寸異なるBMK運動が輝いていますが・・・(^^;; 車内全景をご覧頂きます。取材は外観画像とは違う編成、そして8両編成の車内で行いました。 1982年製造開始の車内の割にはちょっと厚ぼったい印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的なカラーコードやデザインは3500形を踏襲しています。スペックもやはり3ドアロングシートで都営浅草線車両規格にもバッチリ適合しています。 乗務員室との仕切りです。地下区間走行のため遮光板を下ろしています。そしてその手前には3人掛けの腰掛。 座って前面展望はしづらいと思うくらい小さいものの、仕切り窓は3枚とも揃っています。また、3500形の時には向かって右の窓ガラスが2段窓だったのに対し、3600形はここでも1段窓化されています。とにかく徹底的に2段窓をなくしています。 戸袋窓はないのですが、戸袋と仕切りの間には縦長の窓が設けてあり、3600形に限らず京成の特徴でもあります。 車端部を二つ載せてみました。左が6人掛けの座席が設けられた車端部、右が5人掛けの座席に消火器入れなどが設けられた車端部になります。座席の奥の妻面にあるデットスペースの有無が鍵です。 3600形は全て幅が狭い貫通路になり、各車両の成田寄り車端部には貫通扉がつくようになりました。しかしながら車端部は相変わらず2種類作り分けており、例えば8両編成の場合は・・・ ←成田 西馬込→ [運 1号車 ■][■ 2号車 ●][● 3号車 ■][■ 4号車 ●][● 5号車 ■][■ 6号車 ●][● 7号車 ■][■ 8号車 運] (運=運転席 ■=5人掛けの座席+消火器つき車端部 ●=6人掛けの座席がある車端部) このような組み合わせで組成されています。理由は定かではないので推測ですが、配電盤や消火器などとの関係か、3500形や3300形などと座席定員を合わせた狙いがあるのではないでしょうか。 しかしながら・・・座席定員2人分の差…結構大きいのでは?! 天井の様子です。京成の新造車から扇風機がなくなったのって実は最近…というちょっとしたネタが汲み取れる画像です。東芝製の扇風機が夏場はぐいぐい回ります。個人的には扇風機の役割ってラインデリアよりも大きいと思うのですが、風量が調節できないのが弱点と言えば弱点でしょうか・・・。フラット化はされておらず、ちょっといかついのも特徴かもしれません。 そして分散クーラーを下から見上げています。実際見てみると結構装置そのものが大きいのがわかります。 そして吹き出し口のそばに広告枠を設けたのは苦肉の策だったのかもしれませんが、個人的にはただでさえゴツいものがますますゴツく見えるのでちょっぴりなんだかなぁ…という気分になってしまいます(^^;;; 蛍光灯のあかりが広告の真ん中あたりに届きにくいという欠点もありますし・・・。 床も濃い目の味付け。濃い緑色といっていいのでしょうか、この色・・・。 小田急や京急でも見かけることは見かけますが、さすがに最近作られた車両ではあまり見ない色ですね。 ドア周りです。ドアの向こうには高らかに「都営です!」と謳っている看板が(^^;; 両開きで、金属支持の無塗装ドアが採用されているため、このゾーンだけはスッキリサッパリしたかのように見えます。 その上の鴨居部にもクリームの化粧板が貼られ、ほぼ周り3方クリーム固めといった様相にもなっています。 2006年6月におそらく書き換えられるであろう空港の会社別使い分け一覧表は左の戸袋に貼られています。京成名物!といえば名物ですが、もひとつ名物といえば「荷物置き場が充実していない空港直通特急&快速」 …おっとこれは「迷物」でしょうか(殴 とにかく佐倉から空港直通の下り特急に初めて乗った時、なんとも言えない微妙すぎる光景に思わず唖然でした…。 一応ドア付近にスーツケースを置くことはもちろんできますが、ドア開口幅や座席斜め前の立席スペースに若干はみ出してしまう可能性もあります。しっかり抑えておかないと人の乗り降りに流されて(以下略 座席です。ドア〜ドア間は8人掛けが基本。窓の上にも「8人掛け」と卵のイラストが語りかけています。 袖仕切りもシンプルな座席で、ドア周りの所で述べたようなシチュエーションではこの袖仕切りの方が使いやすいかもしれませんね。京成ならではの蘇芳色のモケットで、着席区分など余計な装飾は一切無し。卵のイラストに全てを託しています(^^;; ただ、これだけシンプルながら座り心地は上々だと思いますよ。 ここから怒涛の座席地獄へとお連れしましょう。こちらは乗務員室背後の3人掛け。 3500形の更新車ではこのスペースは2人掛けになっており、そこからもわかるように2.8人掛けくらいに見えるかもしれません。JR113系などの3人掛けよりも視覚的に窮屈な感じがします。奥行きの関係でしょうか・・・? でも、がら空きのデータイム時にはこれくらいの座席でまったり過ごすのも悪くないと思います。 そして5人掛けと6人掛け。面倒なのでまとめて出しちゃいました(^^;;; 座席そのものよりも後ろの窓配置がどことなく独特で、何回か乗らないとちょっと慣れないかなぁという気がします。 ドア脇のスペースは5人掛けの方がほ〜んの僅か多いかな…という印象を受けました。 あ、このモケットでも優先席の向かい側の座席に相当する場合、携帯電話の電源はオフにしてくださいまへ。 そして優先席も5人掛けと6人掛けをまとめだしです。理由は・・・(^^;; 銀!とも受け取れられそうな鶯色のモケットを使用しており、やはりこっちもシンプルな形で勝負です。どちらかというと蘇芳色の座席よりもこちらの方が周りに馴染んでいる気がします。 先ほどの座席もそうでしたが、5人掛けの座席は途中分割されている所がなく、一面ツルッとしています。やはり途中で分割されているよりも見栄えがいいっすね。 |
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