京王  9000系[30番台]
 
  8000系に代わり増備が続く9000系。2000年に登場した後は8両編成ばかり作り続けていたこともあり、快速や各駅停車の運用が目立っていたようにも感じますが、都営新宿線の運行機器が更新されたことに伴い、2006年には都営地下鉄乗り入れ用の10両編成が登場しました。これまで7000系一本だけという京王としても非常にレアだった10両貫通編成も、30番台という区分が設けられ、都営新宿線の急行運用に地下鉄乗り入れ対応の10両編成が終日抜擢されたこともあって、ますます増備が進んでいます。
今回紹介するのはその9000系30番台の中から2008年以降に増備されているタイプになります。外観的にはそれまで装備されていた9000系30番台とあまり差はありませんが、LED表示器の拡大や交互表示などが目印になります。
(取材・撮影  都営地下鉄新宿線・本八幡)

 

 

 


車内全景からご覧頂きます。4ドアロングシート、フレッシュグレーを多用した車内になります。
着色ガラスがグレーという内装が地下鉄車内でなくても若干暗めに写りますが、それよりも枕木方向に設けた吊革のアーチ、つまり銀色のバーがやたら目につき、気になってしまいました。吊革の位置が若干低くなっている分今まで気にならなかった所が視界に入ってきているだけかもしれませんが、その分空いているとやや鬱陶しく感じてしまいます。
8000系で魅せてくれた洗練されたスタイルとはちょっと違う新鮮さ、砕けた表現をすれば「どっかで見たことあるような配色だけど・・・あ、でも京王っぽい感じかな」という印象の車内です。


乗務員室と客席との仕切りをチェックします。
6000系の時もこの部分の素っ気なさが光っていましたが、この系列でも素っ気ないです。そして周りには見られない縦長のドアがかなり印象に残ります。ドアの縦長具合といい、窓の銀縁の味気無さと言い、ついつい6000系に似ているなぁという気がしてなりません。地下鉄乗り入れ器具などの関係で同じような寸法、仕上げを採用したのでしょうか。
窓は着色ガラスを採用しており、中がちょっと覗きにくくなっています。

 
車端部は従来の京王とはうってかわって、大きく変化を遂げました。
車端部の座席は全て優先席という扱いになっているので、各車両の差は2号車・9号車に設けられた車椅子スペースの有無、貫通扉がついているか、いないかくらいになります。
車端部、妻面の内壁には「おもいやりゾーン」の帯が貼り付けられていますが、これまで京王の標準装備だった妻窓が一切なくなっています。その座を射止めたのは・・・ずばり、携帯電話のピクトグラムです(^^;;;
あと、連結部分の踏み板が黄色く塗られています。こちらは携帯電話は関係なく、立ち止まらないで!という注意喚起の黄色になります。


車椅子スペースです。各先頭車から2両目に設置されています。
非常にシンプルな設備でまとめられており、車椅子に乗っている方がつかむ棒は高さが一種類しか設定されていません。自分は車椅子生活をしたことが無いのでわかりませんが、その高さに掴まるのがちょっと辛い・・・ということは無いのでしょうか。
混んでくるとついつい立席スペースとして人が流れ込んできそうなスペースですが、吊革の色をご覧頂くとおわかりの通り、ここは電源を切るおもいやりゾーンに指定されています。短時間の立ちっぱなしもこの空間では携帯電話の電源をオフにする必要があります。


天井です。所々ラインデリアが設けられており、蛍光灯は剥き出しのまま。
これが他の形式でもよく見られる京王クオリティです。

ついでなので先に吊革や側窓などもチェックしようと思います。
天井の画像ではあまり目立ちませんでしたが、天井付近に広告がへばりついているにもかかわらず、網棚はどの座席の上も位置が若干下がったため、網棚の上が非常にガランとしてしまっています。吊革も網棚に合わせるように低めのセッティングになったため、あまり違和感なく入れたかもしれませんが、このガラン!と天井広告の関係は隙間の原因が気になるくらい違和感があります。
また、ガラスも着色ガラスが導入されているため、カーテンが省略されてしまいました。こちらは残念です。


床はグレーのツートンで落ち着いたテイスト。ドア付近は黄色いマットが設けられており、さらに縁の部分には滑り止めの細長く黄色いマットが貼られています。


ちょっと鴨居部分が見難くなってしまいましたが、ドア周りです。
この部分にも着色ガラスが使われており、京王線の主ことハローキティもやや曇りがちな緑色になってしまっています。
一方、ハローキティよりも周りの銀色の光沢が強くなったり、ドアの端の方に黄色い帯が貼られたりするなどドアそのものが目立つ方向に動いており、キティだけがちょっとこの動きに乗り遅れているかな・・・といった状況です。

 
鴨居部には液晶ディスプレイが設けられています。ワイド画面で、各ドア上に設けられている格好です。これは2008年に増備された車両から設けられた物で、それまでは千鳥配置でLED表示器が設けられていました。
表示は京王らしい配色で駅にある案内に遜色無い、独自の物を用いています。それにしても…まさかハングルまで表示されるとは思いませんでした。
駅名票ではすっかりお馴染みとはいえ、まさかここまで大きく表示されるとは…かえって戸惑ってしまいます。


座席周りは基本的に9000系で用いられたバケットシートになります。袖仕切りなどは30番台の製造で一旦見直され、2008年増備車からはスタンションポールの弧がよりしなやかに、立客でもつかみやすいように改善されています。
ということで片持ち式のシートは9000系共通の硬い感じで、腰から膝裏にかけてちょっと落ち着かない座り心地です。


ドア〜ドア間の蘇芳色とペアになるのが車端部の優先席。ここの紫色はだいぶ明るい色になりました。最近は3人掛けにするこの車端部の区画ですが、京王は4人掛けにこだわっています。そのこともあって、ドア周りの立席スペースや一番端の席が若干窮屈なことになっています。どっちが良いかは・・・座れる人が多い方が良い!という人の方が多いと思われます、何せあの混雑ですから・・・。

心なしか「座りやすいなぁ」「立ちにくいなぁ」と思ったのですが、着座位置は今回下げているのでしょうか。それともたまたまだったのでしょうか。気になります・・・。


最後にクローズアップ袖仕切り。表面はツルッ、中は凹。
最近流行りのスタイルを京王でも取り入れています。尤も流行っているだけで実用的な効果は立客との干渉防止ともたれかかれる事ができるぐらいで、これで冬の風をしのぐことは厳しい物があります…。

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