京王電鉄井の頭線  1000系
 
  1995年、これまで18m車の3000系が主力だった井の頭線に20m車が登場します。それがこの1000系です。
足回りはVVVFインバータ制御でハイテクな雰囲気を出しつつ、外観は「7色の仮面」や中央で分割された正面の窓配置、テールライトの位置などどことなく3000系の雰囲気を残しています。ただ、個人的には非常扉と画像向かって一番左の窓の間の桟を黒色など目立たない色にすればもっと格好良かったと思うのですが・・・。「現在進行形」で徐々に増えつつある同車、井の頭線の主力として活躍中です。
(撮影・取材:京王井の頭線・明大前/吉祥寺駅)

 

 

 


いきなり眠たそうな画像ですみません。車内全景です。
4ドアロングシートの配置で基本的には本線の8000系と同一の規格にする一方、京王では初めて戸袋窓を廃止しました。とはいえ、あとで更に詳しく迫って見ますが床、そして化粧板が明るいので夜間でも物凄い、オーバーに表現すると外から窓を介して車内を見てみると眩しいくらい明るい車内造りに成功しています。
側扉にも化粧板が貼られており、なんとなく下北沢や渋谷に合ったような、カジュアルな印象ですね。
キティちゃんのドアステッカーもこのような空間だったら大満足!ってことはないです・・・よね(^^;;

ちなみに最近増備された車輌にはドア上のLED表示機設置や袖仕切り板の変更などが行われています。


妻面をご覧頂いております。妻窓は左右共々設置されています。
貫通扉のガラスの透明度が隣の車輌との一体感を生むだけでなく、車内全体の雰囲気を明るく、軽くしています。
かなり作りこまれているとみましたが、全体的に窮屈そうですね。
乗車時間が短いからこそ、少し窮屈でも席数増やした方がいい!という結論だったのかもしれませんが・・・。


2本のフットラインが印象的な床です。
どちらかというと焦げ茶とか灰色などの「地味な色」が引き受ける事が多い床において、この車輌では8000系共々クリーム色をベースにした柄ものを採用しています。先述しましたが、この配色はかなり車内を明るくする好材料だったと思います。あっぱれ。
フットラインには赤紫色を用いて座席との統一を図っています。着席時に足を投げ出して座らないということに対する防止策ということで引いてみたようですが、それだけでなく車内の奥行きをどことなく感じさせます。


天井もこのように基本は白。
ラインデリアの茶色にご注目。金属感を出させない他、床のフットラインに対してアクセントが今ひとつ不十分になってしまいそうな天井において、見事にワンポイント、しっかりとその役目を担っています。
また、両脇の広告は比較的高い位置にあり、天井に沿って全体的に湾曲しているために座っている人からは良く見える一方、立客はちょっと見難そうな印象。網棚と広告枠の間にはきれいな白の化粧板があり、これと広告枠を比較すると後者の方がカラフルで場合によっては煩わしささえ感じる分、車内の雰囲気作りとしてはこの位置がベストだったのかもしれません。
吊革を支えるバーは全て同じ高さ。吊革はその長さの長短を生かしてドア付近にも設置されています。


座席は7人掛けのドア〜ドア間のものと妻部の4人掛けのものの2種類から成り立っており、モケットの柄も一般的な赤紫色と優先席の青色との2種類。まず画像では赤紫色、ドア〜ドア間での座席からご覧頂いております。
片持ち式では無く、また袖仕切りもパイプ状の物が使用されていることからあえて座席周りは従来通りの構造。
ただ背もたれに横線1本、座面に2本線が入っているようにバケットシートを採用しており、逆にこの座席の大きなセールスポイントだったりしますが、どこかアンバランスな印象を受けるのは国鉄時代に早々とパイプだけで構成した袖仕切りから脱し、JR化後気がつけば片持ち式になっていたJR東日本の車輌に慣れすぎた自分のせいです(^^;; 
ただ京王もその流れに逆行せず、最近登場した1000系では袖仕切りの変更や片持ち式になったりしています。恐らく京王9000系の車内構成を若干1000系に反映させて形になっているのですが、個人的には勿論今回取り上げた車内の方が好きです。


4人掛けの車端部、優先席の模様です。
赤紫とは対照的に青系で攻めていっています。先ほどの赤紫とあわせて、京王のコーポレートカラー(外観の画像の「KEIO」ロゴに使用されている2色)に近い色を使っている事がおわかりいただけると思います。それ以外の差異はありません。
座り心地ですがバケット形状の割には硬くなく、ある程度座面も沈んでくれるのでかなり良いと思います。
ふわっ!、ふっくら!とか柔らかい!といった表現は当てはまらないと思います。なんとなくスポンジの素材でできたボールに指をつっこむような感覚、音に表すとなんだか汚く聞こえそうですが「ぷにゅ」といった感じでしょうか。
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