JR西日本  キハ41形
 
  増設運転台のお顔が美味しい「食パンシリーズ」。平成11年、ついにディーゼルカーまで登場してしまいました。紅イモ食パンとでも名付ければいいのでしょうか、播但線部分電化にあたって非電化区間はこのキハ41形が担うようになりました。キハ41形と形式名こそは新しいものの、モトを辿ればキハ47形で、反対側のお顔は見慣れたいつものキハ40形。国鉄時代だったらきっとこちらのお顔もキハ40形そのまんなの顔だったと思います。そう、かの座席パラダイスの様相を呈している115系600番台のように…(^^;;
現在は播但線の寺前〜和田山と山陰本線の兵庫県・鳥取県エリアを中心に走っています。塗装の変更が進んでおり、この蘇芳色の姿も間もなく見納め。新しい食パンの味や如何に?!
(取材・撮影 JR播但線・寺前/和田山)

 

 

 


車内はご覧のとおり天井高めに広々としています。乗務員室からドアにかけての座席は撤去されており、客席部分とそれ以外の部分が実質キレイに分かれているのも特徴です。外観は側窓の支持方法に変更がありますが、内装は灰色の床をはじめ多くの部分で従来通りの仕上げに留まっています。重たそうな天井の冷房装置もそのままで、岡山・広島地区の113系・115系改造工事との差をひしひしと感じます。クロスシートが残っただけまだ良いのかもしれませんが、うーん…。


こちらは元々運転台が設置されている和田山方乗務員室の改造後の姿です。ワンマン機器が設置され、座席と吊革が撤去されました。大袈裟に言えば運賃箱広場状態ですが、2両で併結運転をする時などは通路にもなる関係で、鉄柵などはやや控えめな設置になっています。
ワンマン運転と関係があるかどうかは微妙ですが、運転席背後に小さな窓が設置されました。これも乗務員さんのプレートで見えない状態で、お客さんにとっても乗務員さんにとってもあまり窓のいる意味が感じられません(^^;;

 
それに対して増設運転台側は少ないスペースに和式トイレを設置した意欲作に仕上がっています。一昔前の105系や115系には考えられない仕様で、無人駅が数多いことがトイレ設置に向けて努力した原因でしょうか?運賃箱広場の有効活用でもあり、心から拍手を送りたい設備です。
通路として使用する際には運賃箱を手前に回転させます。運賃箱の収納箱が無いので常時出っ放しになります。


天井は賑やかです。扇風機はシーズンオフの取材なのでカバーつき。このカバー、近年見る機会が減ってしまいました。
冷房は所々に分散型クーラーがついており、その部分の網棚は使用できない状態になっています。登山客など荷物の多い方は要注意です。
 
その冷房と扇風機です。冷房自体はキハ40系列の冷房化で多く見かけるものです。注目すべきはこの扇風機のカバーです。WENSは競馬の場外馬券場…ではなく、JR西日本で展開していた旅行業務「TiS」のブランド名になります。確か日本旅行に受け継がれているはずですが… そして、その日本旅行自体福知山か鳥取、姫路まで行かないとなく、この列車で日本旅行に行くのはなかなか難しいという件が…そろそろ貼り替え、如何ですか?


床はまさかの灰色一色です。乗務員室周りは座席の撤去もありましたので、灰色のまま貼り替えたことになります。近年「段差にご注意ください」というシートがステップ前に貼られましたが、周りのデザインについていけていない感じがします。

 
ドア周りは変更が無いまま新たにボタンが設置されました。これは嬉しい配慮です。なんていったってこのドア、相当重たいですし、閉まりきらずダラーっと隙間が勝手にできてしまうこともあるくらいですから(^^;;
ステップはそのままに、段差やドアの指づめ注意などの黄色いシールで賑やかになったドア周りです。欲を言えば室内側のドアスイッチをもう少し低い場所に、もう少し目立つ色でつけて欲しかったです。とはいえ、この落ち着きさがJR西日本の「味」でもあります。
鴨居部分の出っ張りは以前のままです。


窓周りはリニューアルされており、側窓は上段のみ開く形になっています。その分テーブルがなくなっているので、和田山駅の駅弁を食べるのは膝の上に置いて…というスタイルになってしまいます。


ここからは怒涛の雲海座席城です。…とはいうものの、車端部の座席が全てなくなったため、ドア〜ドア間のみの配置になります。ドア付近はロングシート、それ以外は固定クロスシートが左右5組ずつとなります。
スタイルは国鉄時代とあまり変わりませんが、モケットと背後の化粧板が異なるだけで気分が変わってきます。

 
残念なロングシートと優先座席の様子です。入線時のセッティングの時点でこの状態でした。幾分か動かしても状態が変わりなかったので、きっと何かが寸足らずなのでしょう。私の技量とか(涙
モケットはちょっと暗めの茶色です。寺前方に設置された優先座席の方が着座できる人数が多いのですが、バケット化されていないのと設置されているシチュエーションが似ているのでどちらも2人掛けに見えてしまいます。

キハ40形ならではの奥行きが深く背もたれが薄めの座り心地、経年劣化などは特に感じません。

 
クロスシートの座面の方がよくズレる印象がありますが、こちらはどの席もピタッとはまっていました。
キハ40形なので床下窓側には配管が通ります。これも知っている人にとっては「あぁ、これか…」と諦めがつく仕様です。無論、夏場に混んでいる車内では嫌がられ、冬場空いていると重宝される配管です。
安定感抜群、ロングセラーの座り心地の中、どうしても気になるのが水色のヘッドレストです。茶色に対してまるで似合っていません。大袈裟に言ってしまえば茶色のズボンに水色のスーツといった高校生の制服をイメージして頂いた時にちょっと吹き出してしまうミスマッチさと全く変わりません。…何がどうしてその配色になったのか、キク像に聞いてみたいところです。


ポツン。
 
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