JR西日本  キハ120形300番台[セミクロスシート車]
 
  高山本線は猪谷を境に北側をJR西日本が、南側をJR東海が管理しており、どちらもワンマン運転を行い、区間運転の列車を多く走らせるなど、ローカル輸送は各社の色を強く出しつつも合理化も図っているのが実情です。
そのローカル輸送をJR西日本側で担っているのがキハ120形300番台になります。ロングシート車ではなくセミクロスシート車を採用しており、乗車時間そのものは短いながらも長距離客もくつろげる車内になっています。現在は富山と猪谷の間のみの運用ですが、かつては富山港線や猪谷〜高山間も運用されていました。画像は富山方の表情で、とにかく真っ赤です。反対側を見ると全く異なる表情をしています。もうまさに「赤いきつねと緑のたぬき」状態です。
(取材・撮影 JR高山本線・越中八尾)

 

 

 


車内全景からご覧頂きます。高山本線の車両を富山方向に向かってご覧頂いています。
長いロングシート、クロスシートが左右計4組、そして画像には写っていませんがトイレと短いロングシートが猪谷側に備わっています。トイレは近年要望に応える形で設置した物で、クロスシートの位置が車内中央部よりも猪谷側に若干寄っているのは製造当初からのようです。
車体長はコンパクトですが、見た目は白を基本に落ち着いた雰囲気に仕上がっています。この車両が登場した時は横引きカーテンや当たり前の顔して設置されている冷房装置に喜んだ方もおられるのではないでしょうか。


前に進んで乗務員室周りです。前後どちらとも同じスタイルで、乗務員室は半室構造、右側のドアは前面ギリギリに設けられていますのでさりげなく前面展望も迫力が違ってきます。側ドアの隣に立席スペースがあり、ドア開閉などもできるような空間になっています。平日の朝ラッシュはキハ120形4両編成に乗客満載となる高山本線、そのような時のドア開閉手段はどのようにやっているか、気になるところです。
乗り降りの際にステップに立つとセンサーが感知してうるさい(^^;;音が鳴ります。ステップに立ったままの乗車はバス同様できないものと思われます。


ワンマン機器を手前に、奥に乗務員室を眺めながら連結時の様子を一枚。連結時や最後尾の時には運賃箱も乗務員室との仕切りの一部になりますが、ワンマン機器を使用する時には整理券発行機を軸にぐるっと回して使うようになります。
画像の整理券発行機は登場時に使用されていたもので、現在は上の画像のように新しい物への交換が進んでいます。黒を基本に配色したデザインはJR西日本ならでは、オレンジ色よりもおとなしくなったものの、引き締まって見えます。


うまい具合に作るものです。トイレは当初はありませんでしたが、その後コンパクトなつくりの物が設置されました。ちょっとプレハブっぽさも漂っていますが、周りの雰囲気も新しいこともあり、ヘンに目立っている事はありません。
外観からでも窓を埋めた部分で判断できます。中は洋式トイレで、当然外からは見えません(^^;;; ドア手前の出っ張りは当時のロングシート下のヒーターをそのまま使っているため、冬はトイレ待ちの方も足元ポッカポカです。


天井周りです。左右端に冷房の吹き出し口が備わり、真ん中には少なめの蛍光灯がカバーつきで備わっています。吊革はクロスシート部分には備わっていません。通路としての役割が多い立席スペースの吊革は高い位置に設置されています。登場した時のローカル線の主役であるキハ40系列やキハ58系列と比較すると実にスマートな天井になっていることが伺えます。この天井に扇風機は確かに似合いませんが(^^;;、この蛍光灯ももう少し一体感がある造りだと印象がさらに良くなったのではないでしょうか。


床はアイボリーの柄物です。茶色のモケットとの相性バッチリです。
ステップの前には滑り止めマットや赤い線を引いて安全性もある程度確保しています。

 
側ドアとその周りです。レールバスやキハ32形など国鉄末期に投入されたディーゼルカーでよく見かける全面ガラス張りの折り戸が何の違和感もなく設置されています。開閉時の妨げになる事からステップ部分に立客が入り浸れない点が弱点ですが、戸袋部分を省ける点は構造上の大きな強みです。で、高山本線の場合は半自動ドアなので降りる時には折り戸を引き、乗る時には折り戸を押す必要があります。…この構造のドアで半自動…どう考えてもアンバランスです(^^;;; 実際引くのはラクでも押すは少し力が必要で、どこを持って押せばいいのかよくわかりませんでした(^^;;;

うーん、せめてボタンぐらいはつけませんか?


怒濤の座席風の盆、まずは富山側のロングシートからです。左右両側とも同じ人数、同じモケットの座席になります。
12人掛けということが明確にわかるようになっていますが、バケット形状は強くなく、隣の席にはみ出しても座り心地に大差はありません。はみ出しが効くようにとの配慮かどうかは不明ですが袖仕切りはオーソドックスなパイプ形状で、寒冷地を走る事を加味してここはもう一工夫欲しかったところであります。


猪谷側の優先座席の4人掛けです。先ほどの茶色モケットに合わせるような形でこちらはちょっと色の濃い茶色のモケット。うっすらと座席区分もついていますが、もはや存在感がピクトグラムに負けてしまっています。
両隣はゴミ箱とドア、前を見るとトイレというちょっと息苦しい空間にして「優先座席」なのですが、猪谷方面に向かう列車では無人駅と越中八尾駅では一番改札や運賃箱に近い座席になります。そういう意味では意外と埋まり具合の良い席かもしれません。


クロスシートです。左右合計4組、16人しか座れないわけで、特に猪谷でJR東海のディーゼルカーから乗り換える際には争奪戦になることも容易に想像できてしまいます。車両が小さいから無理は言えませんが、あと左右1組ずつぐらいは作ってもよかったのではないでしょうか。
画像では写っていませんが固定窓の下にはテーブルがあり、横引きカーテン共々旅情をくすぐります。


4人1組のボックス席から見てみます。白いフレームが印象的ですがちょっと細身で頼りなく感じる面もあります。
茶色のモケットはロングシートと共通で、着席区分もロングシートと同じ扱いです。少し座面が平べったい印象を受けますが、奥行きがある分こちらの方がゆったりくつろげそうです。
そうそう、窓側の足元が広くとられているのもGood!です。国鉄形ディーゼルカーにはなかった強みです。

 
端の席、そしてトイレに隣接した座席はこのような形状です。左の画像に至ってはこれからバク転をしそうなポーズっぽい気もしますが…大丈夫、バックドロップには至りませんでした(^^;;;
トイレに隣接した座席も元々の座席をそのまま利用しています。取っ手の撤去跡が残っていたり、トイレが座席よりも出っ張っていたりと加工っぷりが目に見えてわかる仕様になっているのは仕方が無いでしょう。窓側にも肘掛けがあれば少しはトイレの幅にあったかもしれませんが、通路側の肘掛けのボリュームももう少し欲しいところです。

 
最後に扉に貼られたステッカー類と、おそらくこういう使い方は想定していないと思われる取っ手の姿です。
なお、右の画像で取っ手を使って押すと手を挟みます(^^;;;

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