ということでこの明かりがこぼれる魅惑のボックスの中は果たして・・・というのを好奇心だけで覗き込むコーナーです。
対象になる車両は「急行形電車」と呼ばれる455・471・475系。いずれもJR西日本の北陸本線で走っている車両になります。
これら急行形電車の特徴として、各車両のデッキに洗面所と便所がついているということが挙げられます。
急行時代は便利でした。しかし、ローカル運用に就き始めると1編成(3両編成)に3箇所もついている洗面所はメンテナンスやコストの面などから不要となり、ある洗面所は洗面台に蓋をされ、またある洗面所は洗面台が根こそぎなくなり・・・と様々な経緯を辿ることになるのです…。
ということで、このページでは、そんな洗面所に向かって「プシューーーッ」っとスプレーを吹き掛けるコーナー…ではありません。「笑ってい○とも」を見ているとついトイレの前に仁王立ちになってスプレーをしたくなってしまうそこの奥様、残念でした(^^; では、僅かな資料しかありませんが最後までお楽しみ下さい〜
(左の画像は471系車内で撮影)

 

 

 

・[CASE1]いまなお残る洗面所、の場合・・・
(455系車内にて撮影)
結論から申し上げます。実は1編成、つまり3両中1箇所のみこのように洗面所が残っています。基本的には直江津寄りに設けられている「クハ」の便所隣の洗面所は急行で華々しくデビューしたときの面影そのままに、今なお現役です。
ただ、お湯がでるという保障はありませんが(^^; 往年の急行電車で長丁場過ごされた皆さん、ビュッフェやグリーン車はなくなれど、あの普通車と洗面所で当時の思い出を隅々まで語ってみるご旅行はいかがですか?無論腰痛が悪化しても知りませんが(^^;

ちなみに455系と471系ではデッキ部分の化粧板の色が異なるようです。


中に入るとこのようになっています。ネスケの方は無理かもしれませんが画像にマウスを持っていくとちょっとした機能解説に早変わり!実際に押した気分でどぞー。何も飾らず、気取らない実用本位な洗面台に、今では珍しい痰壺(たんつぼ)。時代を感じさせるという事よりも、今とは違って昔は洗面所もあまりコーディネートしなくてもサマになっていたんだ…という雰囲気が好きです。いや、キレイキタナイはまったく別の次元の話なんですけどね…。♪恋する女はきれいさ〜なんて歌もありましたっけ(関係なしっ?)

・[CASE2]マサにミズだね。の場合・・・
(471系車内にて撮影)
こちらの洗面台、何かが物足りないような感じがしませんか・・・??
上の画像とよく比較してください。ね、何かが物足りません・・・。
痰壺がなくなったのは時代のなんたらというやつだから仕方が無いでしょうか、左からごっそり取られています。しかしながら・・・お湯が出る釦まで撤去したのはこれいかに・・・さては水を暖めるのが「もったいない」のでしょうか…(^^;;
ちなみに水はちゃんと出ます。大丈夫です。

・[CASE3]はな○○マーケット、オープーン♪の場合・・・
(455系車内にて撮影)
意外や意外、北陸線を走る急行形電車では良く見かけるスタイルです。洗面台としての機能は活かさないまでも、完全撤去はお金がかかるし、もどかしい・・・ということで、蓋で塞いでしまったようです・・・。見た感じ「やっつけ仕事」のような雰囲気満載で、果たして中には何がいるのかなぁ・・・と興味津々であります。いや、だからと言って松任工場でオープン♪なんてことになっても率先して見たくはないです。えぇ、私に似た顔がゴロゴロいると思いますので(^^;;
(同じく455系車内にて撮影)
こちらはデッキから見た図。なんとなく「あ、洗面所だ!」と思わせておきながらやってきてみてハイ残念♪という素晴らしきからくりが潜んでいます。ちなみに隣の便所も閉鎖されているので、大惨事が起こりそうな時には閉鎖された洗面所を通り越して、さらに前に後ろにウロウロしなければならないという過酷な条件が付与されます。走れ〜!!
それにしてもますます思わせぶるため・・・ではないと思いますが、蛍光灯がしっかりついているところがなんともファンタスティックです(^^;;;

・[CASE4]「♪け〜いけんがぁ〜 じゃぁ〜まをする〜」の場合・・・
(471系車内にて撮影)
まずはデッキからの画像をご覧下さい。鏡や蛍光灯があるのに…あれ、あれ…ないっ!!ないよ〜!!!
(同じく471系車内にて撮影)
ということで洗面台を根こそぎ取られてしまったのが今回のケース。撤去後は蓋で机のように塞いでしまいました。二つの釦も板で塞がれ、まるで何も無いような素振りですが…周りのオーラと経験がそう感じさせません。にしても座席にするにはあまりにも硬いし、高いし、かといって机だよ!と言っても…いや、テスト前には重宝しそうな予感はするんですけどね…。

それにしても、ちょっと手間かけて真面目に撤去していた事もあったんですね・・・感動(^^;;

・[CASE5]そして、誰もいなくなった・・・の場合・・・
(455系車内にて撮影)
・・・・・・ぱぱぁ、洗面所がゴミ箱になっちゃったよぉ・・・
完全撤去、のち立席スペース。ここまで頑張っていた時代もあったんですね。ね、松任工場さん(^^;
もちろん工期もお金もかかります。でも、少しでも混雑に耐えうる、しかも大きい荷物に耐えうるように頑張った努力の跡がちらほら・・・しかし、この寂しさに祭りの後のような寂しさを覚えずにはいられません。今はもう蛍光灯もつかなくなりました…。

ちなみにこの手の「2次利用」はJR西日本下関地区の「自動販売機コーナー」や、JR東日本165系「ムーンライトえちご」のミニラウンジ(兼、悪い子のC寝台)などが挙げられます。後者はもう懐かしの車両になってしまいましたね・・・しみじみ。
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