JR西日本  東海道・山陽線223系2000番台
 
  1995年に登場した223系1000番台によってアーバンネットワークの代表格「新快速」の顔ぶれが一気に変わったわけですが、さらに快速列車にも新しい風を…ということで、113系などの置き換えに1000番台を改良したのが今回ご紹介する2000番台です。
外観はこれまでどおりの「新快速イメージ」を踏襲しつつ、車椅子スペースを新設したり、製造工法がメーカー毎に異なるなどの変更点があり、普段乗っている方には「窓ガラスが緑の車両」と説明するのが一番早いかもしれません(^^; 1000番台同様に新快速運用をはじめ、大垣から上郡・播州赤穂までアーバンネットワークを東西に繋ぐ役割を4・6・8両の各編成が担っています。
(取材・撮影 JR東海道本線/大垣・米原)

 

 

 

 
車内全景をまずはご覧ください。左の画像は乗務員室に向かっての画像、右が逆サイドになります。
茶系をベースにした落ち着いた車内。外観共々新快速としてのイメージを見事に受け継いでいますが、体質改善工事でこの座席を載せる車両が多くなったことから、最近はそれに留まらず「JR西日本の近郊型電車のイメージ」としても広まってきています。
3ドア転換クロスシートでドア〜ドア間で10人ずつ座れるようになっています。また、補助椅子も完備しており、データイムから夕方を中心に使用できるようになっています。


乗務員室との仕切りになります。初めて乗った時にはその大きな窓に驚きました。若干貫通扉が右に寄っていますが、その貫通扉や右側の助手席側の大きな窓からは補助席に座っていても、新快速の豪快な前面展望が楽しめます。
左の窓の真ん中よりちょっと下でしょうか、白い四角には運転手のネームプレートが入ります。JR西日本やバス会社ではよく見かける装置なのですが、他のJRなどではあまり見かけません。尤も「●●運転手が来るまで乗らない!!」なんて人はいないと思うのであってもなくてもどちらでも…とは思うのですが、その辺りは様々な意見が出そうですね。

吊革はしっかり仕切りまで延びて混雑に耐えうる設計になっています。

 
逆サイドを二つ、トイレがついている車端部が画像右、そうでないのが画像左になります。フリ卒の2乗…5年後くらいに見たら血圧急上昇で気絶しそうなコトバですが(^^; 画像左をご覧の通り、戸袋窓も妻窓も埋まっていることや色の関係もあって血圧上昇とは全く無縁な、落ち着いた車内をより深く感じさせてくれます。
一方画像右はトイレつき先頭車の車端部で、4両編成では姫路寄り先頭車になるのですが…半分しか見えない貫通扉、そして大きく迫り出したトイレに「なんて思い切った事をするんだ!」なんて驚いてしまうかもしれませんが、このトリックの真相はまた次の画像で・・・
ちなみに、自分が結構気にしているトイレ使用中の表示機が画像右のどこかに隠れています。さて、どこでしょうか?
答えは「フリ卒」の文字の左下、赤い枠の下にちょこっと見える黒い横長の物体です。
これ、光っても広告に遮られて全く確認できません。「まるで意味がない!」なんて言うといいすぎでしょうか(^^; そこで、表示機を「弱冷車」のステッカーの辺りに移すか、ドア上のLED表示機で「ただいまトイレ使用中〜」なんて流すのはいかがでしょうか(^^;;; 後者は後者でテレビのニュース速報みたいなノリになって、入るのにちょっとためらいそうですね......

 
トイレの話からは離れて、またトイレの話です(^^; トリックの真相を左の画像で確認です。
通路の直線は客室からまっすぐ引かれているのですが、それを大きく斜めに横切る形でトイレが設けられています。
つまり、トイレのボックスを上から見るとメジャーな長方形ではなく、台形になっているんです。
こうした背景には、トイレを車椅子対応にしなければいけないという条件があったとされています。従来の大きさだとトイレ内で転回ができない。ではどうすればいいのか…JR西日本の答えはこのような形状でした。
必要条件をクリアしたのはいいのですが、見た目がちょっとゴツいのと、ドア開閉がトイレのある側に偏ってしまうと、奥まで人が入っていきにくくなる分、以前にも増して混雑しやすくなるのではないのでしょうか…。少しドアとトイレ壁の間に空間があればいいなぁと思いました。

喋りすぎてしまいました、トイレについて(^^;; あ、洋式です(^^;; そして車椅子スペースはその隣。右の画像が該当します。立客用にちょっとよっかかれるバーが設けられています。


またトイレの画像がでてきました(^^; 画像編集も物書きも自分なのに随分無責任な発言を連発しています(^^;;;
ドアの半自動ドアのボタンとは違うボタンが採用されています。できれば似たり寄ったりの大きさや形も少し変えれば、より使いやすかったのではないでしょうか。


天井です。
カバーつき照明は新快速の一歩高級感をだす演出につながっています。また、ラインデリアも実にすっきりしていて好感が持てます。これで吊革と中吊りがなければ完全に特急形の装いですよね。その吊革は車両のほぼ端から端に渡って取り付けられています。勿論座席の部分にも。新快速の混雑具合を象徴しているような設備です。


床も茶系でトコトン攻めます。通路の部分は実幅よりもちょっと狭めにベージュに。その周りをブラウンで引き締めています。
通路のベージュが実にうまくマッチしていて、編成内の貫通扉が全て開いているときに端から見渡してみると、実に見事で美しいラインが描けています。


で、床でご注目頂きたいのがこの部分。車椅子スペースのある車端部や乗務員室の仕切りがある車端部以外の車端部はすべてこのように、連結面に向かって緩いスロープが設けられています。結構珍しいアイテムですよね。
これもバリアフリーの一環かもしれませんが、周りと色が似ていること、また自分だけかもしれませんが(^^;;連結面は結構注意するもののその前後はあまり注意しない事が多いことから、転んでしまう事があるかもしれません。しかも滑らない材質なので、歩く勢いを止めてしまい、その拍子に転ぶ可能性もあります。あまり私みたいに熊の様相でどすこいどすこい車内を闊歩する人はいないとは思うのですが、通り抜ける際には十分注意して下さい。
 
低床化との絡みでしょうか、JR西日本は223系といいキハ126といいこの連結面の前後については迷走しているような感じがしますが、このスロープはなかなか良いと思います。あとは色を若干変えたり、銀色のフレームをもう少し目立たせたり、注意を喚起する努力があればもっと良くなると思います。


ドアに行こうと思います。両開き扉で、車端部が右側に控えています。
左側のスペースが広く取ってあるのは補助椅子の関係で、右側の方は補助椅子がある事を表すプレートがありません。ドアそのものは化粧板が貼られているものの、黒いゴムが印象的で、一昔前のメガネのフレームみたいなインパクトがあります。


半自動ドアのスイッチをどうぞ。左が車内用、右が車外用になります。
左の車内用は銀色の丸の中に「開」「閉」と黒色で書かれています。車内では画像よりももう少し見やすくなっています。そして車外用のボタンには何も書かれていませんし、説明もありません。ちょっと説明があっても良いのでは、と思います。
ちなみに・・・銀のボタンの中に映っているのは自分です。デフォルトではありません(^^;;;

 
続いてドア上の鴨居部になります。LEDがついているものとついていないものの2種類が交互に設けられています。
LED表示機は221系では妻面に設けられていたものの、223系ではドア上に移っていきました。
ちょっと文字が小さいものの、号車表示が別になっているのは親切ですよね。分割運用が多く控える223系ならでは。


正面からがっちりと。わざわざ大垣で撮影したのにこんな表示しか撮れない自分・・・(^^;;;
停車駅案内や種別、行き先表示など必要な情報をくまなく流します。座っているとなかなか見難いですが、そこは車掌さんがしっかりフォローしてくれる、はずです(^^;;

 
側窓です。戸袋窓はなくなり、純粋な5連窓になりました。固定窓と中に桟が入った窓が交互に設けられています。
桟が入った窓は非常時の換気用で、ボタンを押してレバーを回すと上の窓が、真ん中の桟を中心に弧を描くように車内側に折れるように開きます。あくまでも非常用なので、興味本位で開けるのはタブーです。
窓そのものは緑色の熱線吸収ガラスが使われています。結構思ったよりも気になる緑です。ただ、それだけに頼らないでカーテンも備わっているのは素直に「えらい!」と思いました。利用者を第一に考えた設備のあり方に、乾杯。


荷棚です。銀色を真正面から見せないための工夫がされています。ちょっとステッカーの座席プレートが安っぽい感じがしますが、今風のゴシック体でピシッと決めているのには好印象。


さてここから先は一気に座席へと猛進していきます。全てクロスシートで、ロングシートは一切ありません。
仕切りは固定座席、そして車端部の4人一組のクロスシートの部分以外に備わっている折り畳み座席とのコラボレーション。消火器入れを兼ねている事もあります。
銀色のプレートには「時間帯によっては補助椅子が使えます」などと書いてあるのですが、朝6時の大垣では使えませんでした。後日まったり撮影しようと思いますが、座った印象は「短距離ならまずまず」といった感じでしょうか。背もたれがほぼ垂直ではあるものの、しっかりしているので思いきって体を預ける事ができます。

朝6時の大垣・・・そうです、下り臨時のムーンライトながら号(大垣に5時台に着いてしまうアレです)の接続はこの223系になるようで、増結などがなければ4両編成が受け皿になります。10Km/h以下のランニングの後に待ち受けるのは、4両、補助椅子なし、トイレ一箇所(^^;;;・・・普段は人がそんなにいないので大垣出発時では2両でも間に合いそうな気がするのですが、やはり18シーズンになるとこの区間は賑わいますね。

 
転換クロス部分です。ヘッドレストのカバーを変えると画像のように優先席に早変わりです。
この座席から窓の下にあった肘掛が廃止されました。これについては「そんなところでケチケチするな!!」なんていう意見もあったようですが、窓枠がしっかりしていて肘掛の代わりになることや、空間そのものが広くなることから個人的には廃止には賛成かなぁなんて思います。
モケットは茶系のツートンで、取っ手を用いて背もたれをギッコンバッタンすると着席方向が変わるシステムはすでにお馴染みです。そして座り心地ですが、座面が思った以上に平らで膝裏が少し圧迫されているのと、首から上が支えきれない(これは尤も背もたれの形状の制約上言っても無理があるのですが・・・)感じがしましたが、おおむね合格点といったところでしょうか。座面が少し硬いですが、逆に柔らかすぎないという点であまり疲れず、むしろ効果あり!という趣になっています。

 
端の席になります。こちらは固定になっているので、ドア〜ドア間で最低左右1組ずつ4人1組のボックスができるようになっています。結構座面が分厚そうですが、あまり沈み込みません。また、座面の奥の方にはモケットで包んだスペーサーが入っていますが、これは座席の一部として捉えるよりも「座席と壁の間の空間詰め合わせ道具」と位置づけた方がいいかもしれません。クッション性が全くありませんし、なかなかその部分に載るのは難しいです(^^;;;

それにしても・・・背もたれの薄さが完全に露呈されていますね… 何か背中に薪でも背負ったような、いわば「にのきん」スタイルで、重々しく感じる割には背もたれが・・・(涙


車端部の4人1組のボックス席です。ここのポジションには補助椅子がありませんが、よっかかれるバーは設置されています。これも硬めかなぁという印象ですが、混雑時には重宝します。

 
車端部の席になります。ここのポジションにも優先席Ver.がしっかりあります。
端の席とあまり相違はありません。サイズも同じなので、国鉄時代の近郊型電車でよく見られた「あれ、ちょっと狭くない・・・?」なんて引っかかったムード満載の「あの席」はありません。
ヘッドレストのカバーは茶色のものが使われています。ビニールらしさはほとんど感じられず、ちょっと良いもの♪なんて雰囲気はかなり感じますが、色があまりイケていないような気がします。いや、座席そのものとは合うのですが、、ちょっと汚れ対策を意識したのかなぁなんて思える色で、ついてはそこそこコストを意識しているなぁ、と。
それとも、やっぱ白でしょ、白!なんて思う自分の意識が低レベルなのかなぁ・・・


朝6時を少し回る前の大垣駅にて。朝焼けが美しいです。
やはり、コストを意識しているとはいえ、このクロスシートが整然と客を待っていると思うと、妙に背筋がピシッと立つものです。そして本音は・・・羨ましい(^^;;;
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